関西経営コンサルタントの雄 藤原雄一郎の経営最前線シリーズ 日本型経営の研修に最適 大阪藤原雄一郎の時事通信 2007年1月号 |
安倍さん 美しい国はもういいですから 1/31藤原雄一郎 政治と経済を語る メルマガ申し込み通常国会も始まり、参院選をめぐる与野党の激突が始まりました。スキャンダルばかりに争点が絞られ、肝心の重要なことはそっちのけで、国民不在の党利党略にあけくれる国会にはうんざりです。「女性は産む機械」の柳沢発言は言語道断でありますが、だからと言って民主党や社民党が国会審議ボイコットするのはいかがなものかと思います。審議拒否に参加しない共産党の良識が光ります。 安倍内閣の支持率が各社一斉に発表され、相変わらず支持率低下に歯止めがかかっていません。私の指摘したように「何も実行できない頼りない内閣」が支持率低下の要因として大きくなってきつつあります。また久間、柳沢大臣に見る「閣僚のたるみ」にも目に余るものがあります。 安倍総理が誕生した時、「美しい国」のキャッチフレーズであるべき国家の姿を示した時にはとても新鮮に感じました。しかし未だに「美しい国」を連呼する安倍総理には「安倍さんいいかげんに美しい国の連呼はやめにして、具体策を実行してよ」との気持がしています。 また自民党では支持率低下をうけて早くも「ポスト安倍」が取りざたされています。「いいかげんにしろ、自民党!」と言いたい気持です。支持率低下の大きな原因は青木・片山を主体とする古色蒼然たる自民党ではありませんか。安倍総理を引きずり落としても、ポスト安倍に期待することは出来ません。とっくに賞味期限の切れた自民党の地獄が待っているだけです。 そのまんま東知事の誕生で、はっきりと「浮動票を獲得しなければ選挙には勝てない」ことが示されたではありませんか。ここは安倍総理の改革案をことごとく潰して気勢をあげるよりは、安倍改革路線を少しでも実現させて、安倍人気を盛り上げることが重要だとどうしてわからないのでしょうか。 また安倍総理も機能していないことが明確になった官房長官を直ちに罷免し、論功行賞人事を見直すなど決死の覚悟を示すべき時に来ています。郵政選挙であれほど辣腕をふるった世耕広報担当補佐官は一体どうしているのでしょうか。ここで体制を立て直すことが肝要です。自民党になめられる内閣では支持率低下に歯止めはかけられません。 「そのまんま東」現象を謙虚に分析して、ここは与党・政府一体となって既得権益重視から脱皮し、山積する諸問題に勇猛果敢に取り組んで欲しいものです。 角田義一・参院副議長 辞任ですませていいのか 1/29藤原雄一郎 政治と経済を語る メルマガ申し込み政治資金の処理について問題が噴出しています。角田義一・参院副議長はついに辞任に追い込まれました。彼の場合は他の人と少し内容がことなります。問題が複雑なので少し整理してみましょう。 現在、多くの政治家が問題になっているのは本来少額であるべき事務所経費に莫大な金額を計上していることです。本来事務所経費は家賃や通信費など少額な経費しかかからないのに、政治資金の半分以上を計上していることが問題となっています。 「領収書のとれないもの(やましいもの)は全て事務所経費に計上してごまかしてしまえ」というのが慣例になっていたと思われてもしかたのない異常さです。しかし「泥棒にも三分の理」と言っては抗議をうけるかもしれませんが「少なくとも政治資金に関して収入と支出は一致」しています。 今後は領収書の添付を義務つけるなどのシステムの改善を図って、このような問題が発生しないように、抜本的改革をしなかればなりません。 ところが角田義一・参院副議長の場合「2500万円もの多額の政治資金の入金が無かった」と強弁しているのです。しかも重大なことは禁止されている外国人からの献金が含まれているとの疑惑が持たれています。 しかもその外国人が北朝鮮系列の朝鮮総連であるというから、大きな問題なのです。旧社会党は北朝鮮とは親密な関係にありました。その旧社会党出身の角田義一・参院副議長が未だに朝鮮総連から違法な献金を受けるほど強いつながりがあるとすれば、きわめて重要な問題です。民主党の政治姿勢が問われています。 「多額の政治資金の入金は無かった」「朝鮮総連からの献金もなかった」と知らぬ存ぜぬの一点張りで、あげくの果てに「副議長を辞めたのだから、それで良いだろう」との態度です。 これは角田義一・参院副議長の政治家としての資質の問題ですから、しかたがないとして、責任政党である民主党がこの問題を一件落着として良いものでしょうか。そして自民党の政治資金の不正流用を国会で徹底的に追求すると息巻いています。それは大いに結構ですが、その真相追求に角田義一・参院副議長と小沢代表も加えて欲しいものです。 また朝鮮総連との関係も明確にしなければ、私たちは「口では拉致問題に真剣に取り組むと言いながら裏では旧社会党議員を中心として北朝鮮に丸め込まれている」と信じるしかありません。民主党には真相究明を強く求めます。 「そのまんま東当選」から何を学ぶ 1/26藤原雄一郎 政治と経済を語る メルマガ申し込み安倍政権の支持率の下落が止まりません。下落の原因が「古い自民党への先祖帰り」であったのが、ここにきて、もっと致命的な「安倍政権は頼りない」に変わってきています。 それは支持率低下に焦りがあるのか、革新的政策を打ち出しては、その都度軌道修正やトーンダウンをくりかえし「言ったことが実行できない安倍政権」の印象が強まりつつあります。国民の関心はもはや阿部総理からはなれていると考えてさしつかえないでしょう。このような事態を招いた官房長官を即刻変えない限り、安倍政権は「普通の内閣」として今後も支持率が下がり続けることでしょう。 一方、民主党は相変わらずの政策不在で「何でも反対」の昔の社会党へと急速度で変身しています。せっかく自民・民主でつめてきた憲法改正のための国民投票法案も小沢代表の党利党略で、今までの話し合いをゴミ箱に放り込んで自民との対決姿勢に転向しました。このような訳で、宮崎県知事選挙では中央からの風は全く吹かないところか、盤石の政党支持層の政党ばなれ現象すら起こしました。 そのまんま東氏は傷害事件やピンクスキャンダルで横山ノックの再現かと私は思いますが、それにもかかわらず圧勝したことは、対立候補の官僚では談合、汚職の根幹を断ち切ることはできないと県民が判断したのでしょう。 テレビなどで聞く東氏の演説は巧みで、人のこころをつかみます。自民党は政権与党ですから彼のような歯切れの良いことはいえませんが、少なくとも民主党はマネが出来るはずです。古色蒼然とした共産党、民社党と共闘するより、そのまんま東の演説の勉強をしたほうがよほど良いのではないかと思います。 既得権益にしがみついた選挙を推し進めようとする参院自民党の青木、片山両氏は浮動票の大切さをまだ認識していないのでしょうか。ここは首相の言う通り、勝てない候補の差し替えなど少しは阿部総理の言うことを聞いたら良いのにとしみじみ思います。 安倍政権の打ち出す政策をことごとく骨抜きにして「小泉さんより組みしやすし」と古い自民への先祖帰りを喜んで気勢をあげる自民党ですが、安倍政権を「言ったことが実現出来ない政権」にしてしまって自民党に明日はあるのでしょうか。国民の心を読みきれない自民党には地獄が待っているような気がします。 「あるある大辞典」番組ねつ造問題 社長は即刻辞任を表明せよ藤原雄一郎 政治と経済を語る メルマガ申し込み「あるある大辞典」の番組で、「納豆でダイエット」がその根拠を示すほとんど全てのデータがねつ造や虚偽のものであることを、テレビ局自身が認めました。これだけデタラメな番組を放送したおかげで納豆が品切れになる騒動までおこりました。 それにもかかわらず関西テレビの社長は記者会見で「番組の一部に不適切な表現があった」との態度で押し通そうとしました。この危機意識の薄さは雪印を思わせます。その時メディアは猛烈に雪印を責めあげ、社長を辞任に追い込んだばかりか、雪印自身の解体にまで追い込みました。 それがどうでしょう。同じメディア仲間の不祥事には口先では「報道機関としてあるまじきこと」とは言いますが、雪印ほどの迫力はありません。恐らくどのテレビ局も自分自身に不安をかかえているからでしょう。番組でのこの事件の露出度も少ないようです。 不祥事の原因はきわめて明確です。「視聴率さえあがれば何をしても良い」とのテレビ界共通の問題が事件を起こしました。視聴率至上主義の弊害は長い間の懸案であるにもかかわらず、一向に解決の方向に向かわないばかりか、さらに悪化して今回のような不祥事に発展するのです。 今回の事件で、この問題がフジテレビ、関西テレビに固有の特殊な事件とは誰も思っていません。テレビの番組の全てが、多かれ少なかれ「やらせ」で構成されており、今回の問題は氷山の一角だと思っています。 「他人に厳しく、自分に甘い」テレビ界に自浄作用が働くのか、働かないのか。今回の決着の行方を私たちは固唾を飲んで見ています。テレビ局が居丈高に責めるテレビ局以外の相手は、社長が辞任させられ、会社が倒産の憂き目にあっています。鳥インアフルエンザの淺田興産の責任者は某テレビ局に自殺に追い込まれたとの噂まで立つほどです。 フジテレビはほりえもん事件の時にあれほど「電波は公共のもの」と連呼したではありませんか。そのフジテレビが「公共の電波で虚偽の番組を流し国民を欺いた」のです。単なる番組中止だけですむはずはありませんよね。フジテレビさん!! 国交省の官製談合は許せない 1/22藤原雄一郎 政治と経済を語る メルマガ申し込み国などが発注する水門工事をめぐる入札談合疑惑で、公正取引委員会が国土交通省に対する官製談合防止法の適用に動き出しました。談合花盛りの日本列島ですが、本来官製談合をやめさせる立場にある中央官庁が率先して官製談合をして良いものでしょうか。「税金泥棒」として断固取り締まる必要があります。 毎日新聞の報道では、技官と称する技術系職員が長年にわたって官製談合を続けてきて「公然の秘密」であったといいます。その上、たちの悪いことに「仕事の発注は天下り人員に比例して行われる」とありました。まさに言語道断の行為です。まさに税金泥棒そのものではありませんか。 毎日新聞の報道でオヤと思ったのは、「官製談合が天下りとセットになっていることは、技術系職員の間では広く知れ渡っていたが、事務系職員は誰も知らなかった」とあるくだりです。「またやったのか」と私は思いました。 国交省には多くの技術系職員がいますが、役人の最高峰である事務次官は事務系エリートの指定席で、技術系は事務次官になれないそうです。そこで優秀な技術者ほど「後世に名を残す」こと考え、道路や橋など、税金をふんだんに使って贅沢三昧なものを作った経緯があります。 一時悪名をはせた藤井道路公団元総裁もこの典型例です。これも立派な税金の無駄使いですが、これは無駄使いの範疇に入るでしょう。この贅沢三昧で日本の土木技術が高まったという功績もあります。 このように「国民の血税を湯水のごとく使う」習性に歯止めがかからず、技術系が結束することによって「天下りの数に応じて仕事を発注する」システムを作り上げ、技術系お役人の安泰を画策したのでしょう。こうなるともう税金の無駄使いを通り越して犯罪です。厳しく糾弾されるべきでしょう。 一般的にお役人の犯罪はお目こぼしにあづかることが多いようです。地方自治体の裏金事件などは「お金を返せばよい」ですましています。民間なら犯罪として処罰を受けるでしょう。また夕張市の粉飾決算なども、民間で数多くの人が罪に問われていますが、夕張市関係で処分を受けた形跡は皆無です。 メディアも民間ならヒステリックに騒いでも、お役人にはこのような観点から攻め込むことはあまり聞きません。法治国家である日本で、このようなお役人天国が許されて良いものでしょうか。税金の無駄使いだけでなく、お役人の「税金泥棒」問題にももっと厳しくあるべきだと思います。 民主党 小沢代表で大丈夫か 1/19藤原雄一郎 政治と経済を語る メルマガ申し込み民主党大会が開かれましたが、民主党のコマーシャル同様おおむね不評です。民主党のコマーシャルも「一体これは何か」と私も思いました。まだ見ていない人はぜひ見てください。 問題は小沢代表が参院選挙を重んずるばかり、政策不在で「自民党には何でも反対」との姿勢を鮮明にしていることです。その良い例が「憲法改正の手続きを定める国民投票法案」です。憲法を改正したいと思っても現行ではその是非を「国民に聞く」ことを定める法律がないのです。まことにおかしな国だと思いませんか。 小沢代表は自由党党首時代、いち早くこの問題を取り上げ積極的でした。このような重要法案は自民、民主の合意が必要で、事実その方向で検討が進んでいます。ところが小沢代表は「結果として(安倍政権に)協力する形は良くないかもしれない」と慎重に対応する考えを示しています。 その理由は憲法改正に道を開くことを強く反対している社民党と民主党内の旧社民党のことをおもんばかってのことだと推察されます。全く「選挙目当ての国益無視」の姿勢ではありませんか。 民主党は政策の民主党で今まで選挙を戦ってきました。例えば年金問題がその典型例で「消費税を引き上げて国民年金は税金で負担する」と選挙民の耳に痛いことを訴えたにもかかわらず、一定の評価を得ることが出来ました。それが今度は「消費税を引き上げない」との大方針転換です。 しかも誰が考えても財源に困るのに、明確な説明がありません。これでは自民党が得意な「選挙目当てのバラマキ」であるといわざるを得ません。また参院選挙があるばかりに、昨年から国益優先の議論(教育基本法の改正など)に民主党は全く乗ってきません。大きな時間の空費です。これで「政権をになう責任政党」であるといえるのでしょうか? 今日本は問題山積です。小沢代表が古い自民党のように、既得権益死守の団体やら、自治労をはじめとする労組依存にますますのめりこんで、時計の針を逆回りさせていることに私たち国民は警鐘をならさねばなりません。本来の民主党は時代を改革へと進める役割を担っていたはずです。 民主党は小沢代表で本当に大丈夫なのかと思った民主党大会でした。 不二家の不祥事に思う 社是・社訓から学ぼう 1/17藤原雄一郎 政治と経済を語る メルマガ申し込み不二家の不祥事にかかわらず、殺伐とした殺人事件など、昨今の日本は著しく倫理観にかけています。経済界ではホリエモンが登場した時、「会社は誰のもの?株主のものに決まっているでしょう。株式の時価総額をあげることが一番大切なこと」との風潮を一部マスコミも煽り立てました。 「金儲けのためなら何をしても良い」との思想から、ホリエモンや村上良彰は法を犯した疑いで、現在裁判中です。ホリエモンなどは見事に化けの皮をはがれ、裁判でのやりとりを見ると、責任は全て部下に押し付けて「社長の責任の重さ」まで放棄する出鱈目ぶりです。 ここでコクヨの創業者、黒田善太郎の定めた経営の信条を紹介します。 「人は無一文でこの世に生を享け父母の恵み・恩師の導き・社会のおかげによって心身共に成長し、やがて社会に出て一つの仕事を与えられる。それは天より授けられた天職である。天職には貴賤の別なく、人が生ある限り自らの全力を尽くして全うせねばならぬ。 天職を全うするには人の信を得ることが最も大切である。人に信を得る最前の道は、自ら誠を以て実行することである。真心を以て買い、造り、そして売れば、人おのずから信用し、人に信用を受ければ天職はおのずから全うしうる。誠心誠意不言実行 之が私の経営の信条である」 これこそ商売の基本ではありませんか。日本の企業の創始者は本当に一生懸命、世のため、人のためになることを目指してきました。企業人なかんずく企業経営者がこの黒田善太郎の意思を引き継いで仕事をすれば、 世の中もうんと違ったものになっているはずです。 それぞれの会社には創始者の血のにじむ努力から生まれた社是・社訓があるはずです。神棚に飾ってほこりのたまった社是・社訓を引き出して、創始者の思いにもどることからはじめようではありませんか。日本の全てにおいて、今一度原点に立ち返って、最低の倫理観を取り戻すことがとても必要なことだと痛感しています。 次号ではすぐれた社是・社訓を紹介します。 まだわからないの! 不二家不祥事 1/15藤原雄一郎 政治と経済を語る メルマガ申し込み食品を扱う会社で品質に関して信じられない不祥事が不二家で発生しました。本来経営陣がこの事実を知った時点で、その事実を公表し、電光石火対策を打たねばなりません。 不二家の経営陣は昨年11月にこの事実を知りました。ところが報道によりしぶしぶ公表したのが、年をあけた1月です。二ヶ月も公表されなかったということは、隠匿を図ったと批判されてもしかたのないことでしょう。 どんなに隠しても、内部告発などで情報が外部に漏れる時代であることを、不二家の経営陣は全く認識していないからこその、最悪の危機管理です。時代は大きく変化しているのに、経営陣が時代に追いついていない事実が、また発覚しました。全くもって「まだわからないの」と叫びたい気持ちです。 「日本経済の失われた10年」の間に負の遺産がたまりにたまりました。そしてあせるあまり「利益至上主義」で品質がおろそかになったきらいがあります。この「負のサイクル」から脱出するのは、一にも二にも経営者の本気度が求められているのです。 この体質を変えるのは簡単なことです。「利益や売上よりも、品質やコンプライアンスを優先する」と経営トップが宣言し、過去の負の遺産を洗いざらい表にだすことです。大阪の裏金問題で「今後裏金が発覚したら懲戒免職にする」と署名捺印を求めたら、もう無いはずの裏金の存在が明らかになったように、負の遺産を強制的に出させるのです。 そして従業員を「隠し事の呪縛」から解き放ち、本気で「品質やコンプライアンス重視」の経営に切り替えることです。そして「品質やコンプライアンスより利益や売上重視」の実例を発見したら厳罰に処する実例を従業員に示すことです。 しかしいまだに多くの経営陣がこのような決心をしかねています。会社が真に新しい時代に対応しようとすれば、株主等、その会社に関係する人たち(ステークスホールダー)が時代遅れの経営陣の入れ替えを要求しなければなりません。そのようにしてこそ初めて、会社は生き返るのです。 不二家の経営陣はこの点が全くわかっていないのは残念至極です。「日本経済の失われた10年」は「経営不在の10年」と表現しても良いのです。現在の好景気を機会に、日本の経営陣も変わらなければならないのに「まだわかっていない」としみじみ思いました。 山崎拓さん 何のために北朝鮮へ行くの 1/12藤原雄一郎 政治と経済を語る メルマガ申し込み核実験後、いよいよ態度が大きくなった北朝鮮。その北朝鮮に政府の反対を押し切って自民党の山崎拓さんが訪問しています。その結果がやがて明確になるでしょうが、とても心配です。 日本民族は分断策に弱い民族です。私の現役時代、現地工事で韓国に行った当方の建設部隊が、韓国側の「私生活を中心とする分断作戦」に見事にひっかかり、我が陣営は内紛を起こし、社損をかもしました。 安倍内閣は今支持率の低下で焦っています。この時期に山崎拓さんが「疑似餌」を持って帰り、一見よさそうな疑似餌に安倍内閣が食いついて、国益を損なうことをとても心配しています。 また一部の新聞は、安倍政権下で存在感の薄れた山崎拓さんが、ここで小泉前首相を担ぎ出し、大いにその存在感を高めると同時に、北朝鮮利権を握ろうとしているとの報道もあります。真偽のほどはわかりませんが、ここは苦しくとも北朝鮮に対する窓口は政府一本に絞り、圧力を強めるしか道はないのです。 「対話と圧力で特に安倍政権は圧力にかたむきすぎ」と良く言われますがそれは国際的な交渉を知らない理想主義の人々が言うことです。国際的な交渉ごとでは、綺麗ごとより損得勘定で物事は動きます。相手にとって困る有力な武器がなくて「誠心誠意」では全く勝利の目はありません。 戦後長らく続いた「平和ボケ」で日本のメディアは錯覚しているのです。北朝鮮が本当に困ってどうにもならない状態になって始めて、物事が動き出すのです。その良い例が金融制裁です。北朝鮮は本当に困っているからこそ、核兵器廃絶と金融制裁解除をからめてきたのです。このように北朝鮮を追い詰めている矢先に、「物欲しげ」に山崎拓さんが乗り込んでも、国際的に修羅場を踏んだ手ごわい北朝鮮に手もなくひねられるだけです。 これから出てくるであろう「山崎拓さんのお土産」には十分な警戒が必要です。同時に「政治家は自分の利益より国益優先」を考えなければなりませんが、いまどき、そのような立派な政治家がいないのも悲しい現実です。 「美しい国」へ 伝統芸能を育てよう 1/10藤原雄一郎 政治と経済を語る メルマガ申し込み今回の年末年始は太平洋上のクルーズで迎えました。正月に必須の獅子舞やお囃子を江戸里神楽若山社中が演じてくれました。そして落語や津軽三味線の第三代チャンピオンの福居一大が結成する、和洋混合のエスニックバンド、虎バンドの演奏に酔いしれました。 そして日ごろ馴染みのない日本古来の伝統芸能に触れて、美しい国への第一歩は伝統芸能を育成、継承することではないかとさえ思いました。最近の日本人は心の余裕をなくし、殺伐としています。日本で長らく生き延びてきた伝統芸能に心を惹かれる余裕があれば少しは心が和むのではないかと思うのです。 津軽三味線の第三代チャンピオンの福居一大のような本物の芸に触れると聞く人は感動します。そして若い彼が津軽三味線の分野にとどまることなく、ピアノを加えたバンドで、新天地を開拓する姿に感動をおぼえました。 しかし落語の桂米多朗師匠には考えさせられるものがありました。落語の場合、師匠について前座、二つ目、真打と階段を一歩一歩のぼってゆかねばなりません。その努力は大変なものでしょう。桂米多朗師匠は平成14年に真打に昇進しています。今回のクルーズ9日間、ほとんど毎日高座をこなし、そのかたわら、餅つき大会や年末カウントダウンの司会をかってでたり、乗客とのふれあいにとても努力しているのです。 そして初日は少なかった観客も、日増しに増え、会場から盛大に声がかかり、とても人気者となりました。彼のたゆまぬ努力が認められたと感動しました。しかし彼の言葉「わたしはこのほど市営住宅から出て、やっと中古の三階建ての一戸建てを購入することが出来ました。35年ローンですが銀行は私のような不安定な人間に金を貸してくれません。奥さんが介護士なので彼女のローンなのです」を聞いたときには「頭をガツンと叩かれた」思いがしました。 視聴率至上主義のテレビでは品の無い「お笑い芸人」が跋扈しています。藤原紀香の婚約者であるお笑い芸人(どれほどの実力の人か私は知りません)が2千万円の婚約指輪を贈った話とあまりの対比に愕然としたのです。これほど一生懸命努力し、実力を備え、とても面白いのに伝統芸能である落語では食えないのだなあと思ったのです。 「いやしくも真打となった落語家が銀行のローンも組めない」とは世の中狂っています。桂米多朗師匠のような人が余裕のある生活をおくることが出来ない日本がどうして「美しい国」なのでしょうか?「額に汗して、しかも一流の芸を持った人が芸に専念できる」そのような環境を作り上げて初めて「美しい国」となるのではないでしょうか? 「まともなことがまともに出来る人」「まともな仕事をして、成果をあげている人が報われる社会」の実現に安倍内閣も大きく舵取りをして貰いたいと思います。皆さんいかがですか?私の考えは間違っているでしょうか? 政治 今年は天下分け目の年 1/8藤原雄一郎 政治と経済を語る メルマガ申し込みあけましておめでとうございます。年末年始は太平洋上で優雅にクルーズを楽しんだおかげで、新年第一号の発行が遅れました。今年もよろしくお願いします。 さて政治的には今年は参院選があります。今回改選される議員は小泉フィーバーが吹き荒れて自民圧勝で当選した人たちですから、与党の現状維持はまず不可能です。そこで与党の過半数割れがきわめて現実味をおびてきたのです。 安倍政権の支持率下降現象の原因は、はっきり言って「自民党が小泉政権の呪縛を解かれて先祖帰りしている」「安倍政権は予想外に実力が無く、自民党に与しやすしの印象を与えた」ことにあると私は見ています。それだけに容易なことでは支持率を回復できない根の深い問題である以上、参院選が天下分け目の戦いになり、「国民に見はなされた安倍政権」は短期で終わる可能性も大いにあります。また安倍政権が焦って舵取りを誤れば、参院選を待たず終焉を迎える恐れすらあるのです。 小泉劇場型政治が終わって、自民、民主ともに一斉に先祖帰りをしようとしています。古い既得権益死守に必死の参院自民と自民党の古い慣習そのものを採用し、財源もないのに地方や弱者に心地よい政策を打ちあげる小沢民主党とまさに絶望的です。 経済のグローバル化にともない、格差社会はいやおうなく押し寄せてきています。従来の発想では全く、新しい時代に適応できません。「働いても報われない」ワーキングプアー一掃の施策、また少子化社会を迎えての社会福祉の抜本的改革などが、もっとも要求される施策だのに、談合列島に象徴される「組織選挙に依存し既得権益にしがみつく政治家」に多くの国民は絶望を感じ、せっかく小泉さんが掘り起こした無関心層を遠ざけています。 これをよい事に、自民・民主ともに古色蒼然とした既得権益層だのみの組織選挙に血眼になり、挙句の果てに「参院選は投票率が低ければよいのに」との声まであがっています。全く国民を馬鹿にした話です。 私たちは折角の機会である参院選を棄権で過ごす手はありません。今こそ声無き声を大声で発し、新しい時代の日本社会の構造改革を進めなければなりません。私たち国民にとっても今年は天下分け目の大切な年となりそうです。 今年もよろしくお願いします。 |