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重役応援団 「重役は裸の王様」
第五章 管理部門の総点検と意識改革
日本が世界有数の経済大国になる過程で、官僚機構は大活躍しました。しかし今、経済企画庁長官を務めた堺屋太一氏は「平成官僚は日本を滅ぼす」として官僚支配からの脱却を叫んでいます。企業における官僚機構は管理部門です。
企業の成長を支えた官僚機構である管理部門が時代の変革に際して改革の阻害要因になっていないか、管理部門の総点検が必要です。
045 早期発見早期治療のために経理はホームドクタであれ
経理部門は膨大なデータを扱う大切な部門で、ITなどと言われる前の時代からコンピュータによる処理がいち早く実施されて来た部門です。コンビニなどのPOSデータならば、インプットデータに個人の裁量が入り込む余地はありません。
しかしながら製造業、それも受注生産を扱っている会社では、インプットデータの多くに個人の裁量が入る恐れがあります。
個人の裁量とは不正な数値をインプットすることを意味しているのではありません。経理の一番大切なのは期末採算予想です。単に実績の把握だけでは、悪い結果の追認にしかなりません。判明した時にはもはや手の打ちようがないのです。
「何を言いたいのだ」といわれるかも知れませんが、問題は状況が厳しければ厳しいほど、目標予算に達成できず、既に敗北が決定していても、なかなか実務担当者が実績を公表しないことにあるのです。そして工事完成目前の時期とか期末決算の直前に突如大幅赤字が判明します。このような場合、経理部門では全くのお手上げであるばかりでなく、社外に対する信用を失墜します。
そこで経理部門も人事・勤労部門と同じく、製造現場を這いずり廻り、担当者の苦悩と本音を知り、悪い兆候をいち早く診断することにより、破綻を来たす前に組織の全力をあげて対応出来るようにする。そのような大役があるのです。
現場を這いずり廻り本音の情報を得るのが聴診器です。ガンと同じで「早期発見・早期治療」が企業の命を救う一番の方法です。人間も会社も変わりません。
経理の一番大切な「現場の生のデータ」が腐っていないかの判断が出来る経理マンでなければならないのです。
経理と人事・勤労は現場を這いずり廻ることによって「組織に潜むガン細胞をいち早く発見し、早期治療に持ち込む」大切な役割が課せられているのです。あなたの組織は現状どうなっているでしょうか?
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