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オンライン書店 ビジネス書のバイブル 藤原雄一郎の経営最前線シリーズ 

この一冊で企業がよみがえる

二十一世紀は智恵で生きのびる時代

日本経済の破壊は終わりました。これからは創造の時代です。組織の大部分をしめる「権限のない社員」たちが目を輝かせ、環境変化に対して縦横無尽に大活躍する「考える自己増殖組織」が時代を制します。
二十一世紀は「考えに考えて、考え抜いた」最前線の「権限のない社員」たちの智恵で生きのびる時代なのです。多くの企業蘇生の実例に学びながら、企業に「永遠の命」を吹き込む方法を探ります。
 

はじめに

ここ一〜二年で日本経済は逞しくよみがえっています。そのおかげで銀行をはじめとする産業界に余裕が出てきたのでしょうか、いままで自然淘汰されると、その影響が大きすぎて産業界に混乱をおこすとの理由で、懸命に延命させられてきた企業がついに最終局面を迎えました。

カネボウ、ダイエーの解体に一世を風靡した西武堤王国のあっけない崩壊など、古い体質が音を立てて崩壊しています。水面下で激しく格闘していた古い世界と新しい世界のせめぎ合いがついに、私たちの目に見える水面上にあらわれました。

古い世界の破壊はほぼ終了し、これからは新しい時代の創造の時期を迎えます。新しい世界では価値観が一様でありませんから、組織全体が環境の要求にあわせて、細胞分裂と増殖を自由自在に行うような柔軟な組織に変貌しなければなりません。

その時に大切なのは、組織の大部分を占める「権限の無い社員」たちです。かれらのモチベーションをいかに高めることが出来るかが企業の死命を制します。ところが残念なことに日本経済の最大のアキレス腱が「有能な経営者不在」であることがわかって来ました。

無能な経営陣に期待することなく、これからは「権限の無い社員」たちが蜂起して新しい日本を築く時代となりました。その芽が先進企業ではあらわれつつあります。

過去の思考とはキッパリと離別し、「権限の無い社員」たちが自分自身の頭で「考えて、考えて、考え抜く」 そのような考える自己増殖組織が時代の最先端を行っています。これからは「権限の無い社員」たちが主役の楽しい時代がやってきました。

目次

はじめに

第一章 古い日本と新しい日本のせめぎあい
日本経済は長い間の低迷から一歩進んで、再生への道をようやく歩み始めています。そして今、古い日本と新しい日本のせめぎあいの真っ最中です。新しい日本誕生のための「産みの苦しみ」を味わっています。

一 古い日本の没落と新しい日本の台頭
二 古い日本の破壊は着々と進んでいる
三 ライブドアによる敵対的買収事件の意義
四 経済界の安全神話崩壊
五 ダイエーの産業再生機構行きは古い時代との決別
六 「隠し事から社員を解放」することが再生への絶対条件
七 さてこれからどうする

第二章 一体何が変わったのか?
新しい日本と言っても特段難しいことではありません。皆さんが先刻承知のことを現実として認めればよいのです。現実とこれから直面してみましょう。

一 「我が社という色眼鏡」をはずして見よう
二 日本人は同じ失敗を必ず繰り返す
三 大量生産、大量販売との決別
四 考える力をとりもどせ
五 部分最適から全体最適に
六 真実は現場にあり!燃えろ最前線!
七 オンリイワンでナンバーワン
八 必要なのは機動性
九 人はなぜ働くか

第三章 失敗から学ぶ蘇生への道
皆さんの目の前には失敗の事例が数多く横たわっています。これらの失敗から共通点を探り出し、的確な対策を打つことが蘇生への近道であることは間違いありません。本章では過去の失敗から貴重な教訓を学びます。

一 本当は管理不在ではなく管理過剰
二 本当は「負の遺産の精算」が出来ていない
三 全体最適の思考がまだ身についていない
四 無謀と挑戦のわかれ道
五 客観的な数値経営で精神論から脱却せよ
六 過去の亡霊が企業をむしばむ
七 変化を恐れるあなたこそ抵抗勢力
八 これからは「権限のない社員」たちが主役です
九 自分自身の頭で、考えて、考えて、考え抜く

第四章  まず徹底した意識改革から

「企業が蘇る」ために欠かせないのが徹底した意識改革です。組織の大部分を占める「権限のない社員」が火と燃えて立ち上がれば、風土は一変します。「意識改革なくして企業再生なし」と言い切っても間違いではありません。多くの業績不振企業は意識改革が出来ずに敗れ去っています。

一 「猫に小判」の事実に目覚めよ
二 柔らか頭が必要なのに「面子」と「こだわり」が邪魔をする
三 危機感を持つ人材がいて初めて改革は達成できる
四 「痛みの伴う改革」とは困難と真正面から対決すること
五 確かな戦略で蘇る松竹
六 松竹の全体最適への道
七 企業再生の方程式
八 「権限のない社員」が企業再生のカギを握っている
九 意識改革は基本の実行から
十 意識改革なくして企業の再生なし

第五章  企業再生の実際を学ぶ
「理屈だけでなく実際を」の声に応えて松下の中村改革をとりあげます。本章では「あなた自身の目」で松下の中村改革を評価出来るように、改革の着手からの経過をまとめて見ました。中村改革をひとつの生きた事例として、あなた自身が毎日の新聞・雑誌の中から松下の経営を見つめながら、中村改革の評価をあなた自身で行ってください。

一 過去の成功体験は改革の敵
二 他社が真似できない強みを一つか二つ持っていること
三 聖域となっている一番抵抗の強いところから改革
四 松下の中村社長はまず聖域に切り込んだ
五 聖域への踏み込み事業部制解体の成果
六 従業員が会社を買い取る
七 経理の改革
八 聖域への踏み込み販売体制大改革
九 垂直立ち上げで一気にシェアを
十 古い体質の会社ほどチャンスが一杯

第六章  他社が真似の出来ない技術や製品をもつことが生き残りの道

企業蘇生の正念場は破壊の後に「創造」を可能にすることです。誰もが願う「世界で一つ」の差別化はどのようにすれば実現出来るのでしょうか。本章ではこの一番重要な課題に真っ正面から取り組みます。

一 他社が真似出来ないブラックボックス
二 自分の個性をはっきり認識することが差別化への始まり
三 V商品とそれを支えるブラックボックス技術
四 炊飯器に大河内賞
五 守るブラックボックス
六 「商品開発で勝負」 差別化は流通業に
七 おいしさを数値化して商品を開発
八 小売の顧客情報を自らの商品に仕上げる
九 「良い物を安く」から「欲しい物」へ
十 ブラックボックスを達成するための三箇条

第七章 日産流企業蘇生術
日産のゴーン社長による日産蘇生術はまさに企業経営の基本です。忠実にゴーン社長の哲学を学び、強い意志で実行すれば必ず成功する「企業再建の王道」ともいえる手法です。手法は案外簡単ですが、簡単なことを実行することに難しさがあります。

一 トヨタと日産
二 燃える甲板(プラットフォーム)
三 経営陣は裸の王様
四 木を見て、森を見ない
五 全体最適と部分最適
六 ミクロ・マネージメントの排除
七 数値化出来ない命令は実行できない命令である
八 ゴーン革命は永遠か?

第八章 いまなぜトヨタ方式
いまトヨタ方式が世の中を席巻しています。確かに「形を真似る」だけでも目先の改善の特効薬としての効果があることも事実です。しかしトヨタ方式の神髄は「企業に永遠の生命を吹き込む」ことにあります。それだけにトヨタ方式を理解することは極めて難解です。難解なトヨタ方式の扉をこじ開けることに成功すれば企業は完全に蘇ります。

一 トヨタ生産方式は人づくり
二 仕組み? 仕組み!
三 私たちの言葉で理解を
四 ジャストインタイムの解釈を正確に
五 ジャストインタイムを可能にする仕組み
六 「智恵とカイゼン」「人間性尊重」
七 トヨタ式元祖 大野耐一氏のナゼナゼ五回
八 私のナゼナゼ五回
九 トヨタ方式は永遠ですか?

第九章 考える力で逞しく蘇る
どうすれば会社が蘇るか?その全てについて具体例を豊富に示しながら説明して来ました。そしてその根幹をなすのは永遠に逞しく考え続ける人材の育成に尽きることがご理解頂けたと思います。二十一世紀は智恵で生き抜く時代だと改めて認識して頂きたいと思います。

一 まず白紙の状態に
二 そして考える
三 常識の壁を突破する
四 「権限のない社員」の力は偉大である