会長 新年 ご挨拶
新年明けましておめでとうございます。
早いもので、社団法人化して約2年が経ち(任意団体からは14年)、現在、役員改選期にあり、新年度は新しい体制になりますので、ご協力の程お願いします。
この間の社会経済の変動の中、個人・家族の生活は不安定になり、昨今の虐待事件、ホームレス、障害者の地域生活移行など社会の人々が意識できず、その為この日本社会に所属感、安定感を持てない人々が出現しており、施策も地域も十分対応できていません。政治制度は、1990年代から福祉国家体制の再編成および地方分権が同時進行し、すべての住民が利用できる社会福祉制度になり、それにあわせて社会福祉基礎構造改革が進みました。また、民間社会福祉や住民も、行政と協働しつつも依存しない自主的な活動を展開し社会の領域を拡大してきました。それによって、個人の自立生活支援をめぐって、「政府(中央・地方)・社会・個人の相互関係」が大きく変化し、政府の責任追及だけでは済まない住民・民間・自治体の協働活動による地方自治を作る段階に入っています。
社会福祉士は、地域包括支援センターに見られるように、保健医療司法の専門職および住民との協働活動を進め、個人の自立支援および地域社会の維持・形成を展開することが求められています。社会福祉士は、状況理解のために熟知しておくべきことと、固有の社会福祉援助技術を整理する必要があります。つまり、社会福祉士の使用する社会福祉援助技術は、体にさわる支援であるとか、法の適用による個人の自立支援だけとか、社会制度の変革だけとかではなく、個人が社会資源を得ている「個人と社会環境との相互関係・接点」に焦点を当てて、個人、社会を総合的に支援することが求められます。
広島県社会福祉士会 会報 寄稿
私は平成18年6月に、福山市議会の民生福祉委員会の委員長に選任されました。障害者自立支援法、介護保険、市民病院、保育所等多くの取り組むべき課題を抱えた委員会であり、責任を痛感しております。
社会福祉士の皆様におかれましては、世間一般からのニーズと、事業者サイドの需要がマッチせず、不遇の時代があったと聞いております。しかし、この度の地域包括支援センター制度に社会福祉士の配置が盛り込まれ、その社会的必要性が認められた事に対して心よりお祝い申し上げます。
さて、福山市も4月より地域包括支援センター15箇所がスタートし、様々なご苦労を聞いております。在宅介護支援センターが廃止され、すべての地域包括支援センターを民間委託した経緯もあり、行政としても様々な支援策を講じる必要があると感じております。毎晩遅くまでプランの作成に追われ、燃え尽きる寸前であるとか、早くも支援センターを返上したいなどの穏やかでない声も聞いております。しかし、他職種、他の関係機関と連携し、時々肩の力を抜く事も必要です。と言うのも、地域包括支援センターの役割は多岐にわたっております。町内会等の地域コミュニティーでの、介護予防教室の開催、また民生委員の方々と連携し、地域の高齢者の実態把握等にもご尽力いただきたいと思います。各支援センターが広い圈域を担当していますので、大変な事ではありますが、このような活動を通じて名実共に、地域に根差した支援センターに成長していただきたいと感じております。そのために果たす社会福祉士の皆さんのはたす役割は、ますます重要性を増すことと思います。今後とも課題解決に向けて努力してまいりますので、ご意見・要望事項等がありましたら、お気軽にお聞かせください。皆様のご活躍を期待いたしております。
研修委員会からメッセージ!! ~社会福祉士と研修の意義~
社会福祉士にとって研修とはどのような意味をもつでしょうか?人を支えていく仕事に携わる私たちは、介護福祉士が介護現場従事者を中心とするのと異なり、職域が広いのが特徴で、相談員から管理職、行政等窓口、介護職の人もあるでしょう。また反対の立場のサービス消費者となるケースもあることから、研修テーマも幅広いものがあります。
現在、若い人たちの就業状況と離職率が何かと話題です。大卒就職3年未満で離職者が35%を超え、福祉業界はさらに高いといわれます。現場の過酷な仕事と重い責任感の中でややもすれば初心を忘れ、自分の至らなさに進む方向を見失い、辞めていく事例が身近にもありはしないでしょうか。だれしも人と関わる仕事に就いたとき、大きな目標を抱き、ソーシャルワーカーとして困難ケースに立ち向かってゆく将来の姿を頭のどこかでイメージしていたはずです。少し冷静になれば新卒で就職して自分の何倍もの山あり谷ありの人生を歩んだ人たちを支援してゆくなどという大それたことがたやすくできるはずもないことは理解できます。社会福祉士試験合格はソーシャルワーカーとしてのスタートラインに立つ資格を得たのであり、少しずつ経験を積み自信をつけながら成長してゆくことで利用者の信頼を得て、いつしか目標とされるソーシャルワーカーとなりうるのだと思います。
この自分を成長させてゆく方法の一つが研修です。与えられた研修を目的もなく受けるのではなく、自分の進む方向や関心のあるテーマを積極的に取り入れてゆき、その積み重ねが研修履歴となり、これを見ればその社会福祉士が何をテーマに活動し、どの分野に詳しいかを示す証拠となります。またその履歴を整理する過程こそ「生涯研修制度」における各研修修了証明書の申請です。社会福祉士会では、活動領域を越えて共通に必要とする知識・技術を体系化し6領域を設定しています。これらを意識した継続性のある研修計画を自らに持ち、研鑽してゆく姿勢こそ私たち社会福祉士の力量を培う源になると思います。
地域包括ケア推進委員会の動向
平成18年度の介護保険制度の改正により、地域包括支援センターが発足し、社会福祉士は総合相談の中核に位置付けられました。その平成18年度も3/4が経過しましたが、地域包括支援センター事業は、まだまだ軌道に乗ったとはいえない状況のように思われます。少ない情報と短い準備期間による混乱の中でスタートし、新たな事業である介護予防支援に苦しみ、今では介護予防支援と本来の地域支援事業にかかる業務との両立というジレンマに悩んでいるといったところではないでしょうか。
(社)広島県社会福祉士会では、広島県内の地域包括ケアの推進と地域包括支援センターで活動する社会福祉士をサポートする目的で地域包括ケア推進委員会を組織し活動しています。全国の都道府県支部においても同様の取り組みがなされており、本部(日本社会福祉士会)では、当会の谷口副会長を委員長とする地域包括支援センター支部支援委員会がその活動をバックアップしています。また、地域包括支援センター評価研究委員会では、「独立行政法人福祉医療機構」の助成を受けて「地域包括支援センターにおける総合相談・権利擁護業務の評価に関する研究事業」に取り組んでおり、来年度には47支部における評価の実施が予定されています。
現在、当委員会では、来年度に向けて、地域包括支援センターにおける総合相談、ネットワーク構築、高齢者虐待への対応などの業務に取り組む中で生じた疑問や不安、戸惑いなどを、社会福祉士の仲間として共有し支援する体制を整備することを目指して準備を進めています。この支援体制の本来の目的は、社会福祉士が総合相談の中核として機能し、地域包括支援センターが本来あるべき姿として機能することにより、各市町に地域包括ケアシステムが構築されることにあります。多くの会員のみなさんがこの支援体制の中へ参加していただくことを期待しています。
会員紹介リレー
西支部会員の岡田裕介と申します。現在は、地域包括支援センターの社会福祉士として勤務しています。社会福祉士を取得したのは5年前?になりますが、昨年までは特別養護老人ホームで介護職として勤務していました。今年度より地域包括支援センターが設置され、そこに社会福祉士が必置ということで配属になりました。介護支援専門員を取得したら地域にでる仕事がしてみたいな~と思っていましたが、予定より早く(自分の)地域に出る仕事をすることになりました。しかも、地域包括の社会福祉士の役割です。この会報を読まれている方々はご承知だとは思いますが、地域包括支援センターに求められている現状は大変厳しいものがあります。限られた職員体制の中で各専門職が専門性を発揮しながら、様々な業務を行わなければなりません。相談員としての経験がないに等しい私はとても素敵な先輩(主任ケアマネ、保健師等)にご指導・ご鞭撻(飴と鞭?)をいただきながら仕事をさせてもらい、忙しいながらも充実した毎日を送っています。
総合相談・権利擁護・虐待の早期発見、防止・地域のネットワーク作り・要支援者のケアマネジメント等など、手をつけ始めればきりがありませんが、この1年間は地域の住民の方々にとっても私にとっても表現の仕方はおかしいかもしれませんが「種まき」の期間だと思っています。そして福祉の制度や利用者のニーズはめまぐるしいスピードで変化していると思いますが、私もセンターの一職員として知識・技術・価値観などをしっかりと身につけながら専門職(プロ)として、しっかりと水をやり、一日でも早く芽が出てきれいな花を咲かせられるよう意識をしながら毎日の生活を送っています。
第3回西支部研修会に参加して
気がつけば半年、地域包括支援センターが始まり月日はあっという間に過ぎてしまいました。この半年を振り返り、ふと感じた事は、多忙の中に身を置き仕事に追われながらもどこか充実した日々を送っている自分がいたという事です。同じ地域包括支援センターのスタッフと幾度も繰り返されるミーティングやディスカッション、他の地域包括支援センターや他職種の方々との出会いや連携から得られる知識・技術。それらを身に沁みこませ、少しずつでも前進している自分を実感する事で、この半年がいかに有意義だったかがわかります。
そして今回、また少しでも前進しようと参加させて頂いたのが、「地域包括支援センターネットワーク~情報交換会(西支部)~」でした。平成18年11月18日に開催され、17名(包括10名)の参加がありました。全員の自己紹介から始まり、2グループに分かれての情報交換が行われました。(ちなみに私は“第1グループ”でした。)内容としては、介護予防に追われている話が主になるかと勝手に想像していましたが(もちろん、介護予防の話題もありましたが…)、さすが専門職の方々、各職種ごとの業務内容(社会福祉士として何をしているのか、何が出来るのか等)についてやネットワークを有効活用しての新しい提案、スキルアップに向けた前向きな発言等、様々な意見が飛び交っていました。情報交換を行う中で、介護予防業務の多忙さを改めて実感できましたが、なにより、皆様の力強い言葉に、目の前の業務に追われるばかりではなく先を見据え、地域包括支援センター・社会福祉士として“+αの部分”を作り出していかなければならないと考えさせられました。
今後、課題はまだまだたくさんありますが、しかし、それは裏を返すと大きな可能性が秘められている事にもなります。まだ足踏み状態ですが、漸進に前進を重ね、個々のレベルアップを図り、地域包括支援センターとしての底上につなげたいと思います。
支部研修会 「今、地域で何が!?地域包括ケアを考える!」に参加して
11月11日(土)に『今、地域で何が!? 地域包括ケアを考える!!』と題した研修会に参加した。地域包括支援センターに勤務する方が大半ではあったが、他にも障害者関係・専門学校教師の方等、様々な職種の参加があった。
前半は福山地域包括支援センター 坪生の社会福祉士 中川宗久氏から『地域包括センターの役割~社会福祉士の目指すもの~』として、当センターの概要や4月からの活動、社会福祉士としてしなければいけないこと・できること等について報告があった。ケアプラン作成に追われる等の現状の中で、社会福祉士として行ってきた活動やその姿勢には大きな刺激を受けた。
後半は10人前後ずつ3班に別れて『地域が抱える課題とは?地域包括ケアの視点から考える!』をテーマにグループディスカッションを行った。話を進める上でのキーワードとして「虐待・尊厳・自立・連携」が挙げられ、私が参加したグループではこのキーワードを使い討議した。現状報告として「高齢者には障害者に比べ豊富なサービスがあるにも関わらず、医療依存度の高い人は埋もれていく…」といった意見や、話を進めることで「このキーワードは全て繋がっているのではないか?」との意見もあった。その中でも印象に残ったのは、「社会福祉士1人で出来ることには限界がある。だから周りの人達に助けを求めてやっていく」という言葉だった。様々な職種の方がいたため今までの経験も含めた上で、現状の課題を話し共有することができ、とても有意義な時間を過ごすことができた。と同時に、様々な職種の方と知り合い、つながりを持つことの大切さを改めて感じることができた。
会員紹介リレー
会員の皆さま、はじめまして。現在、地域包括支援センターで管理者兼社会福祉士として働いております池田と申します。ずっと以前より会員の皆さんとの交流は多々ありましたが、正式に入会したのは一年前。挨拶が遅れて大変申し訳ありませんが、今後ともご指導よろしくお願いいたします。 さて、「仕事は真面目に!遊びも真面目に!」がモットーの私です。本職の福祉業界は今年で17年目ですがアマチュアバンド歴は25年となりました。14歳で初めてギターを手にし、16歳で初めてドラ
ムを叩き、19歳の時には初めてボーカルも。すでにオヤジとなりましたが、福山、尾道、神石高原と3バンド兼務のドラマーとして、相変わらずギャラ無しの活動をしております。ライブハウス、野外イベント、地域の祭り、飲み屋、地下道等々。少しハードだったのが、NHKラジオ生出演やプロの上田正樹ライブの前座。まるでビートルズの前座だったドリフみたいな感じかな。
つまり、いろんなところに顔出して、いろんな感性や価値観のある人たちに影響を受けながら、今の自分自身が作られてきたような。そして福祉分野においても音楽ジャンルにおいても、縦割りをぶち壊し横へとネットを広げていく、そんな仕事をしていきたいなとずっと思っていました。
『地域包括って本来そういう仕事をするとこなんだよ!』と、アンプの音量を上げて厚労省に訴えたいけど、現実はなかなか思うようにはいかない状況です。連日悪戦苦闘しながらも自分自身を見失うことなく、仕事も遊びも真面目に取り組んでいきたいと思います。どうぞよろしく。
東支部研修予定
場所:尾道市総合福祉センター
場所:福山すこやかセンター
場所:NPO地域の絆 地域福祉センター仁伍
「断水」
「災害派遣」の横断幕を前面につけた陸上自衛隊の給水車が頻繁に通過する様をみて、断水も立派な「災害」であることを痛感する。
民生委員制度創設90周年記念事業として全国一斉に“災害時、一人も見逃さない運動”のスローガンを掲げ、介護や見守りの必要な地域住民の把握と緊急時のマニュアル作成について単位民協(民生委員協議会)ごとに取り組みが行なわれている最中に、である。
何か起きないとなかなか実現できないことは多々あるが、こと災害についてはそうはいかない。起きた後ではもちろん、遅い。以前から各地域ごとにマニュアルを区内で作成しておくように、と民協で指導があったことが頭をよぎる。災害時に一番重要になってくるのが「お隣さん」である。こちらが区内の要援護者を把握していても、私自身が見守りに行けない状態が起きればそれこそ『絵に描いたモチ』でしかない。活動の主役は近所の住民でなければならない。
断水の予告は驚いたことにまず、テレビであった。送水管内の落石事故?!島内全域断水の恐れ?!半日ほどしてから町内放送で本当に断水が現実になったことを知る。しかし、この時点ではまだ災害としての危機感も不安もほとんどなかった。それが現実味を帯びてきたのは、一人暮らしの高齢者宅へ訪問を開始してからである。ほとんどのお年寄りは事態の深刻さに気づいていなかった。一人ずつ状況を説明し、水を確保する手段について聞いて回る。自分の家のことはさておき、まず住民の水の確保を!!その後はご存知のとおりである。
一人ですることには限界がある。いくら担当区内の要援護者を把握していても、私一人が知っていてもどうにもならない。要は「お隣、ご近所さん」である。災害時にこの方々が主役となり、どのような活動をしていただくか。今回の失敗を教訓としてさっそくマニュアル作成に取りかかった次第である。
「介護サービス情報の公表」システムの操作体験記
福祉サービスの第三者評価事業推進組織を正式に発足させていないのは、とうとう広島県だけとなったそうです。この推進組織の発足を平成16年に国の通知が出た頃から期待していた私にとって、県知事問題の影響がこんな風に表れるのかと、感慨ひとしおです。
そんななかで、広島県介護サービス情報公表システムが稼動を始めました。このシステムは、全国同じシステムが稼働し、同じ操作ですばやく検索できるということは、とても大切だと実感しています。
私は、要介護度別の利用状況は事業所(施設)の運営状況を端的に表すデータの一つだと考えているのですが、「経過的要介護」というデータの扱いで異議があります。このランクは18年4月からの名称で、それまでは「要支援」でした。広島県分は18年3月のデータのためか「経過的要介護」という介護度には数字がゼロとするようにしています。同じようにゼロにしている都道府県が半数もあります(1/3強の都道府県は掲載実施)。全国集計では、18年3月の在宅介護サービス利用者の18%が「要支援」者です。要介護5の利用者が6%ですから、これよりも多いデータを切り捨てたことで、システムそのものの未来を暗示していそうです。
この公表システムは、3所までのデータを同時に比較して利用者の選択に資するということが謳われていますが、実際に操作してみて、比較に先だってのいろいろな情報が必要です。掲載データだけではとてもまともな比較もできないというのが実感です。広島県のシステムで94老人保健施設の要介護度別状況データを集め7老人保健福祉圏域データとして比較したのですが、こうしてやっと見えてくるものがあります。また、「公表」制度の大切さを改めて思い知った情報もあります。詳しくは、こちらのサイト(http://park7.wakwak.com/~yamau/kouhyou/index.html)でどうぞ。
50年、100年後の福祉は
今の私の仕事は、地元の三次市で在宅障害児(者)の方々の相談を主に担当している。北支部では、6月より支部研修会を1-2ヶ月に1回ずつ開催をして来た。障害者自立支援法が10月からも、大きく変わったこともあり、支部研修会でも、障害者施策の勉強会を開催している。この様な中でこの紙面を借りて、障害という言葉やイメージについて、自分なりの考えを少し書いてみたい。
さて、「みよし百年物語」と言う冊子が、9月に三次市より刊行された。この冊子は「みよし夢ビジョン100年会議」のまとめである「みよし夢ビジョン」を元に、市民と三次市が50年、100年後の理想の町について、物語としてあらわしたものである。この百年会議の委員の一人として、私は健康・福祉分野の委員として参加をした。百年会議を開催するに当たり、中高校生の一部や、一部の市民を対象に「まちづくりアンケート調査」が実施された。それぞれの結果を元に各委員会では、ずっと先の将来に、三次がどんな町になって欲しいか、百年会議を開催し審議を行うことになった。
アンケート調査で興味のあった所は、障害福祉の中で、どの項目でポイントが高いかについて。「障害者が安心をして暮らせる社会を築くために、今後どのようなことに特に力をいれるべきだと思いますか」(複数回答)の部分である。質問項目はその他を含めて9項目あった。私が関係をしている、相談・情報提供の充実は、一番低い回答数となっていた。それに対して上位の項目は、障害者の啓発活動、活動の場や就労促進、医療やリハビリの充実になっていた。
また、アンケート調査の回答者の結果についても、合わせて考慮をする必要がある。62,000人の人口に対して、18歳以上で無作為に郵送方法で2000人の市民を抽出して、平成17年(2005年)11月に実施をされた。自立支援法がこの頃、国会で成立した直後の頃で、障害福祉に関しては、多少かもしれないが、他の時期よりは、マスコミで取り上げることが多かったと思う。回収率は約42%で、回答年令の60才以上が約50%を占めた。三次市の高齢化率は29%で、年令分布を考慮すると、回答は高齢者の意見の割合が高いことが分かる。このためか、「まちの現状評価についての満足度」も相関性がある。高齢者や障害者等の福祉サービスよりも、医療サービスや病院の利便性、公共交通機関の利便性について、不満の割合が高い。高齢者の回答数が多い中でも、障害者の相談・情報提供については、まだまだ周知がされていないことが推定される。壮年層、若年層からの回答数が少ないことも考慮すると、市民全体では、さらに周知は足りないと思った。
もう一点、百年会議に参加をして思ったのは、将来この町はどの様に変わっていくかを、委員の中でアイデアを出し合うこと所であった。いきなり100年先を考えるのもイメージがつかみにくい。このため事務局の方で、100年前の日本の人は、どの様な世の中になっているかについての報告があった。明治の半ばでは、「地球の果てに住んでいる人まで、瞬時に話をすることができる。」「獣擬語(犬や猫などの動物の泣き声)を人間は理解できる」などがあった。後者の獣擬語については、さすがに、まだ今の世の中、分かっていない部分が多い。しかし前者については、衛星通信テレビで、既に実現がされている。100年先の予測するのも、当たっている点はある。
明治の頃と現代を比較すると、100年先は、ますます創造は難しいが、せめて50年先ぐらいなら、少しはイメージが自分でも出来そうである。各委員からは、現状の問題点をまずは洗い出し、これができるだけ、なくなる様な町にして行きたい意見が、最初の頃は多かった。10年前までは、介護保険さえ思いもつきにくい時であった。しかし今は措置から契約制度に殆ど施策は変わっている。50年先の福祉は大きく変わることは既に予測ができる。日本の人口も大幅に減り、超高齢化社会が習熟している。現在、道州制の話しが少しずつ出ていているが、道州制を飛び越して、三次ぐらいの規模も、町単位で、独自の福祉施策があり、小さな国からも日本の好きな町に自由に住める。
無論情報は発達を続ける。僻地でも情報は困らない。様々な外国人が僻地まで住み、言葉も瞬時に会話ができる。(同時通訳機は、実現が近いと思う)都市間や僻地と結ぶ交通機関は便利になるかもしれない。僻地で家同士を結ぶ手段は、高齢者でも簡単に運転ができるバリアフリーの小さな車が開発されている。これで好きな所へ行ける。ヒトゲノムの解析が完全にできて、障害の原因もかなり特定ができている。高齢者福祉は続くが、障害福祉自体が既に、なくなっているかもしれないと思った。
独立型社会福祉士紹介~社会福祉士事務所仁伍の取り組み~
特定非営利活動法人 地域の絆
地域福祉センター仁伍(にご)
社会福祉士事務所仁伍
NPO法人地域の絆という法人を2月に設立し、本年11月に地域福祉センター仁伍を福山市内に開設いたしました。機能としては、小規模多機能型居宅介護支援事業所と居宅介護支援事業所、社会福祉士事務所が主となっております。
よって、当事務所は、他事業との「併設型」であり、県下にも数名いらっしゃる「単独型」の事務所とは大きく様相が異なるかと思われます。開業目的の一つは、地域福祉センターにおける地域ケア・地域支援のための総合相談業務(児童・障害・高齢者を問わず、成年後見の相談も含む)を担うこと。二つ目は、「あそこに相談すれば何とかなる(してくれる)」といった認識を地域住民、医療・福祉関係者が持つことで生じるネットワークの機能を担うことでした。つまり、「単独型」の事務所と決定的に違うのは、センターの一機能としての位置づけであり、「固定給」は他の併設事業から取ってくるといった発想で行っていることです。よって、社会福祉士事務所での相談等における活動は、無料で行っています。ただし、無料であるからには、インテーク程度の内容にとどめ、必要とあれば地域の有料相談を行う社会福祉士事務所に繋げることを考えております。ワンストップ相談が実施できるよう、これから、ネットワークをドンドン広げていく所存です。
「併設型」の社会福祉士事務所のメリットは、センター内事務所外の職員の協力が要請できることで、地域ケア・地域支援がしやすい状況にあることではないかと考えています。そのメリットを最大限に活かした取り組みを、福山で展開して参りたいと思います。社会福祉士の専門性を活かした地域支援の出来る社会福祉士事務所、社会福祉士事務所仁伍をどうぞよろしくお願いします。
今後の研修予定
1/28(日) みよしまちづくりセンター
2/ 3(土) 尾道市総合福祉センター
2/10(土) ビューポートくれホテル
事務局から
新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。2007年が会員の皆様にとってすばらしい一年になることをお祈りしています。 さて,今回は年度末が近くなりましたので,会員の皆様からお問い合わせの多くなる,連絡先等の変更についてと,会費納入についてお知らせいたします。
◎連絡先等の変更について
氏名,ご住所,勤務先などに変更が生じた場合,お手数ですが,必ず本部(日本社会福祉士会)事務局または支部(広島県社会福祉士会)事務局にご連絡をくださいますよう,お願いいたします。会からのご連絡やお知らせを確実にお届けするために,皆様のご協力をお願いいたします。
また,変更の連絡には,日本社会福祉士会のホームページの「会員専用ページ」にログインし,「事務手続き関係」のページより,変更届を直接送信することもできますのでご活用ください。(「会員専用ページ」にログインするためには,ホームページ上からIDとパスワードの取得が別途必要となります。) また,変更届の書式は「会員のしおり」の最終ページにも掲載されています。
なお,本部事務局にご連絡のお届けがあったものは,1ヶ月単ごとに県支部へ報告が届く仕組みになっています。このような事情で変更の内容にタイムラグが生じる場合がありますが,どうぞご了承をお願いいたします。
◎年会費の納入について
広島県社会福祉士会(支部)年会費未納入の会員の方には,1月下旬から2月上旬にかけて,納入のお願いの通知をお送りいたしますので,よろしくお願いいたします。 なお,年会費引き落としの金融機関口座を変更する場合や,金融機関の統廃合による変更についても,必ず事務局へご一報下さい。
