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この一冊で企業がよみがえる
第七章 日産流企業蘇生術
日産のゴーン社長による日産蘇生術はまさに企業経営の基本です。忠実にゴーン社長の哲学を学び、強い意志で実行すれば必ず成功する「企業再建の王道」ともいえる手法です。手法は案外簡単ですが、簡単なことを実行することに難しさがあります。
065 トヨタ生産方式は人づくり
いまトヨタ方式が世の中を席巻しています。郵政公社もトヨタ出身者を経営陣に加え、郵政公社発足一年目にして赤字事業であった郵便事業を黒字化することに成功しました。中部国際空港はトヨタ方式を取り入れることにより、一千億円以上のコスト低減に成功、防衛庁や銀行、サービス業、外食産業などトヨタ方式花盛りの感があります。
トヨタ生産方式(TPS)の神髄は「徹底したムダの排除」にあるとされています。従って導入した企業は短期間で成果をあげることが求められますが、実際はなかなか定着しないようです。それはトヨタ生産方式が実は人づくりにあるからです。
TPSの伝道者である金田秀治氏は次のように言っています。
「トヨタ生産方式は『ムダの徹底排除』と言われている。しかしトヨタ生産方式イコールムダ取りではない。重要なのは『徹底的に』がトヨタ方式の核心である。ここのところが理解出来ればトヨタ生産方式の全てが理解出来る。」
なんだか良く理解出来ません。金田氏はこのように続けています。
「トヨタ生産方式とは『徹底的に』をキーワードに『変化し続ける』方式である。その変化のためには二つのキーワードがある。『間題顕在化の仕組み』と『行動を起こさせる仕組み』である」
「従来、同業他社では問題とは見ていなかった問題を『見えるようにする仕組み』と、徹底したカイゼンのための『行動を起こさせる仕組み』の二つが、大野さんがつくり出したメインの仕組みである。これが機能することで、他社では実現不可能なイノベーション(変革)活動を継続できる」
ますます分かりません。そして最後にこのように締めくくっています。
「トヨタ生産方式とは『徹底的に』をキーワードにした『しくみ戦略』であり、その核心は『人づくり』であると言える」
これだけ聞いただけでトヨタ生産方式の神髄を理解することは難しいと思います。ここでは「トヨタ生産方式は人づくり」とだけ覚えておきましょう。
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