狼は罠をはる



 好奇心は猫を殺す、とよくいわれる。
 おとぎ話は少女のために、最後に助けをだしたけれどこれは現実で、フェアリーテールではない。
 気をつけることだ。私はお前が本物の花が咲き乱れる園へ逃げてゆくことを、一度は許した。
 周りのものに、そそのかされてはいけない。お前がもう一度、私の前にあらわれたら、その時は。
 私は空腹なのだ。お前が来るのを待っている。
 狼がなぜおとなしく待っているのか?



 ひとくちでぱくりと食べるためだ。





おとぎ話をテーマに第2弾。
「赤ずきん」でギレシャ。
赤ずきんは本当は、助けがこないらしいです。