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この一冊で企業がよみがえる
第八章 考える力で逞しく蘇る
どうすれば会社が蘇るか?その全てについて具体例を豊富に示しながら説明して来ました。そしてその根幹をなすのは永遠に逞しく考え続ける人材の育成に尽きることがご理解頂けたと思います。二十一世紀は智恵で生き抜く時代だと改めて認識して頂きたいと思います。
077 「権限のない社員」の力は偉大である
本書を終了するにあたり反省していることがあります。それは読者層を絞り切っていないことです。ある時は経営トップに、ある時は中間管理層に、そしてある時は、組織の大部分を占める「権限のない社員」に訴えています。
ここで強調したいのは「権限のない社員の力は偉大である」ということです。組織の大部分を占める「権限のない社員」が目覚めた時の威力は素晴らしいものがあります。
そのことをよく知った経営者は例えば日産ゴーン社長のように、現場での対話を大切にし、社員のモチベーションをあげることを経営の最重要課題にしています。トヨタ方式ではズバリ「人材の育成」をその中心においています。
このように会社は「権限のない社員」が志を高く、目の色を輝かせて働くことでよみがえるのです。このように最前線で働く人々のモチベーションを高めることは二十一世紀のおける最大の経営課題となっています。
「権限のない社員」の目を輝かせる役割は経営トップにあることは間違いありませんが、日本の産業界における最大の課題は「優秀な経営者が枯渇している」という事実です。
しからば企業人生の短い経営トップや上司に自分たちの命を預けるのではなく、「権限のない社員」が自ら立ち上がって企業に生命を吹き込むのがこれからの時代の趨勢になります。
「権限のない社員」たちは貴重な情報を山ほど持っています。企業の生殺与奪の権限を持っていると言っても言い過ぎではありません。企業の最前線で数多くの「権限のない社員」たちが自らの頭で考えに考え抜いて打ち出す施策には無敵の強さがあります。
上からの命令を待つことなく、組織を構成するすべての細胞が「考える自己増殖」を始めて、自主的に活動しはじめると、この上ない強い組織に仕上がります。
二十一世紀は「智恵で生き延びる」時代ですから、陳腐な言葉ではありますが「企業は人なり」につきるのです。あなた自身が修羅場で考え抜くことの出来る人材となることこそが企業を蘇らせる秘訣であることを述べて終わりとさせて頂きます。
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