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第五章 年金制度はすでに破綻している
あなた自身の「定年後の生活設計」を真剣に考えて厳しい現実と直面することから年金問題を論じる必要があります。少子高齢化社会が定着し、現役世代が年金世代の面倒を見る方式は完全に破綻しています。またこの方式は年金官僚のムダ使いを許して来ました。もう時間的猶予はありません。少子高齢化時代に適応する新しい制度の確立が急務です。
041 年金問題 まず嵐は企業に吹いた
年金制度は複雑で良くわかりません。しかしながら年金未納問題などで年金制度に大きな関心を呼んだために、新聞・雑誌・TV等で取り上げられる機会が多くなり、少しずつ理解が深まって来たと思います。
皆さん良くご承知のように年金制度は三階建て構造になっています。一階は国民年金に相当する基礎年金部分です。一人あたり月六万七千円、夫婦二人で十三万四千円が支給されます。
サラリーマンはこの上に二階建て部分として厚生年金保険があります。毎月給料から厚生年金として給料の十三%強を労資折半で積み立てています。年金改革で話題になっているのは、この部分を段階的に十八・三%まで引き上げ、年金の受取額を現役時代の給料の五十%は確保しようというものです。
この部分は現役時代の給料に比例していますので、国民年金のように一律ではありませんが、現状では標準的サラリーマンで一階部分と合わせて夫婦で月額二十三万円程度になると言われています。
さらに一部のサラリーマンに対しては三階建ての部分として確定給付企業年金とか厚生年金基金という名称の企業年金が存在します。高校の同窓会などに出席しますと、実に優雅な生活を送っている仲間がおりますので、その理由を聞いて見ますと退職金を全く受け取らず企業年金の形で受け取っていることが判明しました。
企業年金の場合、退職金を全額企業年金として受け取る場合にはその金額は月に二十万円を超えていることもあり、厚生年金と合計すれば月あたり四十万円から五十万円も受け取ることが出来て誠にうらやましいかぎりです。ところがこの企業年金部分に低金利時代を迎え大嵐が吹きすさびました。
低金利時代の到来のため約束した金利での運用が出来なくなり、企業に逆さやが生じ始めたのです。
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