この一冊で企業はよみがえる 旅のことならあっぷる旅行

関西経営コンサルタントの雄 藤原雄一郎の経営最前線シリーズ ビジネスノウハウ満載

この一冊で企業がよみがえる

第七章 日産流企業蘇生術

日産のゴーン社長による日産蘇生術はまさに企業経営の基本です。忠実にゴーン社長の哲学を学び、強い意志で実行すれば必ず成功する「企業再建の王道」ともいえる手法です。手法は案外簡単ですが、簡単なことを実行することに難しさがあります。

064 ゴーン革命は永遠か?

ゴーン社長の社員に対する人物評価について最後に述べて見たいと思います。

「ルネッサンス」にあるいくつかの記述を紹介します。

「ビジネスの世界では、会社の業績にどれだけ貢献できたかがゲームの全てである」

「最も過酷な状況でどのように対処したか。これが人物評価の有効な方法のひとつである。困難を極めた状況をうまく切り抜けることが出来たなら、その人の能力は実証されたとみてよい。そのような人材に対してはますます責任の重い地位を与えていくのがよかろう。しかし正常または有利な状況でしか業績を上げていないなら、その能力には疑問が残る」

「重視するべきは年齢や経験ではなく、貢献度と業績の卓越性である。もし管理職年齢というものがあるとするならば、それは勤続年数ではなく、経験の密度、さまざまな状況下での貢献度、とりわけ困難な状況下での貢献度に基づいて判断するべきである」

以上述べてきましたようにゴーン社長の日産革命は本当に基本的なことを徹底的に実行することに成功の秘密があることを理解して頂いたと思います。現在の日本の産業界にはゴーン革命以前の日産的企業が多いですから、会社蘇生の教科書のような施策に溢れたゴーン改革を忠実に実行すれば会社は確実に蘇ります。

しかしここで注意しなければならないことは企業再建が成功した日産に、本当に遺伝子のレベルまでゴーン思想が浸透しているかどうか、私は疑問に思っています。何もしていないときは適切な手を打てば画期的な成果が出ます。しかしハードルはどんどん高くなり難易度が飛躍的に高まったとき、日産の人々は次にどのような行動に出るのでしょうか?

米国において成果主義のあげくエンロンのように不正経理にまで走った実例もあります。ゴーン社長が日産を去った後で、日産がいつまでも輝く存在であり続けることが出来た時に、ゴーン社長の真の偉大さが証明されることでしょう。


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