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重役応援団 「重役は裸の王様」
第八章 強いリーダシップで改革実行
「重役のあなた」は実情が良く理解できたと思います。早速改革を実施しなければなりませんが、すでに改革に乗り出して成功している企業が続出しています。そのヒントは「大艦巨砲主義から、軽装備で機動性のある柔軟な組織へ」と「部分最適から全体最適へ」の二つです。今こそ「重役のあなた」がご自身の創意工夫で強いリーダシップのもと、改革を実行しなければなりません。
068 軽装備とスピード感溢れる意志決定が出来る組織へ
製造現場では、日本が世界に誇った大量生産時代の高額な自動化設備から、簡易な設備に人力を活用する「セル方式」にどんどん切り替わっています。激しく変化する製品に生産現場が素早く対応するためには、簡易な設備と柔軟に対応できる人力との組み合わせでないと対応出来ないからです。
また一部アパレルでは、現在主流を占める中国生産ではなく「今週売れた商品を一週間以内に生産して売れた分だけ補充する」ことを可能にするために日本生産に切り替えて成功している事例も出てきました。
コストの安い中国生産に対抗して「在庫費用」を極限にまで減少させることにより、コスト面で対抗すると同時に、顧客ニーズに柔軟に素早く対応しようとの着眼点です。最近トヨタ方式を採用するところが増加していますが、このような「在庫費用の削減」に関心が向いて来たのも一つの要因です。
過去に於いて世界に誇った日本の半導体が総崩れになりましたが、その原因の一つに、経営陣による意志決定の遅さが指摘されています。大量生産・大量販売方式時代に有効であった分業思想が、変化の激しい時代には意志決定の遅れに結びつき、事業を撤退にまで追い込む恐ろしい時代です。
成功している企業はこの点にいち早く手を打ち、プロジェクト体制で意志決定を速くしたり、その道のプロに全ての権限を一元的に委譲して、顧客に近い前線で素早い意志決定をするように組織を改めています。
市場の変化にいかに速く対応し、顧客の望む魅力的な製品を手ごろな価格で提供できるかが生き残りの鍵となっています。
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