オンライン書店 ビジネス書のバイブル 藤原雄一郎の経営最前線シリーズ 

経営のプロ養成講座 「目指せ乱世のリーダ」

「私には権限が無い」と思うことは大きな誤りです。各階層で出来ることを積み重ねることで、会社は変わります。リーダシップはどのようにして身につくのか?その神髄を学びます。
 

三 「面子」と「こだわり」は大敵

乱世のリーダを目指すあなたにとって最初の関門があります。それは「面子」と「こだわり」を捨てることが出来るかと言うことです。

人間は何かに「ひっかかり」があると、そのことに注意が集中して、そのほかのことに対しては、それがどのように良いことであっても目と耳が向かず、せっかくのチャンスを逃してしまいます。

「こだわり」とか「面子」は「ひっかかり」を数多く作りますので「見るものも見えず」「聞くものも聞こえず」の状態になってしまい「人の心を知る」どころではありません。新しく一歩を踏み出そうとするとき、「面子」と「こだわり」は大敵だと認識して下さい。

なぜ人間は「こだわり」とか「面子」を持つのでしょうか。それは「人から良く見てもらいたい」「人から実力がある」と認めて貰いたいと思うからです。そのため自然と守りの姿勢に入って「過去の成功体験へのこだわりを持つ」とか「人に馬鹿にされないために面子を重んずる」ことになってしまいます。

この状態から脱却するには「自分を捨てる」こと、すなわち変な野心を捨てることです。サラリーマンなら課長になりたい、部長になりたい、出きれば役員になりたいと思うのは自然です。終身雇用の日本の会社にあっては上司からにらまれたら、あるいは失敗をしたら出世のレースから脱落するとの気持ちが「こだわり」を産み「面子」を産むのです。

しかしながら、世の中はすでに乱世に突入し、過去の価値観は全く通用しない時代になっています。どのように保身を図っても、肝心の会社が消滅してしまえば何にもなりません。それよりも生き延びるために、死にものぐるいで「世の中が何を求めているか」を求める事が一番大切なことだと、認識を新たにすれば「こだわり」も「面子」もサラリと捨てることが可能になります。むしろ「こだわり」とか「面子」は新しいあなたにとって邪魔になるはずです。

赤子のような柔らかな頭で世の中を眺めると、何と多くのことが見えてくるか、びっくりすることと思います。あなた自身がこの状態になって初めて、乱世のリーダを目指す資格ができるのです。
前の頁へ>現在の頁<次の頁へ