カマキリのつがいのよーな露日露。の電波を受信しました。

日本君視点です。ちょうバイオレンスです。
ヤることヤってますがそれほどえろすではありません。が暴力的なので書いたひと的にはR20ぐらいにしたいところ(大汗)





間違いなく拙宅で一番ヤバイ仕上がりです。エロス&バイオレンスな露日を見たくない方は避けてください。









































 カツカツと神経質な足音が響いている。足早に、誰もいない廊下を辿りながら、時計をちらり、と確認する。かなり遅れてしまっている。待ち合わせの相手は遅刻など当たり前という国だが、先に来ていれば嫌味ったらしくなじってくるだろう。舌打ちしたい気分だった。

 失敗した、と苦々しく思う。以前に、ボロボロの有様を見咎められたのは失敗だった。近しい国が、かの国に赴こうとする私を必死に引き止めてくる。私のことを想うが故の行動だと分かっているが、邪魔をするなら斬り捨ててでも出てくるつもりだった。関係ない国を傷つけるのは本意ではない。多少手こずったが、見咎められずに脱け出せてよかった。

 人目を忍ぶように、寂れた町の廃屋の中 「待ってたよ」 うつくしい、湖色の瞳が私を迎えた。





 ぐっと私は手の中の刀を確かめる。いつでも斬れるように。そして一歩一歩大またに近寄っていく。得体の知れない笑みを浮かべた大男は両腕を広げて、私を抱きすくめようとする。身動きが取れなくなるのは嫌なので、刀で払いのける。

 どちらともなく、噛み付くようなキスをした。

 立ちっぱなしだと体格差で見上げるような体勢になり首の後ろの血管がしまる所為か、頭がぐらぐらしてくる。これはまずい、彼の前で付け入られるような弱みを見せるなど。歯がぶつかりそうなほど勢いよくぐっと頭を突き出し、相手がひるんで身を引いたところで袖を掴んで足を払った。地響きを立てて、大男は床にしりもちをついた。相手が抗議の声を上げる前に唇で覆ってしまえ。

 私が完全に上に乗っているのに、大人の男一人を腹の上に載せてびくともしない大男に理不尽に腹を立て。薄い唇を割って舌を差し入れる。歯列を舐め、粘膜を舌でかき回す。じゅる、じゅっ、と水音がはしたなく響く。私が着くまでウォッカでも飲んでいたのか、舌に微かな刺激が。頭がおかしくなりそうだ。大男は逆らわず、従順に舌を合わせてくる。ぬるぬるとすり合わせるような動き。はあ、はあ、と低い位置から荒い呼吸音が聞こえる。酸素を求めて潤む湖色の瞳を狙って手刀を放った。

 もう少しで届く、というところで手刀を止めた大男は、ギリギリと容赦なく腕をねじり上げた。このままじゃ腕がもがれる…頭の片隅に警告音が響く。パキィ、存外に軽い、嫌な音が体内に響いた。視界が白く、はじけて。肩が、熱い、灼けるようだ。「ぐっ…」 思わず声を漏らす。

 「きく、くん…」

 はあ、はあ、だらしなく口端から唾液をたらしたままで大男が私を呼ぶ。うつくしい、湖色の瞳の奥には凶暴な欲望が隠れもせずにとぐろを巻いている。私達は、互いに相手が欲しくてたまらないのだ。
 大男は私の凍らない海と暖かな太陽が降り注ぐ地に憧れ。
 私は大男の広大な土地とそこに眠る豊かな資源を渇望し。
 相手を喰らいつくしてしまいたいという凶暴な欲望が息づいていて、それを理性で飼いならすことはできない。法によって管理され、それが許されない時代にあっても、彼は欲望を隠さない、美しい言葉で糊塗しようともしない、だから私も遠慮なく欲望をむき出しにする。

 腕を持っていかれてはたまらないので、私は腕をかばって少し距離をとった。大男はためらいもせずに腕を伸ばしてくる。傍若無人に。私の頬を撫で、目を細める。私は手の中の武器を確認する。
 首の後ろを掴んで引き倒された。…油断した!しかしそれよりも、肩が床に触れて痛みで何も考えられない。完全なるマウントポジション。今日は彼が上に決まったようだ。背後から彼の舌が私のうなじを舐めて、彼の手がズボンを引き下ろした。恋人のような、やけに優しげな手つきに私は眉根を寄せる。
 こうして触れるのですら、相手を喰らいつくしたいという欲望につながっている。欲望を理性で抑える、という点で私は彼をまったく信用していなかったし、彼はもとより誰のことも信用しないから、当然私を前に安心などしていないだろう。何せ殺気を隠してはいない。

 相手の姿が確認できない体位は嫌だ。視界から外れた隙に後ろからザックリ、なんてぞっとしない。容赦なく顔面に蹴りを入れる。相手がひるんだ隙にあおむけに体勢を入れ替え、見上げると、大きな鼻から血がたり、と垂れているのが間抜けだ。少し涙が残ったうつくしい湖色の瞳が私を射抜く。喰らいつくしたいという欲望のままに大男がのしかかってくる。先ほどはずした肩をほこりまみれの床に押し付けるようにするのは報復だろう。砕けるかと思うほどに肩を握り締められて、神経がそこに集中する。痛みで意識が遠のきかける。彼の前で意識を混濁させるなど…!

 歯を食いしばって睨みつけると、大男は私の足を両肩にかけ、ズボンの前釦をはずしているところだった。鼻歌でも歌い出しそうな楽しげな様子で、中途半端に脱ぎかけたズボンから取り出した、勃ち上がりかけたそれをニ、三度しごくと、すぐに臨戦態勢になる。ひょいと腰を持ち上げられて、むき出しの下半身に無造作に当てられた。そのままぐっと体重をかけられると、負傷した肩に体重がかかって、「ぐっ…、あっ…」 言葉にならない。必死に呼吸をする。喉を、胸を、激しく動かして何とか痛みを逃がそうとする。その間も、大男は私の様子を気にすることなく、身勝手に進めている。

 大きな身体が眼前に迫ってくると、このまま圧死してしまうのではないかと思う。腰を無理に折り曲げられ、かなり苦しい体勢のはずだが、すべての意識が肩に集中してしまっているため、それ以外の痛みはあまり感じない。彼の両腕に抱えられた私の脚が自分のものではないように感じる。
 もともと男同士の身体では行為に無理がある上に、慣らしてもいないのだから、なかなか思うように行為を進められないようで大男は苦戦している。彼は私を前にしているにもかかわらず思わず腰の動きに集中した。眉をひそめて、切なげな表情を浮かべて。

 没入しているのを見て反射的に無防備な肩に噛み付いた。「ハッ」 太い喉から息の塊が吐き出され、腹の中がずんと拡げられたのが分かった。容赦なく張り飛ばされて目の裏に星が飛ぶ。隙があると喰らいつかずにいられない。少し力を緩めて協力すれば穏やかに事を進めることもできると分かっているのにそれができない。

 何度も肉塊が押し入り、私を切り裂いていく。やられっぱなしは我慢ならないが、彼の一部を身の内に取り込めるというのは悪くない。何度も床に打ちつけられて私の頭は馬鹿になったようだ。腰に脚を絡め、ねだるように腰を押し付ける。いつの間にか勃起していた私自身が二人の腹の間に挟まれて、私は眉を寄せた。早く、早く、

 ハッ、ハッ、と荒い息が耳のすぐそばで聞こえる。腰を押し引きするたびに汗で滑る肌が。彼が腰を打ち付けるごとに、あ、あ、と濡れた声が開きっぱなしの口から飛び出してくる。鼻の奥がツンと痛くなる。下半身から何かがせり上がってくる。訳もなくわめき散らしたくなる。あ、もう、

 欲しがるにしても、もっと穏やかなやり方はあるはずだ、分かっている。けれども、目の前に無防備な喉笛が晒されていれば喰らいつきたい衝動を抑えることはできない。

 だから。

 果てる瞬間、すがるものを求めて反射的に刀の柄を握り締めた。

 もっとも無防備な瞬間ですら、私達は武器を手放すことができない。





 ほんの一瞬でも、彼の前で意識を失うことなどできなかった。彼の出したもので腹の中を満たしたままで、すばやく身支度をする。私は刀を。彼はピストルを。掴んだままで、すぐに適正な距離をとる。片方の肩はイカれてしまっている。今、攻撃されれば不利なのは私のほうだ。大男が悪質な気まぐれを発動させる前にこの場を去らなければ。

 よろよろと立ち上がり、おぼつかない足取りで、それでも決して隙を見せないように。
 馬鹿なことをした、いつもそう思う、思うのに会うのをやめようとは思わない。

 先ほど関節をはずされた肩がずきずきと痛む。相手の顔は血まみれだ。こんなにボロボロになって、それでも会わずにいられない。理由など、こちらが知りたいぐらいだ。大切なひとたちになじられ、困惑させ、悲しませ、いいことなんて一つもない。
 こんなろくでなしにとても懐いてくれている、やさしい少女の顔が浮かぶ。また泣かせてしまうな、申し訳ないと思うのに、それでも。

 言葉にはしない、しなくても分かる、うつくしい瞳の中に燃えるような執着を見るとき。彼とて無事ではすまないのに、ボロボロになりながら会いに来るのをやめられない、とき。私と同じに、どうしようもない執着を抱えているのだと知る。

 国家間の友好なんて美しいスローガンを私達は信じない。私と彼の間にあるのは喰うか、喰われるか、それだけだ。














さすが電波。訳が分かりません。


以下どうでもいいことを呟いてます。
カマキリのつがいのよーな露日露。の電波を受信しました。
ちょうバイオレンスですがムリヤリじゃないんですよー(汗)合意の上です。恋情じゃないけど両思いです。露→←日的な。
カマキリのは卵を産むための栄養補給だとか聞きますが、それが本能によるものだとしたら、
本能に従って互いを喰らいたくてたまらない露日なんて燃える…(ゴクリ)(君はおかしいよ!)
SMの趣味はないし、嫌ってるわけじゃなくむしろ欲しくてたまらない、けれど会うと暴力沙汰になる、そんな二人(大汗)
このひとたちはリバです(大事なコト)。動物的に(?)上に乗ったほうが攻めです。
実は「相手の一部を身の内に取り込む」→「移民入植もしくは海外企業誘致外貨獲得技術獲得」みたいなことをイメージしたなんて…言えやしませんよ…(目逸らし)
完全な日本君の一人称なので時制がおかしくなってるんです。ワザとですよ、ええワザとですとも(汗)
文章が破綻してて(汗)読みづらくってすみません。