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この一冊で企業がよみがえる
第八章 考える力で逞しく蘇る
どうすれば会社が蘇るか?その全てについて具体例を豊富に示しながら説明して来ました。そしてその根幹をなすのは永遠に逞しく考え続ける人材の育成に尽きることがご理解頂けたと思います。二十一世紀は智恵で生き抜く時代だと改めて認識して頂きたいと思います。
075 そして考える
抽象的なことを言っていても仕方がありませんね。考えるヒントを述べてみましょう。
私の親しい会社の経営トップと話をした時のことです。事業戦略を話してくれました。
ぜひ社員の風土改革を実施したい。そこで「変わろう!変えよう!」のキャッチフレーズの大号令のもと、部長、課長に事業戦略を立案させた、と言って事業戦略の一覧表を見せてくれました。しかしそこには従来の延長線上で「変わろう!変えよう!」のキャッチフレーズだけが踊っていました。
風土改革にボトムアップはありません。経営トップがどのように「変わろう!変えよう!」としているのかをトップダウンで部下に方向性を示さなければならないのです。松下中村改革における「聖域である事業部制の解体」のような具体的なイメージを示して「部分最適から全体最適へ変わろう!変えよう!」と叫べばよほどイメージがはっきりします。
キャッチフレーズになればなるほど、「何を、誰が、何時、何故、どこで、どのように」のいわゆる5W1Hが希薄になります。
まずは多くの企業に共通の大量生産・大量販売時代に培われた部分最適から全体最適へと「変わろう!変えよう!」とするのが一番でしょう。
次に徹底して「ナゼナゼ五回」を繰り返す習慣を身につけることです。ナゼナゼを執拗に繰り返すことで、物事の本質に鋭く迫ることが可能になります。しかしこれは「言うは易く、行うは難し」です。一度強制力を働かせて実施して見ることです。そして始めての成功事例を生み出せば、あとは自走出来るようになるのではありませんか。
経営陣が指針を与えないならば、皆さんが一致団結して行動を起こすことです。そのスタートは「ナゼナゼ五回」を繰り返すことにより、新しい物の見方を会得することです。必ず道は開けます。世の中の森羅万象に対して深く考えて行動に移すことが生き残りの唯一の方法であるからです。
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