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関西経営コンサルタントの雄 藤原雄一郎の経営最前線シリーズ 日本型経営の研修に最適 大阪

藤原雄一郎の時事通信 2006年4月号

 アイフル業務停止命令 サラ金はサラ金 4/16

昔はサラ金とかサラ金地獄と呼ばれた消費者金融も、最近では大手銀行が提携するなど、すっかり市民権を得ていました。そして消費者金融の中でも、ひときは爽やかイメージを振りまいていたのがアイフルでした。

私はアイフルのCMを見るたびに腹立たしい思いを断ちきれずにいました。ゼロ金利時代に法外な利息をとても爽やかなイメージで包み隠しながら巧みに勧誘する手法に怒りを感じてきました。

そこへ業務停止命令です。思わず心の中で快哉を叫びました。そして報道される実態に「やはりサラ金はサラ金であった」と自分自身の考え方が間違っていなかったことに安堵しました。

テレビで流れる爽やかなCMに誘われて、昔のサラ金地獄をしらない若者たちは何の抵抗感もなく消費者金融に走るのではないでしょうか。そのあげくの果てに、このような実態に遭遇して苦しむひとたちを「自己責任」「借り手責任」の言葉でかたずけるのは問題だと思います。

そしてこのような爽やかイメージを金儲けのために垂れ流すメディアはアイフルと同罪ではないかと言いたいのです。視聴率至上主義も言葉を換えれば「金儲け主義」にほかなりません。アイフルのCMを垂れ流したテレビ局を今こそ弾劾すべきではないでしょうか?

そしてアイフルだけでなく、その他の消費者金融も同じ穴のムジナではないのか、テレビ局は総力を結集して調査すべきであると思います。「CMが民間放送の経営をささえる」ビジネスモデルを続けるかぎり、メディアの堕落は際限なく続くことをメディアは強烈に認識して欲しいと思います。

ともあれアイフルの一件で失った信用は当分は回復不可能でしょう。若い人たちがこの事件を契機にサラ金の恐ろしさを認識してくれれば、これほど喜ばしいことはありません。

なお5月まで藤原通信はお休みさせて頂きます。

 スローライフは日本人には適さない??  4/14

この日曜日からクルーズ取材旅行に出かけますので、当分藤原通信はお休みを頂きます。

私がクルーズ普及活動に入り始めて、いやでも海外パック旅行が目につきます。海外旅行も今や一年間で1800万人近いひとたちが楽しむ時代になりました。それにひきかえ、クルーズは年間17万人です。なぜ少ないのでしょうか?

理由は色々ありますが、何と言っても休暇が取れないことが一番の原因でしょう。海外クルーズでは7泊8日が基本ですから、飛行機での時間を含めると9〜10日間のお休みが必要です。人気の海外パック旅行は1週間以内が圧倒的に多いのではないでしょうか?

そして人気の海外旅行を見ますと、毎日場所を変わり、一日にいくつも名所旧跡をめぐる殺人的スケジュールです。まるで「短い期間に名所旧跡をいくつまわったか」で旅行の価値がきまるようなおもむきです。ここに日本人らしさがあらわれています。必死に何かを追い求めないと気がすまない国民性ではないでしょうか?

一方外国人はこのような忙しいスケジュールではなく、ビーチでゆっくり過ごしたりのノンビリ旅行が多いようです。クルーズを経験する前に悠々自適の生活に入り、「冬場は暖かいところで」とプーケットでのんびり過ごしたことがあります。しかし4泊程度でした。たまたま知り合った外国人が「はるばるプーケットまできてわずか4泊か!!」と大変な驚きようでした。

日本人は遊ぶ時までセカセカしているのが特徴です。この国民性が日本を世界でも有数の経済大国に押し上げたのではないでしょうか?定年を迎えた人が「田舎ぐらしのスローライフ」を楽しんでいる姿をテレビや雑誌で取り上げていますが、私は本質的に日本人には「ユックリ、のんびりのスローライフ」は適していないと思います。

定年後の男性にとって最大の恐怖は「退屈との戦い」であることを同世代の友人からいやというほど聞かされています。これから定年を迎える団塊の世代の人たちはこのあたりを良く考えて行動を起こしたほうが良いと思います。私のように、何か懸命にセカセカと打ち込むものを見つけることです。その気になれば「田舎ぐらしのスローライフ」でなくとも方法はいくらでもあります。

私もこれからクルーズへ行きますが、いつものように重いカメラ機材をかかえて、船の中を忙しく走り回ることになるでしょう。とても目立ちますが、どうにも止まりません。それでは元気に「行ってきま〜す」

 民主党にも春風が!  4/12

小沢代表について及び腰の新聞・テレビは一斉に世論調査を実施しています。例によって数値にバラツキがありますが、おおむね小沢代表に対する期待感が高く、民主党の支持率も上昇傾向にあります。これに影響されて、これからはメディアに小沢代表が露出する頻度が高まるでしょう。

この二ヶ月間、民主党に吹きすさんだ寒風が、民主党代表選でやっと春風に変わったようです。この期待に民主党は応えなければなりません。前回の藤原通信で述べましたように、今回の代表選では民主党の病根にふれるでなく、再生への方策も「挙党一致」「一致団結」の連呼で見るべきものは全くありませんでした。

それにもかかわらず、このような春風の到来です。国民は自民党の一極支配は危険であると肌で感じているのでしょう。ですから国民の深層心理には「民主党が頑張って政権を担う実力をつけて欲しい」と願っているのです。

私の親しい友人が「民主党が何もしなければ、自民党は自滅し、民主党の票が増えたのに、余計なことをして自滅している」と言っていました。確かにたぐいまれなる才能を持った小泉純一郎が森政権で本来は消滅するはずであった自民党を生きながらえさせました。

小泉政権下のこの5年間、民主党は迷走に迷走をかさねました。毎年のように党首がかわり、自滅に自滅を繰り返したのです。「余計なことをしなければ、小泉政権がかくも長生きしなかったものを」という友人の長嘆息が素直に理解できます。

せっかく春風が民主党に吹いているのですから、今度こそ「民主党は政権を担うことが可能な政党である」ことを示して欲しいものです。若い議員がさかんにテレビに出演して傍観者的なことばかり述べていますが、小沢さんではありませんが「雑巾がけに汗を流す」努力もして欲しいものです。

偽メール事件の時のように、今後「小沢流唯我独尊」が顕在化しても、知らぬ顔の傍観者の態度をとることだけはやめて欲しいと思います。それこそ危機存亡の時とばかり髪の毛を振り乱して民主党をもり立てる努力をすれば必ず活路は開けるものです。この春風をしっかりと受け止めてにがさないようにして欲しいと思います。

 さあどうする! 小沢民主党  4/10

「私自身が変わらなければならない」の殺し文句で小沢さんが民主党の代表に選ばれました。今回の代表選挙のおかげで、連日新聞テレビが民主党に占領されて、二ヶ月近く悩まされた「偽メール事件」は遠い過去のものとなりました。そして民主党が再び戦う集団として再出発するかのような印象をバラマクことに成功しました。

しかし本当にそうでしょうか?注目の人事は「偽メール事件で責任を取り、総退陣したはずの旧執行部」がそのまま留任です。「小沢ならちゃんとやれる。悪いのは前原前代表と野田前国対委員長だけだった」というのでしょうか?「何のための総退陣だったのか」きわめてわかりにくい人事です。

そして今回の選挙では「挙党一致」のかけ声ばかりが騒々しく、両候補から「民主党の持つ宿痾ともいえる誰もが認識している問題点を直視し、民主党を再生させる方策」についてはついに聞くことができませんでした。

しかも小沢新代表は旧社会党や旧民社党の支持をとりつけましたから、官公労などの労組問題とどのように対決するのでしょうか?そしていち早く支持を表明した旧社会党との間の安全保障、憲法問題が前進するとも思えません。小沢氏はこの重要な問題についてすでに旧社会党と政策の一致を見ています。

水と油の両者がいち早く合意したということは結局「何もしない」ことにつながります。自衛隊の国際貢献についても「第二自衛隊(国連待機部隊)」の創設など「屋上屋をかさねる」だけで、肝心の集団自衛権と憲法の関係はどうするつもりなのでしょうか?

今回の人事にしても、ここで強引なことをすると9月の代表選挙で再選されないおそれがあるからと、「変わったフリ」をして9月まであまり風浪をたてないで「小沢さんなら何かやってくれる」という幻想を引き延ばす作戦にも見えます。

さあどうする!!小沢民主党です。

 順序が逆! 民主党代表選  4/07

民主党代表選は事実上、小沢・管の一騎打ちとなりました。自民党顔負けの派閥抗争と多数派工作の激しい選挙戦にはまったくあきれてモノがいえません。

岡田代表は「党内融和を優先」した結果、鋭い主張をくりだすことが出来ず、自民党から守旧派・抵抗勢力の烙印を押され、衆院選挙で大敗しました。そこで若手の前原代表が選出され、懸案であった防衛・安全で明確な方向を出したり、「働かない労働組合・官公労」と距離をおくトップダウンで民主党を再生しようとしました。

この点では前原民主党も正しい方向をあゆみ、私たちも大いに期待しましたが、偽メール事件で幼児性丸出しの対応力のなさを暴露し自滅しました。このような民主党の危機に対して、党内は「われ関せず」で迷走する前原執行部をだれも助けようとしませんでした。

したがって今回の代表選ではまず第一に「憲法・防衛・安全・官公労」で民主党はどのようなスタンスをとるのか?前原執行部を自滅させた「われ関せず」の党内を「いったん危機あれば、一致団結して党を守るにはどうするのか」と言った「民主党再生ビジョン」を高々とかかげて代表選に突入することが必要だと誰しもが思い、期待しました。これこそが唯一の民主党再生の方策だからです。

それを「わがまま小沢」が「密室談合で挙党一致小沢支持」をもくろむ多数派工作に走り、それがダメとなると「売られたケンカは受けてたつ!」とは何事でしょうか?絶望が走ります。

また「挙党一致で一位が代表、二位が幹事長」という迷案まで飛び出して、あれほど問題になった「党内バラバラで明確な方向を打ち出せない」ことは全く棚にあげて「見かけの党内融和」ばかりが聞こえてきます。

これでは代表選が終わったならば、「スキャンダル追求」や昔の社会党のような「何でも反対」など不毛の万年野党時代に時計の針を逆戻りさせることになります。本当に困った民主党です。

 公務員5%純減へ官僚の必死の抵抗  4/05

後半国会の目玉である行革推進法案、なかでも公務員5%純減は「小さな政府」をめざす小泉政権にとって最重要課題です。ところが小泉政権が今年9月で終了することを頭に入れた官僚たちは必死の引き延ばし作戦を実行中です。

国家公務員の定員(約三十三万人)を5%純減するその中心として農水、国土交通、厚生労働、法務、財務の五省の重点十五分野に対する切り込みが注目されています。6月には計画の骨子を固めなければなりませんが、この五省からは現在に至るもゼロ回答が続いています。

官僚得意の「出来ない理由」を並べ立てていますが、自分自身の身を削るのに、彼らに計画を立てさせても決して有効な計画を出さないのが官僚の本質です。大きな外からの圧力がなくてはかないません。

政府系金融機関の統廃合問題は昨年の衆院選圧勝の力を背景に小泉首相が強い指導力を発揮したからこそ、曲がりなりにも前に進みました。最近ではマスコミもこぞって「小泉首相の求心力の低下」をはやしたてています。官僚は「権力の所在」を見抜く天才です。小泉首相の力に少しでも翳りが見えたなら、徹底的に抗戦します。

おまけに公務員の人件費削減には民主党の「働かない労働組合」官公労の力強い応援もあります。ここはいやでも小泉首相の支持率をあげるより方法はありません。このような状態で小泉引退後はどうなるのか心配でなりません。

自民党内の権力を把握した守旧派後継者よりも、国民の人気を背に受けた後継者が選ばれるようにしないと、時代は確実に後戻りする予感がしてなりません。安倍官房長官ガンバレ!

 あまりにも罪が重い民主党前原代表  4/03 

偽メール問題も結局民主党前原代表と執行部の総退陣で決着をはかることとなりました。そして前原代表の首とひきかえに、永田議員は辞職することになりました。この「偽メール事件」が自民党に発生していたならば、早い時期に火消しをして、これほどまでに問題をこじらせることはなかったでしょう。「きわめて杜撰(づさん)で政党として体をなしていない」ことが民主党の報告であきらかになりました。

このような誠に初歩的な問題で民主党執行部が迷走したことにより、民主党はもとより、政治全体が「これほどまでにお粗末なのか」と、大きく信用を失墜させてしまいました。しかも自分のお粗末さに気がつくことなく、世間の大きな力に押し流されて、自滅する姿は正視に耐えません。

今回の決着で一番あわてているのは自民党執行部ではないでしょうか?前原代表がこのまま9月の任期切れまで居座れば、自民党にとってこれほど都合の良いことはありませんでした。また今回の騒動を契機に「やはり世代交代は時期尚早」との声が大きく広がりそうです。安倍さんの前途もこれからの成り行きでは怪しくなるかもわかりません。

時代は大きく変わろうとしている時に、(国民に大きな期待を持たせて自滅した)ライブドアの前社長「ほりえもん」と民主党前原代表ならびに永田議員をはじめとする民主党の若い世代は「時代を逆行させた張本人」として後世に名を残すかもしれません。

二人に共通していることは「ゲームと同じく、人は死んでもリセットすれば生き返る」と信じて凶行に走った小学生のように「世の中をあまりにも甘く見ている」ことだと思います。小学生ならいざしらず、立派な大人なのですからもう少し真剣に倫理観を持って、時代と直面する強い気迫と意志で世の中を改革しなければなりません。

さて今度は「やはり経験が必要」と胸を張っている人々の出番です。民主党のベテランは後継選びでどのような冴えを見せるかお手並み拝見です。ここで国民を裏切る行動に出れば民主党の再起はありません。小沢さんに管さん、どうしますか?

 オウム真理教の麻原彰晃の裁判に司法の矛盾を見る  3/31 

オウム真理教麻原彰晃の裁判で、このほど「控訴棄却」の二審判決が出ました。このオーム裁判は誠に異常でした。一審では弁護団の徹底抗戦で二百五十回以上、八年間にわたって、延々と裁判が行われました。

そして二審になると、今度は弁護団の徹底引き延ばし戦術で、2年間一度も公判が行われないまま、このほど「これ以上の弁護団の引き延ばしには応じられない」として公判を開かないまま「控訴棄却」の判断が下されました。

特に二審での弁護団の対応はむちゃくちゃです。刑事訴訟法で定められた控訴趣意書を出さないから裁判を開くことが出来ないのです。弁護団として麻原彰晃の裁判を有利に展開する見通しが全くないからといって、二審を開かせないで、死刑判決を遅らせる戦術は全く常軌を逸しています。

例えば野球でもサッカーでも試合をすれば敗北が明確だからといって、試合の場に選手が出てこなければ失格になるのはあたりまえのことです。それを人の命を預かる裁判では許させるはずもありません。ルールの基本中の基本を無視して、自分たちのエゴがまかり通ると判断する弁護団の精神構造は一体どうなっているのでしょう?

この裁判では国選弁護人が対応しましたので、彼らに対して私たちの税金から4億5千万円もの報酬が支払われています。何度も藤原通信で述べていますが、時々一審の裁判官が「おかしな判決を下す」ことがあります。

今回は「おかしな弁護団の度の過ぎたやりかた」で、これだけの凶悪犯罪が真相究明に至らないまま、常識を越えた時間とお金の浪費をしています。法曹界には良識はないのでしょうか? 「法曹界よ恥を知れ」と叫びたい気持ちです。

どのような凶悪犯罪人といえども弁明の機会は与えられるべきですし、一時的な世論の感情的な怒りに押し流されて、不公正な断罪が行われて良いはずがありません。しかしそれは裁判官や検察が一方的な断罪を行う前に、弁護団が徹底的に真相究明を行って無実を晴らすことです。今回のように真相究明に背を向けて、徹底抗戦や、無意味な引き延ばしで死刑判決を遅らせることではありません。

狂った法曹界に猛反省を促したいと思います。

ビジネス応援団藤原通信>藤原通信2006年4月号