この一冊で企業はよみがえる 旅のことならあっぷる旅行

関西経営コンサルタントの雄 藤原雄一郎の経営最前線シリーズ ビジネスノウハウ満載

この一冊で企業がよみがえる

第三章 失敗から学ぶ蘇生への道

皆さんの目の前には失敗の事例が数多く横たわっています。これらの失敗から共通点を探り出し、的確な対策を打つことが蘇生への近道であることは間違いありません。本章では過去の失敗から貴重な教訓を学びます。

024 変化を恐れるあなたこそ抵抗勢力

さて失敗の原因の最後は「あなた」だということです。びっくりされましたか?それはあなたが「変化を恐れる抵抗勢力」であるからです。

現在企業を支えている企業戦士の皆さんが本当の意味での企業戦争を知らないことです。

日本経済が飛躍的に発展した時代を担って来たのは現在「年齢にして五十才台後半以上」の人々です。現在も経営の第一線で経営トップとして活躍している人も多く存在します。私は丁度その年代にあたりますので良くその間の事情を知っています。

日本製品といえば「安かろう、悪かろう」の代名詞に使われていた1960年代後半に私は企業戦士として戦いのスタート台に立ちました。当時はまことに悠長なもので若い私達に大きな仕事を任せて、その結果数多くの失敗をしたものです。

「失敗は成功の母」とは良く言ったもので、失敗に神経をすり減らし、解決へ向けての貴重な経験を通じて急速に伸びて行く自分自身が見えました。そうして激烈な企業戦争を勝ち抜いて来た私たちが係長になり課長になる頃には日本経済にはひとつのパターンが出来て、私たちが死に物狂いで開拓した広い道を効率よく驀進する時代になりました。

ひところ流行語になった「猛烈社員」は既に確立された「勝利への道」を猛烈に突っ走ることによって1980年代に「栄光の日本経済」を築き上げた功労者です。このような状況が続いているうちにいつしか「定められた道を全速力で走る」ことを遺伝子に組み込んだ人間が企業のほとんどを占めるようになってしまいました。その結果「考える能力」を失ってしまったのです。

その頃の猛烈社員が現在企業の中核(部長、課長)を担っています。彼らは自ら進むべき道を開拓することを知りません。言われたことを忠実に効率よく遂行する「企業戦争を知らない企業戦士」なのです。彼らは変化に対して本能的に恐れを抱きます。

時代は大きく変わり今まで進んで来た道ではもはや生きて行くことが出来なくなりました。しかし昔「猛烈社員」であった部・課長さんたちは自分自身で新しい道を切り開いたことがありませんから、一体どこに進んで良いのかわからず、大きな不安を抱えたまま、今までの道をまっしぐらに歩み続けます。

一方このような部・課長さんに指導されている一般社員は、情報の不足から、現在驀進中の道が未来永劫続く正しい道と信じて疑いません。企業内の大部分の人々が変化に対して拒絶反応を示す抵抗勢力になっています。あなたもその抵抗勢力の一員です。


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