関西経営コンサルタントの雄 藤原雄一郎の経営最前線シリーズ 日本型経営の研修に最適 大阪藤原雄一郎の時事通信 2006年12月号 |
やはり安倍叩きが始まった 12/22藤原雄一郎 政治と経済を語る メルマガ申し込み本間政府税調会長事件で安倍内閣はまた印象を悪くしました。各新聞は「世論の動向を見誤った」とか「党高政低」とか要するに自民党内に「安倍総理くみし易し」の雰囲気が流れ始めたとさんざんな評価です。 私がすでに何回も申し上げているように、自民党の古い勢力が「安倍総理くみし易し」と見て小泉改革に対して、ここぞとばかり「古い自民党に先祖帰り」していることに危惧し、支持率を下げていることを特に参院自民党は認識しなければなりません。せっかくの高い支持率を破壊し、まるで自爆への道をひた走っているようで、悪夢です。 また本間会長は大学で教鞭をとる身でどうして大阪の北新地の高級クラブに通うことが出来たのでしょうか?本間会長は売れっ子で取り巻きも多かったのでしょう。有頂天になり「世の中自分の思いとおりになる」と増長していたとしか考えられません。明らかに安倍総理の人選ミスです。 昔なら女性問題も「男の甲斐性」で済まされたのですが、最近は世論はこのような問題に対して敏感です。本間会長の公私混同ぶりと合わせて、安倍総理の「美しい国」にドロを塗りました。このような薄汚れた人が重要政策を担うとすれば問題であることを政府の要人や政治家は深く認識しなければなりません。 支持率が50%をきればマスコミは一斉に牙をむいて政権批判に走ります。その証拠にこのほど内示された来年度の予算についても、さんざんな評価です。税収が7兆円増加したおかげで、財政再建に逆流する予算になったとの評価です。 それもこれも来年の参院選対策であることは明白ですが、これ以上古い自民党のいいなりになっていては、参院選を迎える前に安倍総理の支持率は30%以下になり辞任に追い込まれます。これだけ連続して失敗を続ければ、一時の人気は雲散霧消してしまうことでしょう。支持率に右顧左眄するより、真の改革に向けて勇気を持って立ち向かうことこそ肝要ではないでしょうか? さて今年も残り少なくなりました。年末年始はクルーズに出かけます。そのために藤原通信も本号をもっておしまいとします。皆様楽しいクリスマスと良いお年をお迎えください。 臨時国会終了 民主党精彩を欠く 12/18藤原雄一郎 政治と経済を語る メルマガ申し込み教育基本法と防衛庁の省への昇格という重要法案が可決されました。このような重要法案は民主、自民が歩み寄り、真に国益を考えて決定すべき重要問題です。 ところが防衛庁の昇格については実に静かに、自民・民主賛成で可決されました。なぜ今、昇格なのか、あまりに静かなので、私たち国民が知らぬ間にことがはこんでしまいました。軍事大国を目指さないためにも防衛庁でなんらかまわないという国民も多いはずです。もっと議論が必要だったのにと残念です。 一方教育基本法こそ、自民・民主が共同で立案して欲しかったと思います。事実民主党は独自案を出して、一時は真剣に話し合う機運もあり、また両者合意の可能性もありました。ところが小沢代表になって国益よりも選挙と考えたのかどうかわかりませんが、一転対決姿勢に転じ、自ら出した案をほうりなげて、反対一本槍です。 またかなりの時間を割いた国会審議も「タウンミーティングのやらせ問題」「いじめ問題」「未履修問題」など与党攻撃に終始し、教育基本法の根幹にふれる部分の審議を徹底しませんでした。これで政権交代を狙う責任政党といえるでしょうか?鳩山幹事長がいくら与党横暴と叫んでも、原因を作ったのは民主党ではないかと、空虚に響きます。 また全く政策の異なる共産党と政策協定もなく共闘するなど狂気の沙汰です。あげくの果てに安倍内閣不信任案を提出するなど、古い社会党に民主党は衣替えしたのかと疑うくらいです。安倍総理が「顔が見えない」と不評ですが、それ以上に「民主党の顔が見えない」と嘆いている人は多いと思います。 また国民年金問題も民主党は「全額国庫負担。そのかわり消費税を3%あげる」として衆院選を戦ってきて、手ごたえがあったのに、小沢代表は現行どうり、保険料でまかなうと言い出しました。党内の猛反対に「全額国庫負担」に軌道修正しました。しかし消費税増税では参院選を戦えないと「消費税は増税しない」というのです。財源はほったらかしの無責任極まりない政策です。 とにかく小沢代表の頭の中は選挙第一優先で、国益も国会審議も眼中にありません。これでは古い自民党よりも悪いではありませんか。菅直人代表代行は15日、この国会を総括して「国民的に信頼が得られる国会活動を展開できるか、民主党自身がもっと頑張らなければいけない」と記者団に語っています。 安倍内閣が支持率を急速に落としているのに、民主党が受け皿になれない現状です。沖縄知事選の反省をもとに、野党共闘を早急にやめて、もっと奮起して欲しいものです。なんだか奈落のそこに民主党が落ち込んでゆきそうで心配でなりません。 安倍政権 支持率低下は当然 12/15藤原雄一郎 政治と経済を語る メルマガ申し込みここにきて安倍内閣支持率はどの調査でも、ほぼ50%を割り込みました。50%を割り込むとマスコミはこぞってさらに支持率が下がるように張り切ります。政権批判がメディアの役割と心得ているのですから、絶えず政権批判の機会を狙っていますが、50%以上の支持率があるとマスコミも怖くて政権を叩けないのです。 それにしても安倍政権の昨今の対応はあまりにお粗末です。自民党復党問題で評判が悪かったので起死回生の手として「道路特定財源の一般財源化」を安倍総理が打ち出したときは、だれもが驚いたと思います。この言葉を実行に移していれば今頃大騒ぎだったでしょう。しかし老獪な自民党に「手も無くひねられて」全党に「安倍くみし易し」の空気が流れたのを国民は見逃すはずもありません。 国民は自民党が政権交代を契機に「古い自民党に先祖帰り」しようとしていると危惧しています。それを絵に描いたように示したのが、「道路特定財源の一般財源化」の顛末でした。これでは支持率が下がるのも当たり前なのです。 それから後がまたいけません。「顔が見えない安倍総理」の批判に対応して今度は「私の指示で」を連発しています。しかし一向に私たちの胸に響いてきません。重要なのは「言葉ではなくて実行」なのです。安倍政権は小泉政権にくらべてマスコミ利用がとても下手になりました。 たとえば注目の「社会保険庁の解体的出直し」も自民党案が決定しましたが、ほとんどマスコミに取り上げられていません。これこそ絶好のチャンスなのに、私たちには「社会保険庁の解体的出直し」の内容が全くわかりません。小泉政権の「道路公団民営化」ほどの騒ぎにしなければ政権浮上にはほど遠くなります。 私は「社会保険庁の解体的出直し」も結局看板のつけかえで、抜本的改革とはほど遠くなると思ってます。「社会保険庁の解体的出直し」は「働かない労働組合」自治労をかかえる民主党に対して絶好の攻撃チャンスなのに・・・と残念に思います。事実「社会保険庁の解体的出直し」には組合に鋭いメスを入れなければ体質は全く変わりません。ここが放置されています。 自民党のメディア対策であれほど活躍した世耕弘成さんは内閣府に入って活躍するはずが、多忙でゆっくり考える暇もなく、自民党のメディア対策は大きく後退していると思います。ここはしっかりと対策を立てないと、これで安倍政権も終わりです。根本的に反省する時期に来ています。ガンバレ!世耕 弘成! NHK「ワーキング・プア」番組を見て 12/13藤原雄一郎 政治と経済を語る メルマガ申し込みNHKで「ワーキングプア」の報道を見ました。見ていて胸が熱くなる思いをしました。一生懸命働いて、それでいて生活保護以下の収入しか得られない人々。しかも登場人物は世間が悪いとか自分は不幸だなどと一切言い訳せず、黙々と働いて、しかも生活が出来ない。 世の中、勝ち組と負け組みの二極分化が激しいとは聞いていましたが、これほどまでとは思いませんでした。「才覚はなくとも一生懸命働けば報われる」のが日本の常識だったのに、時代は大きく変わったと思われます。人々はこの格差社会を小泉構造改革のせいだといいますが、少し違います。 まず国際経済のグローバル化がこのような事態をもたらしたことは明確です。国際競争に勝てず大企業が不振であった失われた10年の間に、大企業が思い切った合理化を促進し、当時世界一高いといわれた日本の人件費削減に努めました。その結果多くの契約社員やパートを生み出したのです。 正社員は企業の回復で苦労がめぐまれますが、パート、契約社員は置き去りのままです。その人たちがワーキングプアーに追い込まれています。民間企業が懸命に生き残りのために人件費削減に努めているのに行政は落ちこぼれる人たちのセーフティ・ネットの構築に努力しなかったのが、このようなワーキング・プアーを生み出したことは間違いありません。 安倍総理は「再チャレンジ」を重要政策課題にしていますが、税金の無駄使いに慣れた官僚たちは見当外れのお金を使い税金の無駄使いをします。実情が見えていない官僚に血の通った行政が出来るはずもありません。個人で支えられているIT関係のSOHO支援策を行政が推進し、かえってSOHOを苦しめるトンチンカンなことをする実例も知っています。 官僚の考え方は「ワーキングプアーでとにかく予算を獲得した。これは使い切らないといけないから、適当にお題目を見つけて消費しよう」との考えしかなく、「ワーキングプアーを生み出した原因とか実情」を深く追求しません。それが官僚の慣わしです。安倍内閣の再チャレンジでまた税金の無駄使いが始まるかと思うと憂鬱です。 民間がこれほど苦しんでいるのですから、談合や裏金で汚染された列島を抜本的に改革し、税金の無駄使いからお金を捻出して、一刻も早いセーフティネットを構築して欲しいものです。 談合列島 これで地方分権をまかせて良いものか 12/11藤原雄一郎 政治と経済を語る メルマガ申し込みわずか二ヶ月の間に知事が三人も逮捕されました。逮捕前の「私は全く関与していない」と何度も繰り返す知事には、子供に「大人は平然と嘘をつく。僕たちだって嘘をついても良いのだ」と悪影響を与えるのではとさえ思わせる白々しさです。 談合は日本全国どこでも必ずあります。検察はこれを契機にドンドン摘発して欲しいものです。地方分権が叫ばれる中、このように利権構造にどっぷりとつかった地方の首長(知事、市長、町長)にこれ以上自由裁量を増加させれば税金を湯水のごとく無駄使いされる恐れがあります。 国の合理化にとって、中央の無駄な仕事を増殖させるのを防止するためには、地方分権は不可欠です。今回を契機に思い切った改革が必要です。それには長野県の田中前知事の施策を全国に水平展開をすることです。 それは実に簡単なことです。「誰が入札するかわからない」状況にすれば談合や「天の声」は機能しなくなるのです。このようなことはガチガチの利権構造に真っ向から歯向かうことですから、田中前知事も随分と苦労しました。しかしこのような列島腐敗状況では強制力を持って一般競争入札を全国例外なく実施しなければなりません。 これは参院自民党の改革にもつながります。既得権益にまみれた業界団体が政治家との結びつきで利権にありつけない事実を認識すれば、一斉に政治家から離れて行きます。必然的に浮動票すなわち国民の声を聞かざるを得なくなります。道路族も壊滅するかもわかりません。 談合構造をぶっ壊すことは日本の税金無駄使いを正す絶好のチャンスです。安倍総理はここで見事なリーダシップを発揮して、支持率向上へ大きく舵を切ってもらいたいと思います。 安倍総理くみし易し! 道路特定財源問題決着 12/9藤原雄一郎 政治と経済を語る メルマガ申し込み「親は貧乏で苦労しているのに、子供は離れでスキヤキを食っている」との名言で一躍有名になった特別会計。その中でも道路特定財源は一番の問題でした。利権のからむ政治家にとって「道路を私が作った」といえば票にむすびつくとの古い自民党体質は、道路特定財源を他に転用するなんて狂気の沙汰です。 そこへ何の勝つ手立ても無くいきなり、聖域中の聖域である揮発油税の一般財源化を安倍総理が打ち出したものですから、自民党は大騒ぎになり、反対の声が満ち溢れました。小泉首相ならここで抵抗勢力をあぶりだして徹底抗戦で行くでしょう。しかし小泉首相ですらこの問題には深く突っ込みませんでした。それほどの聖域なのです。 果たして安倍首相の「鶴の一声」も通用せず、「道路であまったお金だけを一般財源化する」との道路族圧勝で幕を閉じました。なんと言うことでしょう。自民党復党問題でイメージダウンの安倍政権の対策としてはあまりにお粗末で「くみし易い安倍総理。自民党の先祖かえり」をかえって印象つけました。 安倍総理が古い自民党の力を過小評価した結果です。今回の一件で自信をつけた古い自民党はいよいよ力を発揮しだすことでしょう。一刻も早く青木・片山が指揮する参院自民党の改革を進めなければ自民党は壊滅します。 しかし今回の決定で少しではありますが、前進がありました。公共事業の削減で道路特定財源はあまり気味なのです。そこで決して税金を投入してはならない、本四架橋の大赤字をあまった道路財源で補填するという暴挙にでました。このまま特別会計を放置すれば、とんでもない税金の無駄使いが発生するでしょう。 そこで「余ったお金は他の苦しい部門に転用しても良い」との今回の合意が一歩前進であることは事実です。ところが官僚には「お金を有効に利用しよう」という発想がありませんので、どれだけ道路特定財源を余らせるかに危惧があります。ここは「道理特定財源を筆頭に特別会計制度を廃止する」ことが一番大切です。 今後このような観点から政府、自民党を厳しく監視しなければなりません。 官僚との戦いが安倍政権浮揚のカギ 12/6藤原雄一郎 政治と経済を語る メルマガ申し込み前回安倍政権に暗雲がたちこめていることをお話しました。特に「安倍総理の顔が見えない」との声が次第に大きくなりつつあります。自民党内でも小泉さんのような奇想天外の行動に出ない安倍総理に「組し安し」との印象を持ち、「古い自民党に先祖帰り」するのではとの危惧も国民の間に広がっています。 国民は小泉劇場に慣れ親しんで、懐かしく思っているのではないでしょうか?ここは安倍劇場で観客を引き寄せねばなりません。この難局を打破するためには、「官僚を敵にして戦う政治家安倍晋三」を前面に打ち出せば良いのです。そして安倍総理は小泉さんのような老獪なことは出来ませんから、安倍劇場は剛速球で戦うことです。 材料はいくらでもあります。まず官僚の天下り禁止をすれば、余計な政府外郭団体を消滅させるのは簡単になります。官僚の天下りという甘い汁がなくなれば、反対する理由がなくなるからです。ですから天下り禁止をまず決めて、それから天下り先の廃止に踏みきれば国民の拍手喝采をあびることでしょう。 社会保険庁は国民の目に見える形で解体すべきです。官僚はずるいですから形だけの解体に持ち込もうとします。そこを徹底的に公開して官僚のずるさを満天の下にさらすのです。そして正義の味方安倍晋三が登場するのです。小泉劇場以上の拍手喝采を浴びることでしょう。 談合列島から談合をなくすのはこれまた簡単です。指名入札制度を全廃すれば良いのです。長野県の田中知事が行ったことを全国的に断行させるのです。当然利権がらみですから、激しい抵抗があるでしょう。これこそ安倍劇場の出番です。談合は指名入札で業者を絞るから発生するのです。また新規参入には談合組合に入らないと指名業者になかなかなれませんので、指名入札制度があるかぎり、決して談合はなくならないのです。 このように少し考えるだけでもアイデアが湧き出してきます。しかし解決は簡単でも、官僚の死命を制するころであり、官僚の背後にはかならず政治家が存在しますので、必死の抵抗があります。そこが付け目ではありませんか。戦う政治家安倍晋三の出番です。官僚を制することが自民党を制することですからとても価値あることです。 小泉劇場は「自民党をぶっ壊す」ことでした。引き続き安倍劇場では「官僚制度をぶっ壊す」ことで戦う政治家安倍晋三を際立たせれば、来るべき参院選で浮動票をかきあつめることが出来ると思います。 ガンバレ安倍晋三!!! さあどうする 安倍政権 12/4藤原雄一郎 政治と経済を語る メルマガ申し込み出足は好調でした。電撃的な訪中・訪韓に北朝鮮問題での強硬姿勢と弱点のアジア外交を民主党やマスコミに文句を言わせない状況を実現しました。満を持して攻撃しようとしていた朝日新聞すら社説で「安倍政権の施策は朝日新聞のようである」などとふざけたことを言わざるを得ないくらいの成功を収めました。 ところがここにきて、タウンミーティングでのやらせ問題やタウンミーティングでの無駄使いの数々に非難が集中しています。それに加えて、造反議員の復党問題での決定的なダメージで、支持率は減少に減少を続けています。そして「安倍総理の顔が見えない」との批判まで噴出しています。 その点、小泉さんはメディア操作には卓越した力を発揮して小泉劇場を巧みに演出していました。安倍総理もきちんとした情報発信をしているのですが、話し方に面白みがなくメディアが取り上げないのも「顔の見えない総理」の原因のひとつでしょう。メディアにも困ったものです。 またタカ派の安倍総理が変節したとの批判もありますが、これは的外れというものです。自分の意見と国益が相反したら国益優先とするのが当たり前です。あの「何でも反対の旧社会党」も政権与党になった瞬間に自衛隊の存在を認めるなど見事に変節したではありませんか。それが責任を持つ立場の人間にとって当然なのです。メディアもそこのところを強調すべきで見識を疑います。 安倍政権で心配なことは自民党が「安倍総理組しやすし」と昔の自民党に先祖帰りしようとしていることです。造反議員の復党問題がその典型的な例です。この事態にあせった安倍総理は道路特定財源の一般財源への組み込みを指示しました。目下自民党はほぼ全員反対です。ここで指示が実現しなかったら信頼失墜でまたまた支持率は下落することでしょう。 どうして安倍総理がこのような実現困難な指示を出したのか、そこには焦りが見えます。ここはもっと落ち着いて社会保険庁解体問題や談合汚染日本列島の改革など税金の無駄使いに焦点をあてるべきなのにと残念でなりません。 ここ当分は安倍政権にとって正念場です。ここでさらに大幅に支持率が落ちれば安倍政権も死に体となります。せっかく官邸に人材を集めたのですから知恵を出して頑張って欲しいと思います。 民主党政権構想 12/1藤原雄一郎 政治と経済を語る メルマガ申し込みやっと民主党が政権構想のたたき台を発表しました。内容には不評の教育委員会の廃止とか高校の義務教育、教育予算の増額など目新しいものもありますが、来年の参院選目当ての実現の可能性に疑問のある項目も散見されます。 その代表が消費税の福祉目的税化です。民主党は消費税を増税して、増税分を年金に充当するという結構前向きな政権構想を持っていました。参院選を控え、増税を引っ込め、現在の消費税を年金等の福祉目的税化するということに変えました。それはそれで結構ですが、従来消費税を使用していた財源は一体どうなるのでしょうか。このことについては一切触れていません。 首をかしげるのは農業政策です。市場価格と生産費用との差額、すなわち赤字を補填するというものです。これこそ露骨な参院選対策でしょう。その財源はどのようにして確保するのでしょう。その点については全く言及がありません。 日本の農政は失敗の連続です。この上、このような保護政策を導入するのは大きな間違いではないでしょうか。むしろ最近では消費者は野菜など「中国産より高価でも国産品の購入」へとシフトしています。ここは農業の株式会社化で思い切った生産合理化に取り組む規制緩和こそ重要課題です。民主党の政策は時代に逆行していると私は思います。 このような本来の政策とはほど遠い、実現の可能性が疑われる政策はいかがなものかと強く思いました。自民党なら政権を担当していますから、今までの実績から政策提言が嘘か本当かはすぐわかります。政権担当をしていない民主党では嘘と本当の見分けがつきません。私たちは騙されないようにしなくてはなりません。 私が民主党の政権構想に失望したのは、あれほど強調していた脱霞ヶ関、脱官僚の項目が希薄なことです。基本理念とお題目だけです。もっと鋭い切り込みをして貰いたいものです。 私の独断と偏見が多いと思いますので、興味のある人は原文を見てください。 http://www.dpj.or.jp/news/files/tatakidai061128.pdf |