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重役応援団 「重役は裸の王様」
第二章 重役は裸の王様
「重役のあなた」は裸の王様であるとの認識に立つ決心をしました。そこで早速実行して頂きたいことを述べて行きます。しっかりと頭にたたき込んで下さい。
017 ヘリコプタ不時着せり 未だ浮上出来ず
ヘリコプタ管理
千人以上の組織を指揮する場合、指揮官が組織の全てを掌握するのは難しいことです。ましてや全く新しくその組織の指揮を任された場合、何も知らないスタートとなります。その時あなたはどうするでしょうか?
まず順当に全般の把握から入るでしょう。真っ先に経営上のあらゆる数値をまず頭に叩き込みます。それからその数字の背後に潜む「隠された事象」の把握にとりかかることでしょう。部下との面談、現場を実地に見る、膨大な資料をむさぼり読む等々の努力をするはずです。
まさにヘリコプタを縦横に駆使して上空を旋回しつつ望遠鏡で地上を見るがごとくでしょう。
しかし上空から眺めているだけの経営では今まで再々述べてきた「裸の王様」管理に陥る危険性があります。時には着地して深く入り込むことも必要です。枝葉末節にこだわることも自分の組織の鮮度を測る上で大切なことです。しかし往々にして着地してしまうと細かいことに気を取られ、つい長居してしまい、その間に他の地点で火を吹いていたりします。
私の経験から言うと中間管理職には「上空で旋回ばかりするタイプ」と「地上にばかり滞在して浮上しないタイプ」に分かれ、なかなかバランスのとれたヘリコプタ管理をしてくれないものです。
ある時、課長の一人に「いつまで地上におるのか?いいかげんに浮上しないと火が燃え盛るゾ」と怒鳴ったところ、くだんの課長がニヤリと笑い「ヘリコプタただ今不時着せり浮上出来ず。緊急につき他はよろしく頼む」との回答。叱るに叱れず苦笑いするばかりでありました。
「業務の何たるか」の本質をつかむ訓練を絶えずさせておけば、ヘリコプタも不時着せずとも済むものをと悔やんだが後の祭りでした。
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