重役応援団 「重役は裸の王様    藤原雄一郎のクルーズワールド

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重役応援団 「重役は裸の王様」

第二章 重役は裸の王様

「重役のあなた」は裸の王様であるとの認識に立つ決心をしました。そこで早速実行して頂きたいことを述べて行きます。しっかりと頭にたたき込んで下さい。

018 危機だと悟れば人は奮い立つ 

「重役は裸の王様」であるとの前提で、「重役のあなた」と部下との距離を縮める方法について述べてきました。大切なことは部下に対する情報の公開であり、部下との情報の共有化です。情報の公開と共有化をコミュニケーションと呼んでも良いでしょう。

日産のゴーン社長はコミュニケーションについて次のように言っています。経営の基本をきわめて正しく表現している言葉です。

「コミュニケーションについては、まず正直であること、そして透明性が大事です。正直であるということは、自分が考えていることを常に覆い隠さずに伝えることと、言ったことは必ず実行すること。透明性は、それを目に見えるかたちで開示することです。」

「常に覆い隠さずに伝える」ことはとても大切です。あなたの部下が「あなたは常に正直に語る人だ」と確信を抱けばあなたとの距離は一挙に縮まります。そして部下はあなたに対して「聞く耳」を持とうとします。 そしてゴーン社長の言う「言ったことは必ず実行すること。そしてそれを目に見えるかたちで開示すること」がそのあとに続かなくてはなりません。

日本の多くの経営陣は、一般的に都合の悪い情報を公開しようとはしません。そして都合の悪い情報を隠したままで、部下に対して叱咤激励をし、業績の建て直しをはかろうとします。しかも表面に現れる数字のみを細かく追求し、尻を叩く経営陣の何と多いことでしょう。

そのような状態で、どうして社員は奮い立つことが出来るでしょうか。ゴーン社長があちこちで言っている「日産には燃え盛る甲板があった」との言葉は日産の置かれている厳しい立場を包み隠さず公開することにより、日産の社員が危機感を等しく抱き、再建への土壌をまず固めたことを意味しています。

日本人は「危機が自分たちに襲いかかっている」ことを自覚すれば、燃えて立ち上がるものです。あなたの場合、まず重役として経営陣の失敗を率直に語り、今後の再建への方針を明確にして、部下の助けを求めることから始めなければなりません。あなたにそれが出来ますか?


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