経済危機と構造改革のツボ
 藤原雄一郎のクルーズワールド

関西経営コンサルタントの雄 藤原雄一郎の経営最前線シリーズ ビジネスノウハウ満載

第七章  新しい日本の設計図は私たちが描く

問題山積の日本を変えて行くには私たちが大きな声をあげなければなりません。これからの日本は官僚支配から脱却し、少子高齢化の人口構成に適した小さな政府を創りあげることが急務です。新しい日本の設計図を一緒に描こうではありませんか。

070 女性と高齢者が安心して働ける環境整備を

さて国と地方のありかたがまとまったところで、日本の課題について最後に二つほど述べてみたいと思います。

高齢化社会の到来は、同時に元気な高齢者社会の到来でもあります。世界一長寿命国日本ならば昔の六十歳は現在の七十五歳に相当するのではないでしょうか。高齢化社会で自民党のようにいつまでも長老が実権を握ろうとするのは問題ですが、高齢者に適したワークシェアリングを考える必要があります。

社会を動かすリーダにはうんと若返って貰わなければなりません。企業では創意工夫により、経営陣は五十代前半でも、六十までの高齢者を上手く活用しています。これからは六十から七十五歳までの人々の雇用形態も給与体系も現役世代とは全く別にして、高齢者が社会貢献出来る場がどんどん増加して行くでしょう。

年金制度を抜本的に変更した後であるならば、このような高齢者が稼ぐ給料も高くなくて良いはずです。そして働くことで生き甲斐も生まれます。体力は衰えていますが智恵と経験が社会に役に立ち、しかも低賃金です。現在の制度では働けば年金が少なくなるような制度上の問題がありますので、このあたりの改正を進めて行かなければなりません。

次に女性です。最近は女性の社会進出が当たり前になっています。ところが女性の地位が高くなり給料も良くなっていますが、働く女性が子供を産み育てる環境は極めて貧弱です。そのために結婚しない、結婚しても子供を産まない女性が増加して少子高齢化にますます拍車をかけています。

このような有能な働く女性が安心して子供を産み、育てる環境整備は一刻も早く達成しなければなりません。ここにも縦割り行政の壁や行政自身の怠慢の弊害が出ています。

最後の問題は若年労働力の不足でいわゆる「汚れ仕事」に従事する人々の不足が生じます。これを安易に外国人に依存しようとする動きがありますが、やはり単純労働の外国人依存は日本社会に馴染みません。むしろ知的労働者の外国人の受け入れを促進すべきではないでしょうか。

日本人でもシルバーボランティアの仕事ぶりには定評があります。高齢者と女性の社会貢献を促進する施策が愁眉の急だと思います。


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