重役応援団 「重役は裸の王様    藤原雄一郎のクルーズワールド

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重役応援団 「重役は裸の王様」

第四章 乱世のリーダは人の心を読める人

乱世のリーダは「世の中が何を求めているか」を読める人です。そして「世の中」は人で成り立っています。結局「人の心を読める人」が乱世のリーダなのです。 「企業は人なり」を深く心に刻んで、経営の大切な基本である「人の心」について学びます。

037  地位を得て伸びる人、地位に潰される人 

次に人の見分け方について話しましょう。

課長時代には本当に優秀な人間が、次長、部長、役員と昇進するに従って、あたかも「地位が人を作る」がごとくドンドン伸びる人と、反対に、あれほど優秀な課長だったのに、次長、部長と昇進するに従って次第に精彩を欠く人がいます。どちらかと言うとこの後者のタイプの方が多いのですが・・・

優秀な課長時代に、伸びるタイプか、潰れるタイプか予想できないものかと、おそらく重役の皆さんは思っておられることでしょう。その見分け方は案外簡単なところにあります。

今一度、前号、前々号を読み返してください。線形的思考の得意な課長は結局潰れるタイプなのです。特に長年その課で活躍して、その課では誰もがかなわない優秀な実務処理能力を持った課長ほど、その末路は哀れです。

次長、部長と昇進するに従って自分の全く知らない分野を統括しなければならなくなるのが通常です。優秀な課長であっただけに未知の分野でも自分が第一人者でなければ部下はついて来ないと信じているばかりに、迷路にはまり込み的確な指示が出せません。

日ごろから経験の積み重ねで問題を解決する「線形的思考」にどっぷりはまり込んでいるために未知の分野に対するアプローチが全然わからない。しかも自分は次長だ、部長だと言うこだわりがある。プライドもある。これでは自滅するしか方法がありません。

部下は上司が専門家でないことなど百も承知です。素人が懸命に泥にまみれてあがいて、新しい職責をまっとうしようとしている。その「うしろ姿」を見てついてくるのです。「線形的思考」にどっぷり浸かった人間でも「自分を捨て、こだわりを捨て」無我夢中に打ち込めば活路は開けてくるのです。そこから非線形的思考への道が待っているかもしれないのです。

大体「その課で課長が一番実務能力を持っている」そんな課長は部下を育成していません。設計とか営業の課長に良くあるのですが、部下と実務能力を競い合う課長がいます。そのような課長はまず失格なのです。課長以上の職位の人々が競わなければならないのはマネージメント能力であることがわかっていない人が案外多いのです。このような課長は昇進するに従って精彩を欠く人物です。


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