重役応援団 「重役は裸の王様    藤原雄一郎のクルーズワールド

関西経営コンサルタントの雄 藤原雄一郎の経営最前線シリーズ ビジネスノウハウ満載

重役応援団 「重役は裸の王様」

第八章 強いリーダシップで改革実行

「重役のあなた」は実情が良く理解できたと思います。早速改革を実施しなければなりませんが、すでに改革に乗り出して成功している企業が続出しています。そのヒントは「大艦巨砲主義から、軽装備で機動性のある柔軟な組織へ」と「部分最適から全体最適へ」の二つです。今こそ「重役のあなた」がご自身の創意工夫で強いリーダシップのもと、改革を実行しなければなりません。

069  部分最適から全体最適へ 

大量生産・大量販売時代には、効率を追求するために高度に分業体制が敷かれました。そして部門の効率を他部門に負けないように激烈に高める競争をすることで、全体として大きな躍進を遂げました。従業員には「自部門にとって最適を追い求める」すなわち部分最適の思想が遺伝子深く浸透しました。

大量生産・大量販売時代の終了した現在、このような部分最適の思想は、数多くのセクショナリズムを生み、組織のあちこちに「ムリ、ムダ、ムラ」の存在を許すようになりました。

顧客のニーズをピンポイントで掴まなければならない時代には部分最適の思想は大きな障害となって企業の発展に立ちはだかる抵抗勢力となっています。トヨタは早くから他品種、少量生産に着目し、部分最適より全体最適を追い求める思想を遺伝子にたたき込んでいます。そして皆さんご承知のような輝かしい成果をあげています。

業績不振で悩んでいた日産はゴーン社長の有名な「クロス・ファンクショナル・チーム」活動で、大きく部分最適から全体最適に舵を切り、大きな成果をあげました。

いまだに部分最適から抜けきらないにもかかわらず、赤字転落を免れている企業は大きな宝の山があると考えて良いでしょう。部分最適思想から全体最適思想へと転換するだけで劇的に業績が向上します。

大量生産・大量販売時代の思想、すなわち大艦巨砲主義から、軽やかに空を舞い、目的に対してピンポイントで攻略する時代に大きく変化したことを的確に認識すれば、迷いが解けて明確な方向性が見えて来ます。日本人は迷いが解けて、方向性さえ見えれば大きく前進することが得意な民族です。迷うことなく新しい道へ力強く踏み出して下さい。


前の頁>現在の頁<次の頁


WEB管理人 藤原雄一郎 fuji@inox-m2.com
Copyright (C) 2004 iNOX Media Mix All Rights Reserved.