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重役応援団 「重役は裸の王様」
第四章 乱世のリーダは人の心を読める人
乱世のリーダは「世の中が何を求めているか」を読める人です。そして「世の中」は人で成り立っています。結局「人の心を読める人」が乱世のリーダなのです。
「企業は人なり」を深く心に刻んで、経営の大切な基本である「人の心」について学びます。
026 まず自分を捨てよ! 保身のために上を見るな!
日本経済の「失われた十年」の間に遺伝子に植え込まれた思考と行動様式の恐ろしさは十分に理解出来たと思います。しからばどのようにして遺伝子の組替えを実行すれば良いでしょうか?
一番簡単なのは改革の目的に添った遺伝子を見つけてきて、それと組替えることです。即ち指揮官を変えることです。一番効果的なのは「重役のあなた」を交代させることでしょう。
事実「そごう」や「ダイエー」は最高指揮官、すなわち社長を替えています。しかし「ダイエー」の例に見るごとく、最高指揮官を替えたとしても組織を変えることは出来ませんでした。「日産のゴーン旋風」は短期間で目覚しい成果を出しましたが、中長期的に見て成功かどうかは、ゴーン社長が日産を去って、しばらく経過してから判断の時が到来します。
本書では「重役のあなた」を交代させるのでは無く「重役のあなた自身が会社を変えるリーダになる」との前提で話を進めて行きましょう。人が替わらないのですからそれだけに難しいと思います。しかしあなたは自分の組織を良く知っています。不退転の決意で、そして火と燃える情熱で改革を遂行してください。
そのためにはまず自分を捨てることです。これを肝に銘じてください。重役といえどもサラリーマンです。心の片隅にでも自分自身の保身が重要な決断の時に脳裏をかすめたら、部下は敏感にそれを感じ取り、もはやついて来ません。
「浮気」と「自分の人事」だけは「公然の秘密」で「知らぬは本人ばかりなり」とは良く言ったものです。「自分が浮気していることは自分しか知らない」などと思っていたら、誰一人として知らない人はいなくて、単にあなたにその事実を言わないだけなのです。
どんなに巧妙に自分の保身を隠したつもりでも、近くにいる部下たちは確実にそれを見抜きます。さらに悪いことには「重役のあなた」が上を見れば有能な部長は百%あなたの真似をして上を見ます。そうすれば有能な課長は直ちにまた真似をして、組織はたちまち上を見る人ばかりとなってしまいます。
あなたが毎日出社するとき鏡に向かって「俺は今日も自分を捨てる」と三回叫んでください。まずそれがスタートです。
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