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この一冊で企業がよみがえる
第一章 古い日本と新しい日本のせめぎあい
日本経済は長い間の低迷から一歩進んで、再生への道をようやく歩み始めています。そして今、古い日本と新しい日本のせめぎあいの真っ最中です。新しい日本誕生のための「産みの苦しみ」を味わっています。
001 はじめに
ここ一〜二年で日本経済は逞しくよみがえっています。そのおかげで銀行をはじめとする産業界に余裕が出てきたのでしょうか、いままで自然淘汰されると、その影響が大きすぎて産業界に混乱をおこすとの理由で、懸命に延命させられてきた企業がついに最終局面を迎えました。
カネボウ、ダイエーの解体に一世を風靡した西武堤王国のあっけない崩壊など、古い体質が音を立てて崩壊しています。水面下で激しく格闘していた古い世界と新しい世界のせめぎ合いがついに、私たちの目に見える水面上にあらわれました。
古い世界の破壊はほぼ終了し、これからは新しい時代の創造の時期を迎えます。新しい世界では価値観が一様でありませんから、組織全体が環境の要求にあわせて、細胞分裂と増殖を自由自在に行うような柔軟な組織に変貌しなければなりません。
その時に大切なのは、組織の大部分を占める「権限の無い社員」たちです。かれらのモチベーションをいかに高めることが出来るかが企業の死命を制します。ところが残念なことに日本経済の最大のアキレス腱が「有能な経営者不在」であることがわかって来ました。
無能な経営陣に期待することなく、これからは「権限の無い社員」たちが蜂起して新しい日本を築く時代となりました。その芽が先進企業ではあらわれつつあります。
過去の思考とはキッパリと離別し、「権限の無い社員」たちが自分自身の頭で「考えて、考えて、考え抜く」 そのような考える自己増殖組織が時代の最先端を行っています。これからは「権限の無い社員」たちが主役の楽しい時代がやってきました。
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