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重役応援団 「重役は裸の王様」
第四章 乱世のリーダは人の心を読める人
乱世のリーダは「世の中が何を求めているか」を読める人です。そして「世の中」は人で成り立っています。結局「人の心を読める人」が乱世のリーダなのです。
「企業は人なり」を深く心に刻んで、経営の大切な基本である「人の心」について学びます。
031 犯人が名乗り出る環境つくり
前号の話を聞かれた皆さんの中には「だから大企業はつまらん」とお思いの方も多いことでしょう。しかし自分のミスを直ちに自首する環境が整っている職場であれば「情報は常に公開され、共有化されている」訳ですから、何をやっても成功するのです。組織の最前線の職場環境がいかに大切かと言うことを重役の皆さんは心に叩き込む必要があります。
私は自分の未熟さを反省し、私なりに考えました。そして課長に次の指示をしました。
(1) 不都合事態が発生した時、その原因究明過程で、感情を移入し詰問口調で犯人を責め立ててはならない。責め立てることにより、貴重なデータが隠匿される。犯人と同じ精神状態になって、いち早く原因を究明し、「自分たちが心血を注いで育ててきた製品に対するお客様の信頼を取り戻す」ために課長が率先して犯人と共に汗を流せ。
(2) そのためには犯人の犯したミスも、事実の一つとして淡々と取り上げよ 。
(3) 一件落着した後で犯人自らが課内で明るく報告することを習慣とせよ。
(4) 課長は犯人がいち早く自首したことで不都合解決にいかに役立ったかを説明し犯人をほめ称えよ。
各課一斉に実施させましたがなかなか旨く行きませんでした。その中で一つの課だけはその通り実施が出来ました。その課は設計課ですが、日ごろから設計標準が完備し技術情報を共有化することを習慣化している部署でした。
その課の課長は「自分のミスを進んで自首した犯人」を賞賛などしていません。要するにその課では不都合情報であろうと技術情報であろうと、課として情報を共有化する「ナレッジマネージメント」がしっかりした職場環境にあったわけです。
原因追及の課程で「誰が悪い」と言った感情移入をすることなく「失敗情報であろうと成功情報であろうと、技術情報として価値は同じ」との見方を定着させることが大切だと痛感しました。
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