この一冊で企業はよみがえる 旅のことならあっぷる旅行

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この一冊で企業がよみがえる

第七章 日産流企業蘇生術

日産のゴーン社長による日産蘇生術はまさに企業経営の基本です。忠実にゴーン社長の哲学を学び、強い意志で実行すれば必ず成功する「企業再建の王道」ともいえる手法です。手法は案外簡単ですが、簡単なことを実行することに難しさがあります。

063 数値化出来ない命令は実行できない命令である

週間ダイアモンドでゴーン社長は「数値化する、定量化することが経営の基本である」と述べています。

いくらかけ声をかけてもそのかけ声の内容が数値化出来なければ実行できないことと同じであると断言しています。日本人の得意な「総論賛成、各論反対」心理を素早く見破っています。

例えば「品質は大切だから品質向上をしたい」と言えば、誰しも賛成します。しかし誰も行動しません。ここは「今年一年でクレームを半減させる」と宣言すれば、その時点で各人の達成目標は直ちに明確になります。

ゴーン社長は日産リバイバルプランで自分自身にコミットメントを課しました。それは次のような内容です。

「リバイバルプランは今からスタートし、完了には三年かかる。そして二〇〇〇年度には黒字化し、三年後には売上高営業利益率四・五%を達成、有利子負債を半分に減らす。そして三年間で二二の新型車を投入する。これらはコミットメント(必達目標)です」

実に明快な内容ではありませんか。そして2000年度に黒字化しなければ日産を去るとまで宣言して見事に成功させました。

そして日産リバイバルプランの次の作戦は「日産一八〇」と数字が作戦名になっています。一は2004年度までに全世界で販売を百万台増加させる、八は利益率八%、〇は有利子負債〇です。

ゴーン社長は数値化には次のようなルールがあると言っています。 数字は多すぎないこと、数字が多いと焦点がぼやけてくる。物事には優先順位があるから優先順位に応じて意味のある数値目標を設定しなければならないと述べています。

また数値目標は意欲的ではあるが現実的でもあること。他社が実現しているかを確認した上で、意欲的な目標を設定する。「日産一八〇」の場合、負債〇と利益率八%は既に達成しているが百万台の増加という高い目標があるから緊張感が維持されている。

経営トップがこのように熟慮の上、明確に数字で目標を示し、しかも期限を切っています。私が一番大切だと思っている「組織を構成する全ての人々が、今日何をどうすれば、契約を果たしたことになるのか」が数字を活用することによって明確になります。

「命令の内容が数値化出来なければ実行出来ない命令である」とのゴーン社長の言葉は私たち一人一人の心の中に深く刻み、実行しなければなりません。


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