重役応援団 「重役は裸の王様    藤原雄一郎のクルーズワールド

関西経営コンサルタントの雄 藤原雄一郎の経営最前線シリーズ ビジネスノウハウ満載

重役応援団 「重役は裸の王様」

第四章 乱世のリーダは人の心を読める人

乱世のリーダは「世の中が何を求めているか」を読める人です。そして「世の中」は人で成り立っています。結局「人の心を読める人」が乱世のリーダなのです。 「企業は人なり」を深く心に刻んで、経営の大切な基本である「人の心」について学びます。

029  下からの景色を見て見ませんか? 

再び娘の話で恐縮ですが、娘が新入社員の頃、生意気に「この会社は駄目だ」などと同期入社の友人が言っていると聞かされました。すなわち娘の会社の下から見た景色が良く見えるのです。

そこでわが社の下からの景色が見たくなりました。早速その年の新入社員と入社三年目の社員を集め、午後半日をかけて「わが社のあるべき姿」など適当なタイトルで自由討議をさせ、夕刻、私を始め幹部に討論内容を発表させ就業時間終了時点で、ビールと乾き物で懇親をしました。

新入社員は勝手気侭なことを言い、散々とんがった発言が飛び交っていることが、ホワイトボード上に見受けられます。(本音が出ていて面白い)本来なら入社三年目も同じ気持ちであろうに、そこは社会の先輩として、新入社員を抑えます。そして「オッ おぬしやるではないか」と言ったまとめが出来上がっている、誠に面白い内容でした。

そこで顕著に表れたのは職場における情報の欠落でした。誠に恥ずかしいかぎりですが、当時は職場が超多忙で、新入社員は自分に与えられた仕事が一体どのような意義があるのかさっぱり分からない。何の目的でこの仕事をしているのか聞こうと思っても、皆さん、はた目にも申し訳ないくらい多忙で聞けない。いくつかの仕事が完了して随分無駄をしたと気づくことが多いとの声が圧倒的でした。

不況で就職難の時代に入社した社員は「目的が明確であれば燃えて仕事をする」優秀な人材が多いのです。それをほったらかしにして、挫折感を味あわせて、次第に意欲を失わせている、誠にもったいない姿を見せ付けられました。

これに味をしめて、二年生と四年生などの組み合わせをしましたが入社年次を経るごとに、全く面白くない、常識的な討論(幹部の意向に合わせた討論内容)でした。わが社は優秀な素材をこのように個性を骨抜きにして使い古してゆくのかと大いに反省させられました。

皆さんの会社ではこのようなことは無いと思いますが、たまには下から見る景色も面白いものであることをご紹介しました。これも一つの情報共有化でしょう。


前の頁>現在の頁<次の頁


WEB管理人 藤原雄一郎 fuji@inox-m2.com
Copyright (C) 2004 iNOX Media Mix All Rights Reserved.