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重役応援団 「重役は裸の王様」
第八章 強いリーダシップで改革実行
「重役のあなた」は実情が良く理解できたと思います。早速改革を実施しなければなりませんが、すでに改革に乗り出して成功している企業が続出しています。そのヒントは「大艦巨砲主義から、軽装備で機動性のある柔軟な組織へ」と「部分最適から全体最適へ」の二つです。今こそ「重役のあなた」がご自身の創意工夫で強いリーダシップのもと、改革を実行しなければなりません。
067 大艦巨砲主義への決別
日本を世界第二の経済大国まで押し上げたのは大量生産・大量販売方式の見事な成功でした。日本人はもともと、心を一つにして、一つの方向に向かって驀進するのが得意な民族です。大量生産・大量販売方式はまさに日本人の得意とするビジネスモデルでした。
高品質の魅力溢れる規格品を大量に生産し、世界中の隅々まで売り尽くす。この大量生産・大量販売方式は大規模な設備と大きな販売網を必要とします。戦前の我が帝国海軍における大艦巨砲主義そのものです。
しかし時代は変わりました。世の中の要求は細分化し、多様化しています。このような時代には顧客の要求にピンポイントでしかも素早く応える柔軟な機動性が要求されます。図体の大きな大量生産・大量販売方式では到底追随できません。いち早く意識を切り替えなければならないことは理解していますが、どのようにすれば良いかわかりません。農耕民族である日本人は野山を駆けめぐり獲物を見つけて捕らえることが不得意です。
第二次世界大戦に於いて、航空機の飛躍的発展で時代が変わっているにもかかわらず、我が帝国海軍は最後まで大艦巨砲主義と決別出来ず、不沈戦艦大和、武蔵の建造にこだわり、機動性溢れた航空手兵主義の米国海軍の前に敗れ去った事例を思い起こさなければなりません。
敵に完全に制空権を握られた沖縄へ航空機も待たず突進して轟沈された戦艦「大和」の姿は、今も大量生産・大量販売時代の思考様式から脱却出来ない企業群とだぶって見えて仕方がありません。軽やかに大空を舞い、眼下の状況をつぶさに把握してピンポイントで顧客の要求に応える企業が、いま活躍しているのに、どうして理解できないのかと歯がゆい思いがします。
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