重役応援団 「重役は裸の王様    藤原雄一郎のクルーズワールド

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重役応援団 「重役は裸の王様」

第五章 管理部門の総点検と意識改革

日本が世界有数の経済大国になる過程で、官僚機構は大活躍しました。しかし今、経済企画庁長官を務めた堺屋太一氏は「平成官僚は日本を滅ぼす」として官僚支配からの脱却を叫んでいます。企業における官僚機構は管理部門です。 企業の成長を支えた官僚機構である管理部門が時代の変革に際して改革の阻害要因になっていないか、管理部門の総点検が必要です。

044  人を呼びつける人事・勤労・経理はいらない 

前号で述べた各種ルールの中で、特に時代の環境変化に対応して素早く変更しなければならないにもかかわらず、遅れがちなものに、人事・勤労・経理にかかわるルールがあります。

特に人事・勤労関係のルールはトップダウンか組合などと接触している一部の部門で決められることが多いと思います。そして一般従業員にとって、勤労とか人事とか言った部門は何となく敬遠したい、出来れば係わり合いをつけたくない部門ではないでしょうか?このあたりの一般従業員の率直な気持ちを「重役のあなた」自身何らかの方法で探って見て下さい。

私は口を酸っぱくして「人事・勤労の特に若い社員は現場を這いずりまわり、従業員大多数の心の襞を感じられるくらいになれ」と指導して来ました。職場の上下関係からは決して言えない悩みや喜びを、人事・勤労部門の若い社員には本音で語る、そのような関係を築けと言ってきました。そして民の「声なき声」をタイムリーにライン部門に伝える大切な役割が人事・勤労部門にはあるのです。

時として、いや最近は毎日のごとく、厳しい施策を打たねばなりません。「重役のあなたが民の苦しみを知った上で厳しいことを言う」のと「何も知らないで厳しいことばかり強いる」のではまさに天と地の差があります。

「民の苦しみ」の具体例を少し話して、それでも「済まないが現状はこうである。だから頑張って挑戦してくれ」と話せば「我がボスは自分たちのことがそこまで良くわかってくれているのか。よし、苦しいけれどひとつやってみるか」という気持ちにもなるものです。

最悪なのは人事・勤労の関係者が「選民意識」を持つことです。「人事を実質的に決めることの出来る我々が会社の運命を握っている。」などと、変な権力意識を持っているならば事態は深刻です。このような場合、上ばかり見ている彼らから「重役のあなた」がその事実を知ることはほぼ不可能なだけに、組織にとって、最悪の状態となります。


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