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この一冊で企業がよみがえる
第八章 考える力で逞しく蘇る
どうすれば会社が蘇るか?その全てについて具体例を豊富に示しながら説明して来ました。そしてその根幹をなすのは永遠に逞しく考え続ける人材の育成に尽きることがご理解頂けたと思います。二十一世紀は智恵で生き抜く時代だと改めて認識して頂きたいと思います。
076 常識の壁を突破する
「ナゼナゼ五回」の習慣が身に付いたならば、会社の常識に「ナゼナゼ五回」を繰り返すことです。
例えば「銀行はなぜ三時までしか営業しないのか」「病院はどうして患者を長い間待たすのか」など自分の会社では常識と思われていることに次々と「ナゼナゼ五回」の攻撃をかけるのです。
例えば鋳物の最終工程で「整調」という作業がありました。ナゼ「整調」があるのか?そのような部門があるからです。なぜそのような部門があるのか?鋳物には表面疵がつきものだからです。なぜ鋳物には表面疵がつきものなのか?と言うように次々と問いつめてゆけば鋳物の製法改善にまで結びついてきます。
会社の中で当然のように部門が置かれていたり、存在している作業工程に「ナゼナゼ五回」を繰り返すことを一度騙されたと思って実施して見て下さい。トヨタの事例を思い出して下さい。
「ナゼナゼ五回」は問題点を顕在化する良い手法です。あらゆる局面に「ナゼナゼ五回」を繰り返すことによって改善すべき問題点が次々と炙り出されてきます。改善の宝庫を見つけることが出来るのです。そして出てきた問題点を総力をあげて潰さなければなりません。
常識を破壊することは大量生産・大量販売の時代の残渣を洗い流すことです。そして新しい創造に向かう過程でも「ナゼナゼ五回」は大きな力を発揮します。そして解決策が出て成功を収めた段階で、新しい常識が出来て来ます。トヨタ流に新しい常識が出来上がった瞬間に「ナゼナゼ五回」で破壊し、また新しい創造へと旅立つのです。
このサイクルを数回繰り返しているうちに、いつのまにか「不可能が可能に」なっていることを発見するはずです。またトヨタのように「永遠のカイゼン思想」を持った人間が続々と誕生します。その時にこそ企業は永遠の生命を得ることになります。
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