オンライン書店 ビジネス書のバイブル 藤原雄一郎の経営最前線シリーズ経営のプロ養成講座 「目指せ経営トップ」欧米流のMBAに負けない、日本の経営風土に合致した幹部候補養成講座です。企業経営の初歩から学びましょう。あなたには経営トップの座が待っています。
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第一章 日本経済の過去から現在までをふりかえる 現在日本経済を支えている中堅ビジネスマンの皆さんですら、日本製品がかって「安かろう、悪かろう」の代名詞として欧米諸国の人々から扱われていた事実を知る人が少なくなってきました。戦後焦土の中から立ち上がった日本経済の現在に至るまでの「あゆみ」を知って頂きたいと思い、最初に「日本経済戦後五十五年の歴史」をふりかえります。 |
七 「外(お客様)より内(社内)」「下(部下・同僚)より上(上司)」バブル崩壊からの失われた十年、あの素晴らしく輝いていた、日本の企業の体質がいつしか癌細胞に侵されていました。業績不振になると、競って企業は内部管理に力を入れ始めます。管理のメッシュが細かくなって、昔なら課長が行うレベルの管理を重役がやり始めます。役員の管理に答える資料の作成に日常作業の半分以上を費やすことも珍しくありません。 そして不備が見つかると厳しい叱責が飛んで来ます。次第に悪い情報は「そのうち必ず良くするから、いまは言わないでおこう」と報告せず、日本人特有の「問題先送り体質」が蔓延して来ます。 上司は上司で細かくフォローして行くにつれ、「上から指示されたことしか出来ない」部下の行動に初めて気がつき愕然とします。それは当然でしょう。あらゆる局面で「大きく成長する」機会を自分が独り占めし、部下に「自分で考える」機会を与えて来なかったのですから。 そこで上司は部下に対しあれこれと細かく指示します。結局部下は上司から命じられたことしかしない。目はいつも社内の上司にしか向かわないと言う「悪魔の循環」に入っている企業が多くなりました。 ついにこのような矛盾に耐えられず、「ダイエー」「そごう」「マイカル」「雪印」「三菱自動車」「日本ハム」「三井物産」「東京電力」等々枚挙にいとまの無いほど色々な問題が新聞紙上を賑わすことになったのです。 これらは全て、従業員の目が「外(お客様)より内(社内)」「下(部下・同僚)より上(上司)」 に向いた結果生じた現象に他なりません。 |