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社団法人広島県社会福祉士会 2007年度 第1回 通常総会・公開講座


日時 2007年5月26日(土)13:00~16:30
場所 広島市東区地域福祉センター3階大会議室
      (広島市東区東蟹屋町9-34)

2007年度第1回通常総会

開催時間 13:00~14:30
開会 開会挨拶 田中会長
議長選出
議事録署名人選出
定足数確認
 出席:34人+委任状提出:318人=352人>過半数 ⇒ 総会成立

2006年度事業報告

2006年度決算報告 監査報告

支部長選任




公開講座『社会福祉士としての新たなフィールドを創る~先駆者の実践報告,そして新しい人たちへ~』

開催時間 14:40~16:30
参加:一般公開

○パネラー(発表順)
 金山 敏治(三次市社会福祉協議会特別養護老人ホーム江水園生活相談員,本会会員)
  『社会福祉士としての成年後見活動にみる地域性と権利擁護』
 中島 康晴(NPO法人地域の絆 地域福祉センター仁伍代表者,本会理事)
  『市街地における地域づくり活動と権利擁護』
 谷口 光治(社会福祉法人総領福祉会障がい者地域生活支援サービスゆうき相談所所長,社団法人日本社会福祉士会副会長,本会副会長)
  『小規模多機能型事業所における地域ニーズの掘り起こし活動』
○コーディネーター
 高原 淳尚(特別養護老人ホームシルトピア油木事務長,本会副会長)




テーマ ~社会福祉士としての成年後見活動にみる地域性と権利擁護~
所属先名称 三次市社会福祉協議会 特別養護老人ホーム江水園 生活相談員
発表者氏名金山 敏治
1.現在の活動内容

2.後見活動のおけるソーシャルワークの視点
  • ①「話す」「触れる」「動く」を基本とする
  • ②本人の代弁者・後方支援者であることを忘れない
  • ③その人にとって、何が「普通」なのかを一緒に考える(選択・決定・実現)
  • ④その人のすきなコトを大切にする(生活歴・環境・週刊・人間関係・価値観)
  • ⑤後手に回らないよう、調整・組み立て機能を強化する(支援計画・人生設計)
  • ⑥置き換え手法を活用し立ち止まる(自分が当事者だったら…?家族だったら…?)
  • ⑦慣れは怖いことを自覚する(慣れは思いこみを生み、勝手ラインを引いてしまう)
  • ⑧本人・家族・関係協力者との信頼関係を大切にする
  • ⑨地域ニーズに対応するための体制をつくる(仕組みとマンパワー)
  • ⑩社会福祉士としての職業倫理に基づき行動する

3.自分ルールをつくる
  • ①自分の仕事ルールを高く設定し、周りにも質(ライン)を示す!
    • ⇒自分に厳しくあるため
    • ⇒自分の仕事の質を落とさないため
    • ⇒対象者・先輩・同僚・後輩・関係協力者に恥ずかしくない仕事をするため
  • ②遊び心を忘れない!
    • ⇒自分も楽しみながら仕事をする
    • ⇒常識・定説・マニュアルだらけじゃ笑えない
    • ⇒飲むときは思いっきり飲む

4.今後の展望
 権利擁護という分野の大きな柱を担う成年後見制度の活用は、現代の家族関係や社会情勢により、ニーズの増加は明らかである。社会福祉士は、対人援助と生活支援の専門性を身につけたソーシャルワークの達人であり、故に、「その人がその人らしく生活する」上での根幹にある「権利を擁護する」という視点と実践は、社会福祉士に求められる最も重要な役割である。多種の専門職が後見人として活動しているが、身上監護と財産管理を生活の流れで捉え、生活全体を見渡せる専門技術は社会福祉士の専売特許(勿論、他の専門職からは多くの専門知識を学ぶべきことは言うまでもなく、他職種協働が支援過程の基本である)であり、社会福祉士として権利擁護を担っていくことは、非常にやり甲斐もあり、自らの資質・知識の向上に大きくつながるものと思われる。私は、後見業務及び相談員業務を努めるにあたり、社会福祉士としての誇りと熱意(思い入れ)をもって人と向き合うことが、その人の笑顔を見るために最も根本的条件であると信じている。



テーマ 市街地における地域づくり活動と権利擁護
所属先名称特定非営利法人 地域の絆 地域福祉センター仁伍 代表理事
発表者氏名 中島 康晴
①現在の活動内容
 社会的ニーズを鑑みると、皮相的な地域福祉ではなく、実質的・実効性のある地域福祉が切望されているはず。にもかかわらず、多くの福祉専門職は依然として皮相的な地域福祉しか実践しておらず、危機感を持って、2006年11月に地域福祉センター仁伍を福山市内に開設した。小規模多機能型居宅介護事業・居宅介護支援事業・社会福祉士事務所・地域交流事業(地域支援事業)《年に4回以上地域支援を目的とした独自のイベントを実施する》を総合的に機能させることをねらって取り組んでいる。
 減退する公的機能と自助機能を補って余りある互助・共助機能の向上つまり、地域力向上を第一義と位置づける。コミュニティケアとコミュニティワークを併用することで、より効果的・効率的な地域支援が出来ると考え、新しい地域支援のモデルを構築したいと考えている。

②ソーシャルワークの視点と今後の展望について
 岩手県立大学のラジェンドラン=ムース教授は、「日本に本物のソーシャルワーカーがいない」「ソーシャルワーカーの目標はソーシャルチェンジを行う事」と発言されていた(第13回日本社会福祉士会全国大会《2005年6月高松市》の記念講演)が、当時その通りだと聴いていた。ソーシャルワーカーの最終的な目標設定は、ソーシャルチェンジやソーシャルアクションにあると私は考えている。地域や社会が変革しなければ、要援護者の権利擁護はなされないからでこれは自明のことに思っている。
 地域社会において誰もが排他・排斥されないシステムを創る。それが権利擁護であると考えているし、それを実践する中心的専門職者はソーシャルワーカーだと思う。又、社会政策(Social Policy)へ働きかけ日本の福祉政策そのものを変革していくこともソ-シャルワーカーの仕事であると自認している。
 地域のあらゆる社会資源を開発・活用して地域の要援護者を支えていくコミュニティケアを通して、そこで出来た地域との関係性を活用した地域力醸成のシカケを実践(コミュニティワーク)することを迷いなく進めていく所存です。



テーマ 小規模多機能型事業所における地域のニーズの掘り起こし活動(発表要旨)
所属先名称社会福祉法人総領福祉会 障がい者地域生活支援事業 ゆうき相談所
発表者氏名 谷口 光治
1.「社会福祉士・介護福祉士」の見直しが法成立後20年を経た今、国会に上程され、この間のわが国の社会経済情勢を踏まえて社会福祉士・介護福祉士の機能と役割が論議されている。その背景に、一つは、経済のグローバリゼーションによる社会経済システムの「構造改革」がもたらした「格差社会」であり、「社会的な援護を要する人々」の増大に対する社会的支援システム構築の必要性である。とりわけ、措置から契約への転換に伴う利用者の権利擁護システムの構築とそれを担う人材の確保である。
 今ひとつは、社会福祉士有資格者の増加と社会福祉士による多様な実践の蓄積が地域の中で期待されてきたことである。

2.中でも、地域包括支援センターにおいては、「社会福祉士としての業務」が初めて明示され、総合相談と権利擁護に関する役割と機能が期待されている。

3.同時にこの間、社会福祉士が働く場所も多様化しており、その特徴は、独立型社会福祉士事務所や入所施設から地域生活へのシフトに伴う小地域での「地域生活支援センター等」のSW実践である。
 しかしここで確認しておかなければならないのは、社会福祉士は「どこで働いているのか」?という、事業所や機関等の「場」の問題でなく、「そこでどのような機能と役割を担っているのか?という共通の視点である。

4.以上を踏まえて、小規模多機能型事業所で展開している実践を報告する。