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この一冊で企業がよみがえる
第五章 企業再生の実際を学ぶ
「理屈だけでなく実際を」の声に応えて松下の中村改革をとりあげます。本章では「あなた自身の目」で松下の中村改革を評価出来るように、改革の着手からの経過をまとめて見ました。中村改革をひとつの生きた事例として、あなた自身が毎日の新聞・雑誌の中から松下の経営を見つめながら、中村改革の評価をあなた自身で行ってください。
046 古い体質の会社ほどチャンスが一杯
コンピュータの進歩が極めて激しい時代は、新しい物に飛びついた人は、後から続々と出てくる驚異的に性能の良いハードやソフトの出現によって時代にかえって取り残されることがあります。進歩の度合いが一巡し、いままで進歩に取り残されて出遅れていた人が、最新のハードとソフトを取り入れることによって一夜にして最先端へと飛躍することがありました。
現在の状況がまさにその通りです。ここに述べた中村改革やゴーン社長の日産再建など世の中には改革を実施し、その効果が顕著に表れてきつつある企業が目立って来ました。日産にしろ松下にしろ、大量生産・大量販売時代の残渣を色濃く残し、一時は歴史的な大赤字を出しています。
改革の余地が無限に広がる宝庫にゴーン社長や中村社長が大胆にメスを入れ、改革に成功しつつあります。私が何度も申し上げているように
1.社内に向いて浪費されている膨大なエネルギーを解き放ち社外にそのエネルギーを投入する。
2.大量生産・大量販売時代の部分最適から全体最適に舵を切り替える。
3.何よりもスピードを重視した軽やかな組織や設備に切り替える。
以上の三つを徹底するだけでかっての松下や日産のように古い体質を未だに引きずっている企業は蘇ります。チャンスが一杯であることを日産ゴーン革命と松下中村革命は雄弁に物語っています。
日本人は世の中に実例が出来れば、その実例への対応は驚くほど早いのが特徴です。本章での事例を参考に世の中に溢れる成功事例を即刻取り入れて実行へ移すことが大切です。
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