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重役応援団 「重役は裸の王様」
第二章 重役は裸の王様
「重役のあなた」は裸の王様であるとの認識に立つ決心をしました。そこで早速実行して頂きたいことを述べて行きます。しっかりと頭にたたき込んで下さい。
015 隠密探題使用の鉄則 「重役のあなたが悪い」
何度も申し上げている通り、重役たるもの自分は「裸の王様」であると心得なければなりません。そして自分の施策がどのように組織に受け止められているかを最大の関心を持って注視する必要があります。
しかしながら整流されフィルタにかけられて上程される情報からどのようにして真実を見抜けば良いのでしょうか。なかんずく「悪いことが発生しつつある予兆」をどのようにすればいち早く察知出来るのでしょうか?
いかに千人以上の従業員のいる組織とは言え、その中にはあなたの育った職場もあるでしょう。本当に心の許せる仲間も恐らくあなたは持っているはずです。その仲間の協力を得て職場内の情報を得るアンテナを持つことを心がけなければなりません。その役割を担うのが隠密探題なのです。
要するに「上から見た景色」と「下から見る景色」との照合を絶えず心がけるのが肝要です。特に「下から見る景色」はなかなか見えるものではありません。下から見る本音の世界の情報をこそ、隠密探題を通じて収集しなければなりません。
さて首尾よく隠密探題が機能して的確な情報が入手できるようになったとしましよう。ここで大切なのは、その情報の位置付けです。
鉄則は「自分の施策には必ず誤りがある。隠密探題の情報で、施策をより良い方向へ修正するのだ」との基本姿勢が大切です。すなわち「重役の耳に痛い情報に対して、ありがたいことだと涙を流して喜ぶ。そして直ちに改善の手を打つ。」姿勢が大切です。そうすれば隠密探題も自分が良いことをした気になり、さらに意欲を持って隠密探題の役目に励むことでしょう。ところがこの処理を誤り、自分の言うことを聞かない部下を隠密探題によって探りだし、このような部下を排除するような行為に出ると隠密探題は秘密警察となり、恐怖政治へと傾斜してしまうこととなります。
一般従業員と重役の間には情報の質で大いなる落差があります。情報が欠落しているために「なんでこんな辛いことをさせるのか」とか「なんでこんな無駄なことをさせるのか」と言った不満が広がることが多いものです。
隠密探題の情報に基づいて、部下が十分に納得するまで、的確な情報公開を必要以上に実施し続けることで、かえって時間と労力を浪費しなくて済むことが案外あるものです。
日本の社会には「上司の命令は絶対」であり「とにかく言われたことは(間違ったことでも)遂行しなくては」との風習がまだ残っています。
ましてや重役の一言は重いのです。「ちょっとしたあなたの一言」で部下はあなたの意図とはかけ離れた膨大な無駄作業をすることが大企業では良くあることなのです。
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