重役応援団 「重役は裸の王様    藤原雄一郎のクルーズワールド

関西経営コンサルタントの雄 藤原雄一郎の経営最前線シリーズ ビジネスノウハウ満載

重役応援団 「重役は裸の王様」

第四章 乱世のリーダは人の心を読める人

乱世のリーダは「世の中が何を求めているか」を読める人です。そして「世の中」は人で成り立っています。結局「人の心を読める人」が乱世のリーダなのです。 「企業は人なり」を深く心に刻んで、経営の大切な基本である「人の心」について学びます。

038  あなたは地位にふさわしい資質をそなえていますか 

「重役のあなた」に少し意地悪な質問をします。

あなたはお客様の前へ部下と一緒に出かけて行き、「この坂下主任は大変優秀です。お客様のことも事業のことも卓越して熟知しており、私は坂下主任の手のひらで踊っているに過ぎません。全ての決定権は坂下主任にありますのでどうか宜しくお願いします」と言えますか?言うだけでは駄目です。同時にこの様にお客様に申し上げて、しかもお客様の信頼を勝ち得ることが出来ますか?

これが出来ればあなたは合格です。地位を得て伸びる人材なのです。このようなことがキチンと出来る人は、冗長性に富んだ、自分自身にこだわりの無い、まさに非線形思考の人間なのです。

このようにお客様の前で言われた部下は感激して奮い立ちます。そして部下のあなたに対する信頼も増します。またあなたも部下に対する熱い信頼があるからこそ言える言葉なのです。

一方あなたには大変なプレッシャです。お客様に「何事もマル投げにする頼りない上司」と思われては何もなりません。これは、お客様との間で相互に信頼関係を築いていなければ言えない言葉なのです。それも短時間の間の会話で信頼関係を構築しなければなりません。お客様との一瞬の出会いで、お客様に「この男は信頼できる凄いやつ」と思って貰わなくては、 信頼関係は出来ません。

このようなことが平気で出来る人間は大体が非線形的思考の人物です。

すでに申し述べましたように、地位を得て伸びる人材は自分自身にこだわりの無い、柔軟な発想の出来る、しかも冗長性を持った(どんなに緊迫した場面でも心に余裕を持てる)非線形な場で戦える人物だと断定します。

一方せっかく地位を得ても、地位に潰される人材は従来の経験の延長線で物事を考える線形的思考の人物です。同じ課長で二人とも極めて優秀であっても、その優秀さの中身を「線形思考型」なのか「非線形思考型」であるのか判断してください。同時に「線形思考型」か「非線形思考型」の人材を選ぶのでは無くて、非線形の場で戦える「非線形思考型」の人材を育成しなければなりません。

非線形の場で戦える人材を育て、挑戦の場を与えると「無謀も挑戦」となり信じられない飛躍をします。これからの企業はいかに非線形の場で戦える人材を育てるかに企業の存亡がかかっています。


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