オンライン書店 ビジネス書のバイブル 藤原雄一郎の経営最前線シリーズこの一冊で企業がよみがえる二十一世紀は智恵で生きのびる時代 |
二 古い日本の破壊は着々と進んでいる新しい日本の台頭の姿はまだはっきりと見えていませんが、古い日本の破壊は着々と進んでいます。不良債権問題の象徴と言われたダイエーもついに産業再生機構の支援を得ることで決着したかと思うと、西武堤王国の崩壊があまりにも急激にやって来ました。まさに戦後長く続いた米ソ冷戦時代の終了の象徴であるベルリンの壁が倒されたようなショックです。 古い日本に対する破壊活動の極めつけはライブドアによるフジテレビ乗っ取り事件です。ライブドアの堀江社長は「ほりえもん」として一躍時代の寵児となり、日本全国でその名前を知らないものがいないくらい有名になりました。 相次ぐ商法改正と株式持ち合いの崩壊で、突然外資が日本の名だたる企業を乗っ取ってもおかしくない状況になっているにもかかわらず、ライブドアがニッポン放送の乗っ取りに名乗りをあげると、まるで黒船が来訪したような大騒ぎになりました。 そして日頃から視聴率至上主義でロクでもない番組を垂れ流している放送業界がにわかに「電波は公共財」などと言い出して、その厚顔ぶりは失笑を買いました。 放送業界こそ護送船団方式で既得権益を死にものぐるいで守ろうとする「古い体質そのもの」の業界です。西武堤王国の崩壊といい、プロ野球業界の門戸開放といい、古い体質の象徴に次々とスポットライトがあたったのです。 二十世紀最後の十年は日本経済の最悪期でした。世の中が確実に変化していることは理解出来ていても、新しい時代の方向性を見いだせない混迷の十年間でした。それが二十一世紀に入り、次第に淘汰されるべきは淘汰され、最後の大物がバタバタと倒れたのが平成16年から17年にかけてだと思います。 このように古い日本の破壊は着々と進みました。 |