経済危機と構造改革のツボ
 藤原雄一郎のクルーズワールド

関西経営コンサルタントの雄 藤原雄一郎の経営最前線シリーズ ビジネスノウハウ満載

第三章 後世に語り継がなくては「官僚の無駄使い」

財政破綻をきたした元凶は既得権益を死守し、地元利益誘導のために跋扈する族議員と称する政治家です。そして背後では官僚が筋書きを書いています。筋書きを書くだけでなく官僚は税金や年金などの公費をムダ使いして財政破綻の一翼を担っています。このような実例を後世にまで語り継がなければなりません。本章にはそのムダ使いの数々を記します。

030 消滅したはずの恩給に年間二兆円の税金を投入

何と昭和六十二年まで恩給制度があったとは、日経ビジネスの「タックスイーター」を読むまで不覚にも知りませんでした。そして公務員の共済年金のスタートと同時に恩給は廃止されたはずでした。ところが毎年二兆円もの金額が恩給相当分として支給されているというのです。

しかも恩給制度が廃止されてから実に百年もの間、毎年二兆円という巨額の費用を税金で払い続けるというから驚きです。どうしてそのようなことになるかといえば、本人が死亡した後に、配偶者や子供、父母などに支給される仕組みだと聞いてまた驚きました。

厚生年金であればこのような莫大な金額を、現役世代が負担する必要があります。そうすれば激しい世代間紛争が勃発し、このような非常識なことがまかり通らなくなります。ところが恩給相当の共済年金は税金から支払われるために、誰からも文句がでません。

恩給受給者とは昔の国家公務員や地方公務員です。どうしてお役人OBがこのような優遇措置を受けるのか判断に苦しみます。またこのような事実をどうしてマスコミは大きな声で騒がないのかも不思議です。年間二兆円といえばとてつもなく大きな金額です。それを百年間も支払うなんて一体どういうことでしょうか。

この問題に関しては民主党も無力です。公務員の組合である自治労をかかえていますから、彼らの既得権益を奪うようなことを言い出せるはずもありません。一方与党は公立学校の校長先生であった人とか役場の幹部OBなど地方での名士がこの恩恵を受けていますから、選挙での票田を失います。

結局税金だから誰の腹も痛まないということでいつまでもこのまま税金の投入が続くのかと思うと言いようのない怒りを感じます。新聞・テレビは是非騒いでほしいものです。


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