経済危機と構造改革のツボ
 藤原雄一郎のクルーズワールド

関西経営コンサルタントの雄 藤原雄一郎の経営最前線シリーズ ビジネスノウハウ満載

第六章 三位一体改革では病根を取り除けない

国による地方支配の構図で多くの税金が浪費されています。徴税権を地方に持たせた、あたかも独立国のような運営にするくらいの地方分権を推進しなければなりません。その上で国家・地方公務員を半減するという目標をかかげて、行政の効率化を徹底的に推進しなければなりません。三位一体改革では生ぬるいのです。

059 国庫補助金制度は撤廃を

道路や港湾、下水道などの生活基盤整備が欧米に比較して遅れていると政治家の皆さんは口を開くと言いますがはたしてそうでしょうか。私が会社生活を始めた昭和三十年代後半は、いたるところに未舗装のデコボコ道がありました。ところが現在ではこのような未舗装道路を発見することは困難です。

全国を張り巡らせる必要のある、高速道路や国道は確かに地方ごとに規格がことなるのは良くありません。しかしこのような根幹にかかわる道路や空港、港湾などは、ほぼ揃いました。また各地方の豪華な箱物と称される建物もほとんど行き渡っています。

国庫補助金での建設は地方ごとに規格がバラバラになることを避けるために、共通規格に従って建設することは確かに必要です。しかしそのために不必要に高価な規格になって税金のムダ使いを助長する傾向にあることは、マスコミでも実例を報道することが多くなって来ています。

このような国庫補助金制度はもう廃止するべき時期に来ています。それぞれの地方が、その土地の特性にあわせて創意工夫により、ムダ使いの少ないお金の使い方をするのが一番大切なことです。思い切って国庫補助金制度を廃止すれば、それにかかわっている中央のお役人も必要なくなります。

民間の会社ではごく自然に行われる、このような合理化が全くなされないまま放置されているのは行政の怠慢です。とくに自治労の時代錯誤の考え方には改革のメスを入れなければなりません。自治労による影響の強い民主党に国政改革の迫力が欠ける一つの大きな原因になっています。


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