オンライン書店 ビジネス書のバイブル 藤原雄一郎の経営最前線シリーズ経営のプロ養成講座 「目指せ経営トップ」欧米流のMBAに負けない、日本の経営風土に合致した幹部候補養成講座です。企業経営の初歩から学びましょう。あなたには経営トップの座が待っています。
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第一章 日本経済の過去から現在までをふりかえる 現在日本経済を支えている中堅ビジネスマンの皆さんですら、日本製品がかって「安かろう、悪かろう」の代名詞として欧米諸国の人々から扱われていた事実を知る人が少なくなってきました。戦後焦土の中から立ち上がった日本経済の現在に至るまでの「あゆみ」を知って頂きたいと思い、最初に「日本経済戦後五十五年の歴史」をふりかえります。 |
二 全て米国の模倣から始まった日本の復興は主として製造業から始まりました。私自身、日本を代表する製造業に身を置いていましたから、その辺の事情を熟知していますが、とにかく、全ての技術が「欧米からの技術導入」でした。各社ともに競って欧米各社と技術提携を結び、導入技術を如何にして自分のモノとするか、しのぎを削ったものです。特に米国技術提携先へ技術習得のために出張するのは技術者の憧れでした。 そして勤勉な日本の技術者による血のにじむ努力の結果、次第に世界市場に日本の製品が浸透してゆくにつれて、欧米諸国から「猿まね日本」と激しい非難を受けたことを鮮明に覚えています。 今の若い日本の技術者の皆さんには想像もつかないことでしょうが「欧米からの秘術導入から脱皮して、日本独自の技術を確立すること」が長い間、産業界の課題でした。 欧米、主として米国からの導入は何も製造業に限定されていたわけではありません。例えば流通システムにしてもスーパーマーケット、郊外型ショッピングセンタ等々、私が帰国してから「米国方式」が奔流のように日本に流れ込んで来たのを今でも鮮明に覚えています。 もし私に少しでも目先の利く起業家精神があれば一攫千金も夢でなかったのにと悔やんだものです。 この傾向はつい最近まで続いています。一代でITの覇権を握った、ソフトバンクの孫正義社長は、日米の時間差を利用して大きな賭に出て勝利した結果、現在があるのです。すなわちIT業界で米国での潮流をいち早く察知して、そのビジネスモデルを日本へ導入する先覚者利益で莫大な資産を形成しました。 |