背中から抱きしめて・A









 私と彼の背の高さは同じくらい。向き合うと、どうしても目が合ってしまうだろう?
 そうなると、とても緊張してしまうんだ。だから、始めは背中から抱きしめて。名前を呼んで、彼が振り返る前に。いつものことなのに期待からか羞恥からか染まっていく頬を楽しみながら、瞼へキスを送る。瞼へのキス。自然、君は目を閉じる。そこでようやく私は安心して、唇にキスをすることができる。薄く、笑みを刻む唇に。



 君は本当に私のことが好き?



 蒼くどこまでも透明な君の瞳を見ていると、ふとそんなことを訊きたくなるんだ。
















かみ合わないガルマとシャア。ガルマ視点。