|
この一冊で企業がよみがえる
第四章 まず徹底した意識改革から
「企業が蘇る」ために欠かせないのが徹底した意識改革です。組織の大部分を占める「権限のない社員」が火と燃えて立ち上がれば、風土は一変します。「意識改革なくして企業再生なし」と言い切っても間違いではありません。多くの業績不振企業は意識改革が出来ずに敗れ去っています。
028 柔らか頭が必要なのに「面子」と「こだわり」が邪魔をする
変化に適応しようとするとき、大敵は「こだわり」と「面子」です。この「こだわり」と「面子」こそ、苦心惨憺、努力して勝ち得た過去の栄光の残骸を引きずっていることが多いのです。「こだわり」と「面子」を捨てることは過去の栄光を捨てることと同じで、なかなか捨てさることが出来ません。
しかしこの二つを捨てたとたんに世界が開けます。今まで見えなかったものが見えてきます。なぜなら、人間は何かに「ひっかかり」があると、そのことに注意が集中して、他のことを無視してしまうからです。
「こだわり」とか「面子」は「ひっかかり」を数多く作りますので「見るものも見えず」「聞くものも聞こえず」の状態になってしまいます。大変にもったいないことです。
なぜ人間は「こだわり」とか「面子」を持つのでしょうか。それは「人から良く見てもらいたい」「人から実力があると認めて貰いたい」などの気持ちから、自然と守りの姿勢に入って「過去の成功体験へのこだわりを持つ」とか「人に馬鹿にされないために面子を重んずる」ことになってしまいます。変な野心が邪魔をするのです。
この状態から脱却するには「自分を捨てる」こと、すなわち変な野心を捨てることです。サラリーマンなら課長になりたい、部長になりたい、できれば役員になりたいと思うのは自然です。終身雇用の日本の会社にあっては上司からにらまれたら、あるいは失敗をしたら出世のレースから脱落するとの気持ちが「こだわり」を産み「面子」を産むのです。
すでに世界規模での激烈な弱肉強食の時代に突入します。終身雇用も一部では崩れてきています。あなたの最大の関心を「世界中であなたしか出来ないことを創造すること」に大きく目的を切り替えてください。そうすれば「こだわり」も「面子」もサラリと捨てることが可能になります。「こだわり」と「面子」を持って生き延びることが出来るような甘い時代ではもはや無くなったのです。
赤子のような柔らかな頭で世の中を眺めると、何と多くのことが見えてくるか、びっくりすることと思います。あなた自身がこの状態になって初めて新しい世界への入場券を手に入れることが可能になります。
これから述べる事例について虚心坦懐、白紙の状態で判断してください。
|