尊敬する露日サイト管理人さんが露日共闘がみたいって言ったから露日共闘記念日vv(いつの話だか)
/バイオレンス/ちょうバイオレンス/殺してはないと思いますよ…、たぶん…(大汗)
/愛情はないけど友情はあるっぽい/じー8全員なんて書けませんよ!(逆ギレ)
遠い祭囃子のように火薬が爆ぜる音がかすかに聞こえる。
壁際に身を寄せて、日本は何度目か分からないため息をついた。
「はあ〜…どうして私がこんな目に…平和を愛する非戦国家なのにこんな…」
「あんまりボヤかないでよ、士気が下がるじゃない」
「いやですねえ…テロなんて…」
日本とは入り口のドアを挟んで向こう側にでかい図体を貼り付けたロシアが呆れたように肩をすくめた。
G8の会議中に突然武装した覆面の集団に押し入られて、予想外の襲撃に反撃もままならないまま身を潜めている現状で、
ピーピー泣き喚いたりしないのは頼もしいけど、日本はさっきからずっとボヤキっ放しでうっとうしい。
「逃避したってしょうがないでしょ」
「はあ…しかも一緒にいるのがロシアさんだなんて最悪です」
「しょうがないでしょ隣の席だったんだから」
とはいえ、会議室で銃撃されたとき、とっさに隣の席のロシアが日本の身体を引き倒さなかったら、被弾していたことだろう。
その際にできたたんこぶは不問に付すこととして。
会議室にいくつかあるドアから各員脱出して、気がついたらロシアと日本は二人きりになってしまっていた。
二人が身を潜める小会議室にも、だんだん銃声が近づいている。
いつまでもここでじっとしているわけにはいかない、次にどうするか、決めなければならない。
「早くアメリカさんたちと合流しましょう」
「ちょっと待って、それが最善かな?」
「何か問題でも?」
一刻も早くロシアと二人きりという状態から解放されたい日本は、提案に異を唱えられて眉根を寄せた。
「彼らの狙いが何だか分からないんだよ?もし彼らの狙いがアメリカ君だったら、アメリカ君から離れてじっとしていた方が安全じゃない?」
「…見殺しにしろ、と?」
「日本君は人がよすぎるよ。そんなんじゃ生きていけないよ?まず自分の安全を確保しなくちゃ」
「…同様に、あなたが標的の場合もあるんですよね、アナタほうぼうに恨みを買ってそうですから」
私も一部環境団体から標的にされてますし…と日本はまたため息をついた。
会議室にいたのは格差が著しいこの世界で先進国と呼ばれる国々なのだ、
やっかみもあるだろうが、どの国も多かれ少なかれ何かしら恨みを買っている。
あっさりと論理の穴を突かれてロシアはあわてもせずにけろりと流した。
「…想像からは何も生まれないか、まずは捕まえて聞いてみる?ちょうどお話ししてくれそうな人たちが着いたみたいだし」
閉じた部屋のドアを一つ一つ開け放し弾丸を撃ち込みながら捜索している足音は、すぐそばまで近づいていた。
ロシアは懐を探り、短銃を日本に放り投げて寄越した。
「…何のつもりですか」
「カタナがなくて悪いけど、使い方は分かるよね?黙っといてあげるから、自分の身は自分で守ってよね。かばうなんてサービスロシアにはないよ?」
「ウチのモットーは専守防衛です。撃たれてからでないと撃ちかえせないんですが」
「ならいいんじゃない」
日本はしぶしぶ銃を手に取り、弾数を確認している。手馴れた操作にロシアは目を細めた。
「君は僕と二人きりで不満みたいだけど、君にとって幸いだと思うよ。だって君、僕以外と一緒だったら猫かぶって銃をとらないから足手まといにしかならないでしょ」
バタン!
扉が乱暴に開かれた。
続いて誰何の声もなく銃が乱射される。
バババババッ…、いったん音がやむ、そして静寂。
小会議室に誰の気配もないことを確認して、侵入者は部屋を後にした。
ドアを通り過ぎていく人数は1…2…3…4…5…………10人。
次のドアに向けて進んでいく10人目の背後から、ふいに、にゅっと太い腕が伸びてきて、音もなく締め上げた。
ぁ…と蛙が潰れたような小さな声を拾ったのだろうか、歩調を緩めた9人目が振り向くより早く、彼のこめかみをゴッと塊が襲う。
彼は何が起きたのかも分からぬままに急所をやられて勢いのまま横に吹っ飛んだ。
異変を感じて振り向いた8人目と7人目の目の下に飛び込んだ人影は、何か重そうな物体を振り回して手首に命中させ、銃を取り落とさせる。
その間にも10人目は太い腕の中で白目を剥いて泡を吹いている。
だらりと下がった腕、完全に身体から力が抜けたのを確認して、駄目押しとばかりに首を横にぐぎりと曲げた。
倒れた敵から使えそうな得物を物色するロシアの傍らで、日本は何かをヒュンヒュンと振り回して完全武装の男達と戦っていた。
よく見るとそれは、いつの間に用意したのか、ネクタイとACアダプターを組み合わせた分銅つき鎖のような武器である。
日本は体術のエキスパートであるが、日本の体術は相手にダメージを与えるというよりは姿勢を崩すためのものであり、
また日本自身も小柄なために2、3発こぶしで殴ったぐらいでは相手が倒れるほどの威力はない、
したがって相手を戦闘不能に陥れるためには打撃系の武器が必要だ。
狭い廊下で長物は振り回せない。銃も、味方に当たる恐れがあり乱闘には向いていない。
その点それは応急で作った武器ではあるが、接近戦には使いやすい得物だった。
適度な重さが相手の顎を捉え、7人目が前方の人間を巻き込んで倒れる。
8人目の銃にまきつき、ぐぐっと引き合いになる、とふいに日本は手を離した。たたらを踏んで姿勢を崩した相手の鳩尾にすばやく蹴りを叩き込む。
銃は使わず敵の身体をうまく盾にしながら(この狭い空間で無茶なことに!)放たれる銃弾をかわしている。
ロシアは奪った銃を振り回して敵をなぎ払いながら、懐かしいものを見るような目で敵の中で舞い踊る日本を見た。
そういえば白兵戦が得意だったね…と半世紀も前の日本の勇姿をふと思い出した。
とはいえ、飛び道具を持っている相手に不利は否めない。
狭い廊下での戦闘では、本来の特性である身軽さも生かせていないようだ。
それにロシアも混戦の中で、日本に当てないように銃を撃つのは難しい。
とん、と二人の背中が合わさった。
「君でよかったよ」
「は!?」
「君なら安心して背中を任せられる、アメリカ君やイギリス君と違ってどさくさ紛れに背後から撃つような真似はしないからね!」
日本はこんな取り込んだ状況で放たれた悪い冗談に顔をしかめた。
「確かに背後からは撃ちませんが、そんなに油断していいんですか?」
ちゃき、と日本が先ほど渡した短銃を向けた。
パン、と軽い音とともに放たれた弾丸は、ロシアを狙っていた背後の敵を倒した。
「半世紀も銃を触ってないって割りにうまいじゃないっ…」
「シューティングゲームも馬鹿にしたもんじゃありませんねっ」
無茶苦茶にも狭い中でロケット弾を撃とうとした敵に敵の身体を投げつけて阻止する。
それにしても一人一人相手をするのがいい加減面倒くさくなってきた。
ここには有用な話が聞けそうな司令官レベルの人材はいないようだし…とひと通り状況を見て取って、ロシアはいきなり奪ったロケット弾を天井に向けて撃った。
「んなあああっ!?」
ガラガラと崩れ落ちる天井、どさどさと落ちてくる瓦礫に押しつぶされて、敵の大半は無力化した。
「なんつー無茶をするんですかッ上に味方がいたらどうするつもりですか!」
「いなかったみたいだからいいじゃない」
「そういう問題じゃありません!」
上からも何人か人間が落ちてきたけど、どうやら見知った顔はいないようだ。
それよりも、穴を通して上の階に、一人だけ防弾チョッキを身に着けた、えらそうな人間を見つけてロシアはにんまりと笑った。
「見つけた、…日本君!」
「でぇっ!?」
ロシアはいきなり日本の襟首を掴んで、小柄な身体を上方に向かってぶん投げた。
予告もなしに意志とは無関係な動きを強いられた日本は、叩きつけられる前に何とか空中で一回転して壁の上方に足をつき(さすがNINJAの国だ)
とん、と上階に飛び込んだ。
一瞬ロシアの凶行に文句を言おうとしたのだが、隊長らしき人間を見つけた日本はロシアの意図を正確に汲み取って飛びついた。
露日の共闘は萌えますよね!(書けませんけども)
日本君がニンジャスキルで見つけた通風孔から合流しようとするんだけど露様が詰まって(…)ブーブー文句言い合い
力任せに足蹴にされて、天井裏が騒がしいので何事かと見上げるアメリカの目の前に落ちてくる露様とか、書きたかったなああ!
二人ずつ、英米、独伊、仏加、露日に分かれてて間違いなく一番凶悪なパーティーだと英米に心配されてるのは露日だという…(笑)
フランス兄ちゃんを姫だっこするカナさんとかね!実は姫ポジションの仏兄と実は頼もしいカナちゃんとかいいと思いませんか!?
と、話がずれました。露日共闘、いいですよね!あ、露様はたぶん殺してないと思いますよ…?(大汗)