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第三章 後世に語り継がなくては「官僚の無駄使い」
財政破綻をきたした元凶は既得権益を死守し、地元利益誘導のために跋扈する族議員と称する政治家です。そして背後では官僚が筋書きを書いています。筋書きを書くだけでなく官僚は税金や年金などの公費をムダ使いして財政破綻の一翼を担っています。このような実例を後世にまで語り継がなければなりません。本章にはそのムダ使いの数々を記します。
024 官僚にとって大切なモノ それは特殊法人
高級官僚は官僚となった時点でエリートとして他の公務員とは厳然と区別されます。同時に若い頃からその酷使される度合いは群を抜いています。夜遅くまで残業につぐ残業、そして鈴木宗男のように誇りの高い官僚を土下座させるような、政治家からの罵詈雑言と無理難題の嵐。
なぜこのようなひどい目に遭わなければならないのだろうと悔しい思いを噛みしめているエリート官僚も多いと思います。そして「最高峰の次官に到達しても退職金は一億円も無い。九千万円を法外だというマスコミも多いけれど、民間企業の社長、会長ならば何億もの退職金を貰うではないか。東大を卒業したエリート中のエリートの自分なら、民間企業に就職していれば社長は間違いなしなのに」との呟きが聞こえて来そうです。
その埋め合わせが、「退官後の天下りの繰り返しで高給と高い退職金を得ること」だと思っている高級官僚がほとんどだと思います。その夢のような生活を保障してくれるのが特殊法人を頂点とする、公益法人、ファミリー企業なのです。特殊法人だけでは元がとれませんから、その下に何度も天下りを繰り返すことの出来る会社を多数確保しなければなりません。ファミリー企業は必然的に繁殖し、特殊法人を大赤字にして税金を潤沢に注入し、特殊法人から仕事を貰うファミリー企業には高給と高額の退職金を約束する利益を確保しなければ優雅な生活は保障されません。
このような大切なものを小泉首相のいうように「特殊法人は原則民営化か廃止」などさせてはならないのです。従って名を捨てて実をとる天才である官僚が政治の意志に従って実際に法案を作るわけですから、羊頭狗肉で確実に利益を確保します。その典型例が特殊法人改革です。
特殊法人には従来毎年五兆円の税金が投入されていました。それが平成十六年度の予算では何と一兆八千億円にも激減しています。素晴らしい改革ではありませんか。しかし同時に特殊法人が単に名前を変えただけの独立行政法人という一般国民には理解しがたい組織に二兆七千億円の予算を確保しています。小泉政権初年度に鶴の一声で減額した一兆円からあまり削減されていない実態を見落としてはいけません。
それどころか自分たちの天下りの座席は、特殊法人から独立行政法人への移行過程で、会社で言えば役員にあたる理事の数を七十六から百四十へと倍増させています。官僚は誠にしたたかで、容易なことには官僚の聖域には踏み込めないのが現状です。
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