重役応援団 「重役は裸の王様    藤原雄一郎のクルーズワールド

関西経営コンサルタントの雄 藤原雄一郎の経営最前線シリーズ ビジネスノウハウ満載

重役応援団 「重役は裸の王様」

第五章 管理部門の総点検と意識改革

日本が世界有数の経済大国になる過程で、官僚機構は大活躍しました。しかし今、経済企画庁長官を務めた堺屋太一氏は「平成官僚は日本を滅ぼす」として官僚支配からの脱却を叫んでいます。企業における官僚機構は管理部門です。 企業の成長を支えた官僚機構である管理部門が時代の変革に際して改革の阻害要因になっていないか、管理部門の総点検が必要です。

047  最前線で働く人々の声にどうしてそこまでこだわる? 

ここまで私は一貫して「重役は裸の王様」の視点に立って、皆さんの組織の最前線で働く人々との「情報公開」「情報共有化」の重大性を訴えて来ました。

私の四十年近い会社生活を思い起こす時、やはり結局のところ「企業は人なり」を痛感しています。いかに偉い「重役のあなた」でも、一人で仕事をしている訳ではありません。

大企業の重役の皆さんになれば一万人以上の従業員の指揮官であることも珍しいことではありません。一万人の人々のチョットした心の動きで一挙に、あるいは極めて緩慢に、組織全体が躍進することも転落することもあるのです。 ここで今までの私の主張をまとめてみたいと思います。

(一)前提として「重役のあなた」は裸の王様とまず心得てください。

(二)重役と部長、部長と課長、課長と課員の間での「情報の積極的な公開とその共有化」を心得てください。「情報の公開と共有化」の度合いが企業の死命を制します。

(三)具体的には職場に自由闊達な雰囲気を作り、上司と部下が特定の案件で三度まで前向きな大喧嘩をすることで、情報の共有化を深めてください。情報過剰の昨今、上司と部下ではその理解度に大きな差があります。喧嘩をすることで相互理解が深まるのです。

以上三項目が「おもて街道」です。

(一)勤労・人事・経理は現場を這いずり廻り、従業員の本音を引き出さなければなりません。最前線で働く人々の心の痛みを知った上で厳しい施策を出さなければならないのです。

(二)「組合の声は天の声」「ガン細胞早期発見の場は組合から」の認識に立って、「早期発見・早期治療」にまい進しましょう。

(三)さらに「重役のあなた」の腹心である「隠密探題」を設置し「重役であるあなたの施策の誤りを修正する」ことにのみ「隠密探題」の情報を活用しましよう。

(四) 時には下から見た景色をあなた自身で見て見ましょう

以上四項目が「うら街道」です。

この「おもて街道」「うら街道」を是非実行してください。言葉使いにも注意が必要です。私は決して「組織の末端」などと言う言葉を使いません。「組織の最前線で働く皆さん」との表現を使います。「重役のあなた」がトコトン人を愛して、その上で厳しく、毎日の戦いの場で指揮官として頑張って初めて戦闘に勝利できるのです。くどいようですが「企業は人」なのです。


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