オンライン書店 ビジネス書のバイブル 藤原雄一郎の経営最前線シリーズ 

経営のプロ養成講座 「目指せ経営トップ」

欧米流のMBAに負けない、日本の経営風土に合致した幹部候補養成講座です。企業経営の初歩から学びましょう。あなたには経営トップの座が待っています。
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第一章 日本経済の過去から現在までをふりかえる
現在日本経済を支えている中堅ビジネスマンの皆さんですら、日本製品がかって「安かろう、悪かろう」の代名詞として欧米諸国の人々から扱われていた事実を知る人が少なくなってきました。戦後焦土の中から立ち上がった日本経済の現在に至るまでの「あゆみ」を知って頂きたいと思い、最初に「日本経済戦後五十五年の歴史」をふりかえります。
 

八 全ての価値観が音を立てて崩れている

日本経済の根幹には「土地価格は必ず上昇するもの」との土地神話が根強く植え付けられています。戦後日本の経済は半世紀以上の長い間にわたって土地本位制に基づくインフレ経済を前提として成長して来ました。その神話がバブル崩壊と同時に、音を立てて崩れていたのです。そして戦後日本経済の高度成長を支えてきた、全ての制度や価値観も全て崩壊してしまいました。従来通りの行動様式では全く通用しない時代になっています。

しかし多くの人々はその事実を表面上は認めても心の奥底では決して認めようとはしません。「そのうち必ず良くなる」との希望的観測のもとに、多くの厳しい事実を隠蔽して来ました。

この「隠蔽体質」を可能にして来たのが「繁栄の十年」を代表とする戦後日本経済が稼いだ豊富な富の蓄積だったのです。

しかしながら、さしもの豊富な蓄積も「失われた十年」の問題先送り経営のおかげで底をついてしまい、初めて一般の人々にも「事の重大さ」を認識する機会が訪れて来ました。

さらに悪いことに、歴代政府は時代が大きく変化していることを認識しようとせず、景気対策と称して莫大な借金をして、日本経済に巣食う癌細胞を育てて来ました。その結果、国内総生産(GDP)の百四十%にも相当する世界でも例を見ない多額の借金を背負い、日本国自体が破産の危機に瀕しています。

このような深刻な事態にもかかわらず、政府にも、企業にも、そして私たち国民にも危機感が乏しく、ニクソンショック、オイルショックの時のような国をあげての熱気は感じられません。

減速経済でどのように対応すべきか、過去の経験が全くありませんから「どうすれば良いのか」がわからないのです。五里霧中です
 
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