重役応援団 「重役は裸の王様    藤原雄一郎のクルーズワールド

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重役応援団 「重役は裸の王様」

第四章 乱世のリーダは人の心を読める人

乱世のリーダは「世の中が何を求めているか」を読める人です。そして「世の中」は人で成り立っています。結局「人の心を読める人」が乱世のリーダなのです。 「企業は人なり」を深く心に刻んで、経営の大切な基本である「人の心」について学びます。

028  上司とは三度まで喧嘩をせよ!それが情報の共有化だ 

変革の明確な意思を示すこと。これは大変に難しいことです。

「口で言っていることが本心である」ことを明快に示し、それを部下が「本当だ」と感じなければなりません。そのためには重役であるあなたが積極的に情報を公開し部下と情報を共有しなければなりません。

今ごろそのような企業は存在しないと思いますが「情報の独占が権威の源」みたいな時代がありました。特に経営上の重要情報についてはその性格上、限られた人間にしか公開されていないのではないでしょうか?

このような情報は少なくも一段階、出来れば二段階で共有されるべきであると思います。すなわち役員と部長、出来れば課長までが理想です。

日産のゴーン社長は情報の素早い伝達に大変なこだわりを持っています。日産に着任して初めての社内挨拶には全社員が彼の言葉に耳を傾けるように工場のラインを止めさせました。また取締役会での決定事項と決定に至る過程を二日以内に社内に伝達完了するように厳命しています。ゴーン社長は情報の共有化の大切さを熟知しているからです。

情報の公開と同時に情報の共有化は「人にやる気を起こさせる」上で極めて大切です。情報の公開は一方向の情報の流れであるに対し、情報共有化は双方向の情報発信が無ければ成立しません。これは大変に難しいことです。「完全に共有化されたと信じていたのに実際は全く正反対の解釈をお互いがしていた」ことは良くあることなのです。

私は常々「上司とは三度まで喧嘩をせよ」と口をすっぱく言って来ました。一度くらい上司から却下されたと言って諦めるな、二度、三度と上司と戦って見よと言っています。

通常、情報の量はともかく質は上司の方が圧倒的に高いものを持っています。だから上司なのです。従って例えば重役は部長と同じ情報を持つことが出来るように絶えず配慮せねばなりません。しかし完全に情報の質と量を共有化することは出来ません。

そこで上司は部下と、部下は上司と喧嘩することです。当然感情的な喧嘩ではありません。双方が自分の考えを十分に述べあうのです。最初の喧嘩で恐らくその特定の事項について八十%は情報が共有化されるでしょう。二回目は九十五%、三回目で初めて百%の情報が共有化されると思います。それでも見解に相違があれば、その時は判断の問題ですから、上司の判断に従い、それ以上は喧嘩するな。時間の無駄と言っています。

とにかく上下の隔てなく活発に意見が飛びかう職場の確立を何としても作りあげねばなりません。それが活力を生む源泉です。


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