聞き分けなく時は “行け”“行け”突き放す
重い目を擦り 虚ろな意識で
合金鋼(ステンレス)の護送車に
その他大勢が放つ同情など
藪医者よりも効かず
慈悲なく時はまた “行け”“行け”突き放す
重い荷を片手に 黒い土を引きずって
ただの人ごときが 内の闇を如何に知る
疲弊の溜まりで 虚無の世を悟り
目印さえ探せずに
麻痺した神経は 価値さえ見出せず
よろずの灯消され
目指した理想郷は 空想上に過ぎないか
重い荷を片手に 黒い土を引きずって
ただの人ごときが 奥の闇を如何に知る
無い選択肢から 選べぬまま ただ歩き
帰る場所のために 心まとめ 今日も行く