この一冊で企業はよみがえる 旅のことならあっぷる旅行

関西経営コンサルタントの雄 藤原雄一郎の経営最前線シリーズ ビジネスノウハウ満載

この一冊で企業がよみがえる

第四章 まず徹底した意識改革から

「企業が蘇る」ために欠かせないのが徹底した意識改革です。組織の大部分を占める「権限のない社員」が火と燃えて立ち上がれば、風土は一変します。「意識改革なくして企業再生なし」と言い切っても間違いではありません。多くの業績不振企業は意識改革が出来ずに敗れ去っています。

037 過去の成功体験は改革の敵

日経ビジネスの記事で松下の中村社長の意識改革にかかわる言葉をまずご紹介します。

「これまでが成功しすぎたのでしょうなあ。成功した人間が社内にまだたくさん残っている。発言力も大きい彼らは今でもまだ成功できると思っている。でも、もう松下に成功した人はいらんのです。常に変わってゆく人でないと、ここで生きる資格はもうなしですわ」

まさに最も大切な現状認識です。「過去の成功体験がまだまだ現在も通じる」との考え方が、無意識に心の中で環境の変化を拒絶し、目の前で起こっている大きな変化ですら全く見えない状態にしています。

幼稚園とか小学校の運動会で父兄のリレーに出場した時、昔速かった人ほど転んでしまうのを良く見ます。それは頭がまだまだ走れると思っているのに現実に手足がついて行かないために、頭が先に進んで、その結果バランスを崩して転んでしまうのです。

このようなことが皆さんの仕事でも起こっています。「過去の成功体験がいまも通用する」と思っている人は必ず反応がそれだけ遅れてしまいます。従って危機感がありません。大きな会社ほど自分達はまだまだ世界一であると言う意識が抜けなくて「業績が悪いのは世の中の景気が悪いからだ」と「自分達が世の中の流れから大きく遅れている」と認識するのを拒否します。

皆さん自身が「景気には循環がある、今あわてて変な方向に走るよりは、じっくりと足元を固めて景気の回復を待とう」などと現実逃避をしないで、一日も早く過去の成功体験を忘れてゼロからの出発をしなければなりません。あなた自身の意識改革が会社を蘇生させるのです。「過去の成功体験は改革の敵」をあなたの遺伝子に刷り込んで下さい。


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