経済危機と構造改革のツボ
 藤原雄一郎のクルーズワールド

関西経営コンサルタントの雄 藤原雄一郎の経営最前線シリーズ ビジネスノウハウ満載

第三章 後世に語り継がなくては「官僚の無駄使い」

財政破綻をきたした元凶は既得権益を死守し、地元利益誘導のために跋扈する族議員と称する政治家です。そして背後では官僚が筋書きを書いています。筋書きを書くだけでなく官僚は税金や年金などの公費をムダ使いして財政破綻の一翼を担っています。このような実例を後世にまで語り継がなければなりません。本章にはそのムダ使いの数々を記します。

022 年金の無駄使いは合計いくら?

毎日新聞は1997年から2002年度までの間に、年金のために集めたお金を年金以外の用途に四・五兆円も使ってしまっていることを明らかにしました。

グリーンピアなどを担当する年金資金運用基金に対して一兆八千億円、年金福祉施設に一兆六千億円、年金事業費として一兆千億円の合計四兆五千億円です。

年金資金運用基金では前の節で述べましたようにグリーンピア関係で三千八百億円の損失、住宅融資で九千三百億円の損失です。

どうして年金官僚が住宅融資などでこのような巨額の損失を出すのでしょうか。余計なことはして欲しくありません。

そして今まで公開されていない費用が毎日新聞の報道では五千三百億円もあります。(前節で述べた年間千億円以上の経費のことです)これらの費用は年間二千万円以上の理事長の給与やその他経費となっていますが内容は明確にされていません。この費用とは別に社会保険庁のお役人の宿舎などに一兆八百億円も使われているのにこのような五千億円を超える経費は余りにも多すぎます。経費の内容を公開して現実を私たちに示すべきです。

次に年金福祉施設です。グリーンピア以外にも有名な厚生年金会館や厚生病院の他に全国に二百六十五の施設を保有しています。これら施設を民間の会計基準で査定しますと何と二百五十六カ所の施設が赤字であることが判明しました。驚くべき事実です。さすがにこのような年金の無駄使いに対して与党自民・公明両党では今後五年間で廃止の方針を打ち出しました。

官僚たちは天下り先が減少するのを恐れて、赤字幅の大きい数カ所の廃止でお茶を濁そうとしましたが、自民党議員に対する有権者の「無駄な施設にお金をつぎ込んでも我々の年金は削るのか」との声が与党の重い腰を上げさせています。このように私たちが根気よく声をあげなければ年金は官僚たちに食いつぶされてしまいます。「年金を給付する業務以外の一切の業務から手を引け」との強い声を政治家に届かせましょう。


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