セルフクライシス


苦痛に支配されて思い知ったのは…
それを抱えて生きるしかないということ
そしてそれに打ち勝つしかないということ…
他の多くの悲しみの様に
すぐに切り離したり
その場から逃げ出すことなど
できないということ…

”誇りを持って生きる”とは
理性を振りかざすにあらず…
真実に真摯に向き合うということ…
願わくば解き放たれたい思いをも抱えて…

現実から目を背けないということ…
限りある命に
無限の魂を乗せて…
暗い海を渡るがごとく
嵐の夜に耐えるということ…
大いなる喜びをこの腕に抱くまで
その戦いは続くということ…
そしてその戦いは
他者との間ではなく
自己の内なるものであること…
自己への責任を
全身全霊で果たすということ…