この一冊で企業はよみがえる 旅のことならあっぷる旅行

関西経営コンサルタントの雄 藤原雄一郎の経営最前線シリーズ ビジネスノウハウ満載

この一冊で企業がよみがえる

第二章 一体何が変わったのか?

新しい日本と言っても特段難しいことではありません。皆さんが先刻承知のことを現実として認めればよいのです。現実とこれから直面してみましょう。

018 本当は管理不在ではなく管理過剰

企業を蘇生させるためには失敗の現実を知ることから始めなければなりません。本章では数々の失敗の中からその原因を探り出し、企業蘇生への道を見いだすことにしたいと思います。

最初に多くの人々が勘違いあるいは誤解していることから説明しましょう。一部上場の大企業が経営破綻に追い込まれた時に、しばしば新聞紙上などで「ずさんな経営」とか「管理不在」などの言葉が踊ります。経営破綻の結果だけ見れば誠にその通りに見えることがあります。

しかしある程度歴史のある一部上場の大企業となれば「管理不在」であることは希です。むしろ経営トップは精緻な管理体制を敷いて、机上での細かい管理に明け暮れていることが多いのです。しかしながらその管理が「実施は全て部下任せ」で、最前線で数多く発生している諸問題の解決に至るプロセスを見ようともせず、ただ結果だけを追い求める厳しい管理であることに問題があります。

日産のゴーン社長は「コミットメント」という言葉で各人の達成すべき目標を数値化して明確にしました。業績不振の企業でもゴーン社長に負けないくらい、部門別に細かく数値を割り当て、その達成のために厳しいムチを入れている企業は多いのです。しかしながら彼らの管理は数値の達成のみを求め、日本人特有の精神論で「なせばなる」のイケイケドンドンを押しつけているだけです。

管理の厳しさに耐えかねて粉飾に走ったり、不正を働いたりすることすら発生しますが、経営陣は数値が達成されればそれで満足します。

またそれほどひどくなくても、目標達成のために出来もしない細かいアクションプランを山のように作成させられて、その枚数を競うような状態では、社員は疲労困憊して、とても前向きな活動は出来ません。内部管理に膨大なエネルギーを浪費して業績不振に拍車をかけることになっています。

この現状を改革するのは容易なことではありませんが、現実はその通りであることを多くの人々は知っています。経営陣がこの事実に気がつけばいいのですが、待っていても気がついてくれるはずもありません。

失敗の原因の一つ目は日産のゴーン社長が言うように「日本経済には経営者が不在である」ことです。

ここは課長などの中間管理職が中心になって、組織の大部分を構成する「権限の無い社員」たちが決起するより他はありません。その方法は拙著インターワーク出版「権限の無い社員が会社を変える」に詳しく述べています。 http://inox-m2.com/fujiwara/fuji/kengen01.htm


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